12月の仮想通貨取引、証拠金取引高は「2019年最少」更新──JVCEA公表

日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)が発表した2019年12月の仮想通貨取引データで、月間の現物取引高は2,794億9,600万円で同年で3番目に少なく、証拠金取引は3兆83億4,900万円と2019年で最も少なかったことが分かった。

通貨別取引高の上位は前月と変わらず。ネムがライトコイン上回る

このデータはJVCEAが毎月発表しているもの。2019年で最も多かったのは、現物取引が6月の1兆2,632億6,400万。証拠金取引は5月の12兆7,623億2,100万円だった。

3社以上の仮想通貨取引交換業者が取り扱う現物仮想通貨を対象にした、通貨別の取引高は次の順だった。

(1) ビットコイン 2,457億5,200万円
(2) XRP 203億4,900万円
(3) イーサリアム 59億6,000万円
(4) ビットコインキャッシュ 34億6,500万円
(5) モナコイン 19億8,600万円
(6) ネム 9億4,100万円
(7) ライトコイン 4億1,700万円
(8) その他 6億2,600万円

前月までランキングに入っていなかったネムがライトコインを超え、6番手に名を連ねた。ネム財団は1月10日、技術アップデート・SYMBOL(旧称Catapult)のテストネットを開始し、メインネット公開が2020年上半期になると発表している。

利用者口座数は1年で34万増加

証拠金取引の建玉残高(利用者残高ベース)では、売建数が671万3,694で、買建数が1億2,499万7,616だった。売建数は前月の11月(828万5005)より減ったものの、買建数は11月(1億2,016億1,914)より増えている。それぞれ2019年中では、売建数は3番目の多さで、買建数は2番目の多さだった。

額ベースでみると、売建額が57億7,500万円で、買建額が118億2,100万円と、いずれも今年で2番目に少なかった(額ベースで19年、最も少なかったのは2月で、売建は42億6,600万円、買建額は82億9,100万円)。

利用者口座数を見ると、設定数は321万4,424口座(うち稼働は200万7,906口座)で、前月から2万8,726口座増えた。なお18年12月時点では287万4,219口座だったため、1年で34万205口座増えている。

文:濱田 優
編集:小西雄志
写真:Lukasz Stefanski / Shutterstock.com