ビットコイン、予想されるFRB利下げ前日に9万4000ドルへ急騰
  • ビットコインは9日のアメリカ時間午前の取引で9万4000ドルを回復する急騰を見せた。
  • この上昇は、予想されるFRBによる利下げの前日に起きた。
  • あるアナリストは、トレーダーによる「深く守りに入った」ポジション取りがこの反発の土台となった可能性があると指摘した。

暗号資産(仮想通貨)市場では、アメリカ時間午前の取引が動意の薄い状態で始まったが、その後に急変動した。ビットコイン(BTC)は9万4000ドル台を回復した。

ビットコインはこの日これ以前に9万ドルをやや上回る水準で推移していたが、協定世界時(UTC)16時を数分過ぎた後に9万4000ドルまで急反発。1時間足らずで3000ドル以上上昇し、過去24時間で4%の上昇となった。

イーサリアム(ETH)は同じ期間に5%上昇した。一方、カルダノ(ADA)やチェーンリンク(LINK)といったネイティブトークンはそれ以上の上昇となった。

この値動きが起きたのは、銀価格が1オンス当たり60ドル超の史上最高値を更新したタイミングだ。

より広い範囲では、株式市場は横ばいのままだったが、暗号資産関連株はビットコインの上昇に追随した。デジタル資産投資企業ギャラクシー(Galaxy)とビットコインマイナーのクリーンスパーク(CleanSpark)が10%超上昇して相場を主導し、コインベース(Coinbase)、ストラテジー(Strategy)、ビットマイン(BitMine)も4〜6%上昇した。

短時間での急騰について単一の明確な材料があるわけではないが、ビットコインはここ数週間、アメリカ市場の取引開始に合わせて売られる展開が大部分を占めていた。この日のパターンの変化は、売り手の疲弊を示している可能性がある。

K33リサーチ(K33 Research)のリードアナリストであるヴェトル・ルンデ(Vetle Lunde)氏は、暗号資産デリバティブ市場でのポジション取りが「深く守りに入った」状態にあり、投資家がさらなる下落を懸念する一方で、ポジションの偏りが急速な巻き戻しにつながった可能性があると指摘した。

9日には弱気相場での投げ売りを示すさらなるサインも現れ、スタンダード・チャータード(Standard Chartered)の強気派であるジェフ・ケンドリック(Geoff Kendrick)氏は、今後数年間の自身のビットコイン価格見通しを引き下げた。

アメリカを中心とする取引所コインベースとオフショア取引所バイナンス(Binance)におけるビットコイン現物価格の差を示すコインベース・プレミアム指数も、ここ数日でプラスに転じている。これはアメリカの投資家による需要が再び高まりつつあることを示唆している。

市場構造をより詳しく見ると、ビットコインの1日の価格上昇ペースはデリバティブ市場の未決済建玉の増加ペースを上回っており、レバレッジではなく現物需要が上昇を支えていることを示唆している。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、10日に終了する2日間の会合で、基準金利を25ベーシスポイント引き下げると予想されている。この利下げは市場参加者の間で広く予想されているが、アメリカ経済の回復力がある状態での金融環境の緩和は、各種市場でのリスク選好を高める一因となる可能性がある。

|翻訳・編集:林理南
|画像:9日のビットコインチャート(CoinDesk)
|原文:Bitcoin Surges to $94K One Day Ahead of Expected Fed Rate Cut

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