【新型コロナ被害】クラウドファンディング大手2社が「中止イベント」主催者を支援

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でイベントが中止になるなど、被害を受けている事業者をクラウドファンディングで応援する動きが広がっている。クラウドファンディングを手がけるREADYFORやCAMPFIREが、支援プログラムを始めた。

READYFOR、CAMPFIREがプログラム開始

READYFORは2月27日、新型コロナウイルスの影響で中止や延期となり、損失が発生したイベントを対象に特別の支援プログラムを始めた。条件を満たせば、7%の手数料が差し引かれ、決済手数料(5%)のみで資金を集められる。申し込み期間は3月31日まで。集まった金額が振り込まれるのは終了日の翌々月だが、早期入金オプション(3万円)を使えば終了日の翌週に振り込まれる。

CAMPFIREが2月28日に発表した支援プログラムは、イベント事業者のほか、飲食店や宿泊施設など経営や生産に大幅な支障があった事業者も対象としている。通常12%の手数料が差し引かれ、5%の決済手数料のみで資金を集められる。3月末までに申し込み、4月中に申請、6月末までに公開したプロジェクトが対象だ。

政府が2月26日に大規模イベントの中止や延期、規模縮小を要請したこともあり、イベントが中止・延期される動きが広がっている。イベント事業者にとってチケット代金の払い戻しや、保険で補償されない費用による損失が膨らむと見られている。

文:小西雄志
編集:濱田 優
写真:Shutterstock