- ビットコインは9万2000ドル前後の水準でビットコインカンファレンス「Bitcoin MENA 2025」に臨み、トレーダーはイベントに関連した調整が再び起こるかどうか注視している。
- 今年これまでに開催されたラスベガス、プラハ、香港、アムステルダムの4つの主要なビットコインカンファレンスは全て、短期的な価格下落と重なった。
- 今週アブダビで開催されているビットコインカンファレンスは、9万2000ドル超で迎え、ニュースで売る動きが再び発生する可能性が高まっている。
ビットコイン(BTC)が約9万2000ドルとなる中、ビットコインカンファレンス「Bitcoin MENA 2025」がアブダビで開幕し、投資家たちはこのイベントが再び価格下落の引き金となるのではないかと懸念している。
近年、主要なビットコインカンファレンスは短期的な市場の弱さと連動するという評判が定着しており、これは、トレーダーが注目度の高まりを出口流動性(exit liquidity)として利用する一方で、個人投資家の参加が増加するからだ。
7日の先物取引開始以降、ビットコイン価格は8日にすでに9万2000ドルを超えているが、この強さが持続するのか、それとも単にカンファレンス関連の調整局面の始まりに過ぎないのかは依然として疑問だ。
米CoinDeskは以前、ビットコインカンファレンスは価格にとって総じてマイナス要因となることが多く、2019年から2024年にかけて、ニュースで売るという明確なパターンが見られると指摘していた。
2025年も、これまで開催された4つの主要なビットコインカンファレンス全てでこのパターンが継続している。最初のイベントは5月下旬にラスベガスで開催された。カンファレンス開始時にビットコインは約11万ドルまで上昇したが、イベント終了時には10万3000ドル近くまで下落した。
6月中旬、プラハで開催された「Bitcoin Prague」も同様の状況を示した。価格はカンファレンス開始時は10万8000ドル付近で堅調だったが、カンファレンス中に10万ドルを下回り、約10%の調整となった。
8月28日と29日には香港でカンファレンスが開催され、ビットコインは約11万3000ドルから10万7000ドルに下落して5%の下落となり、局所的な安値を示した。
先月、アムステルダムで開催された「BTC Amsterdam」は、今年最も急激な調整をもたらし、10万7000ドルから9万5000ドルへと約12%下落した。
今、問われているのは、アブダビが2025年の主要なビットコインカンファレンスを特徴づけてきたトレンドと同じ軌跡をたどるか、それともそのトレンドを打ち破るのかという点だ。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:2025年のビットコイン価格(TradingView)
|原文:Every Major Bitcoin Conference Has Seen Prices Fall in 2025, Will Abu Dhabi Be Different?


