バイナンスとTaoTaoが戦略提携に向け協議。北朝鮮の仮想通貨カンファレンス出席に警告ほか──1月10日-17日【1週間のニュース】

この1週間に起きた仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン分野のニュースを振り返ろう。1月10日(金)-17日(金)には、バイナンスがTaoTaoと戦略提携に向けた協議を開始したことや、国連が北朝鮮の仮想通貨カンファレンスへの出席に警告していることなどが報じられた。

1月10日──セブン銀行がタイのモバイル送金ベンチャーに出資

セブン&アイ・ホールディングス傘下のセブン銀行が、ブロックチェーンを活用した次世代型・モバイル送金ネットワークを開発する、タイのスタートアップ「ライトネット」に出資した。同社はタイ有力財閥のチャロン・ポカパン(CP)グループ会長の子息であるChatchaval Jiaravanon氏が共同創業した。

1月13日──米CMEがビットコイン・オプションを開始

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が、ビットコイン先物のオプション取引を開始した。初日の取引契約数は55件(約2億5000万円)に達した

1月15日──国連が北朝鮮の仮想通貨カンファレンスへの出席に警告

国連が、北朝鮮の仮想通貨カンファレンス(2月に開催)に出席するリスクについて警告している。国連安全保障理事会に間もなく提出されるレポートによると、カンファレンスへの出席は国際的な制裁に違反する可能性が高い。ロイター通信が伝えた。2019年4月に行われた北朝鮮のカンファレンスに出席したイーサリアム開発者のバージル・グリフィス氏は、逮捕起訴されている。

NBAスター選手のジャージ、イーサリアムでオークション

NBAのサクラメント・キングスが、1月15日に行われたダラス・マーベリックス戦でバディ・ヒールド選手が着用していたジャージのオークションをした。イーサリアム・ブロックチェーンを基盤としたマーケットプレイスを用いた。キングスはイーサリアム開発企業コンセンシスと提携している。

1月16日──バイナンスが国内向け仮想通貨サービスを段階的に終了へ

仮想通貨取引所の世界大手で、ジャオ・チャンポン(通称「CZ」)CEOが率いるバイナンスが、日本居住者向けのサービス提供を段階的に終了すると発表した

1月17日──バイナンスとTaoTaoが戦略提携に向け協議

ヤフーを傘下に持つZホールディングス(ZHD)の関連会社で、国内の仮想通貨交換業を手がけるTaoTao(タオタオ)と、仮想通貨取引所世界大手のバイナンスが、戦略的提携の締結を目指して協議を開始した。TaoTaoとその株式の7割を持つZコーポレーション(ZHD傘下)、バイナンスの3社が発表した。

文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Shutterstock