企業が求めるスキル1位は「ブロックチェーン」AIよりも高需要──LinkedIn調査【トップ10ランキング】

「ブロックチェーン・スキルは2020年、AIよりも需要が高いスキル」──。ビジネス向けSNS「LinkedIn」が企業が必要とする能力(ソフトスキルとハードスキル)を調査し、ブログで報告した。記事によれば、ハードスキルの1位がブロックチェーン。以下、クラウドコンピューティングやAI(人工知能)などがトップ10にランクインしている。

IBMやアマゾンなどがビジネス化進める

調査では、最も高い給与水準で雇用されるリンクトインの利用者で、プロフィールに記載されているスキルを調べた。10万人以上の利用者がいる都市のみが対象で、供給に対して需要が多いスキルを測定した。

専門知識や技術的な能力を指すハードスキルと、その人の振る舞いや思考、個性を指すソフトスキルについて調査。ハードスキルではブロックチェーンが第1位となった。

同記事は、ブロックチェーンが、輸送やヘルスケア、農業や食料安全、エンターテインメントやゲームの領域で使われているとし、IBMやJPモルガン・チェース、マイクロソフト、アマゾンなど世界的な企業でビジネスになってきていると指摘。地域別では、アメリカやイギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアで最も高い需要を誇っているとした。

ハードスキルのトップ10、ソフトスキルのトップ5は以下の通り。

ハードスキルにはアフィリエイトや営業もランクイン

1 ブロックチェーン
2 クラウドコンピューティング
3 分析的推論(アナリティカル・リーズニング)
4 AI
5 UXデザイン
6 ビジネス分析
7 アフィリエイト・マーケティング
8 営業
9 サイエンティフィック・コンピューティング
10 動画制作

ソフトスキルにはコラボレーション、順応性など

1 クリエイティビティ
2 説得
3 コラボレーション
4 順応性
5 エモーショナルインテリジェンス(EI、感情的知性)

最も需要のあるスキルランキング2020年。リンクトイン
2020年、企業が最も求めるスキル(LinkedInブログ記事より)

2019年の調査では、ブロックチェーンはトップ10にも入っていなかった。2019年のトップ5は、クラウドコンピューティング、AI、分析的推論、人的管理、UXデザインだった。

文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Shutterstock