世界の価値ある銀行トップ500、日本勢はSMBCが22位 上位は米中独占【Banking 500ランキング】

世界の銀行のブランド力を数値化したランキング「世界で最も価値のある銀行ブランドトップ500(Banking 500)」2020年版が発表され、トップ4は中国工商銀行、中国建設銀行、中国農業銀行、中国銀行と中国勢が占めた。トップ10を見ると1位から9位までは前年と同じ顔ぶれで、10位がHSBCからJPモルガンになっただけ。日本からは三井住友フィナンシャルグループが22位、三菱UFJフィナンシャル・グループが32位、みずほフィナンシャルグループが47位などとなった。

ランキングはイギリスのブランドコンサルティング会社のブランド・ファイナンス社(Brand Finance)が2009年からまとめているもの。同社が銀行や投資銀行などを対象に、各ブランドの価値を数値化して発表している。

地域別では米国が500のうち75でトップ

地域別でみると、米国が75ブランドでトップ。続いて中国が48ブランド、日本からは23ブランド、英国が18、カナダが10などとなっている。

Brand Finance Banking 500 2020より

トップ20のうち中国は8ブランド

上位10ブランドの顔ぶれを見てみると、中国勢が5行、米国が5行という結果になった。20位まででは中国が8ブランドランクイン。なお中国工商銀行は前年に続いてトップで、その価値は800億ドルを超えている。

順位 ブランド名・行名(国、前年順位)
1 ICBC(中国、1位)
2 China Construction Bank(中国、2位)
3 Agricultural Bank Of China (中国、3位)
4 Bank of China(中国、4位)
5 Wells Fargo(米国、5位)
6 Bank of America(米国、6位)
7 CITI(米国、7位)
8 Chase(米国、8位)
9 China Merchants Bank(中国、9位)
10 JP Morgan(米国、11位)

11 HSBC(英国、10位)
12 Santander(スペイン、12位)
13 TD(カナダ、17位)
14 RBC(カナダ、13位)
15 Bank of Communications(中国、15位)
16 Capital One(米国、16位)
17 Shanghai Pudong Development Bank(中国、18位)
18 Postal Savings Bank(中国、26位)
19 BNP Paribas(フランス、14位)
20 Sberbank(ロシア、20位)

23ブランドがランクインした日本勢は次の通りだ。

順位 ブランド名・行名(前年順位、日本語表記)
22 SMBC(35位、三井住友フィナンシャルグループ)
32 MUFG(24位、三菱UFJフィナンシャル・グループ)
47 Mizuho Financial Group(51位、みずほフィナンシャルグループ)
76 JP Bank(84位、ゆうちょ銀行)
127 Nomura(102位、野村證券)
187 Daiwa Securities Group(170位、大和証券グループ本社)
204 Resona Bank(187位、りそな銀行)
234 Norinchukin Bank(206位、農林中央金庫)
270 Shinsei Bank(270位、新生銀行)
279 Seven Bank(310位、セブン銀行)
295 Bank of Yokohama(235位、横浜銀行)

310 The Bank of Fukuoka(363位、福岡銀行)
313 Chiba Bank(296位、千葉銀行)
316 Joyo Bank(281位、常陽銀行)
395 Shizuoka Bank(364位、静岡銀行)
408 Kansai Mirai Bank(New、関西みらい銀行)
416 Ashikaga Bank(New、足利銀行)
457 Bank of Kyoto(397位、京都銀行)
476 Cedyna(New、セディナ)
482 Shoko Chukin Bank(454位、商工組合中央金庫)
485 Aozora Bank(485位、あおぞら銀行)
487 Hokkaido Bank(465位、北海道銀行)
499 Hachijuni Bank (416位、八十二銀行)

文・編集:濱田 優
画像:The annual report on the most valuable and strongest banking brands