金融イノベーション大賞に「ふくおかFG」、FINOLABがアワード新設・発表【JFIA2020】

金融イノベーション大賞に「ふくおかFG」、FINOLABがアワード新設・発表【JFIA2020】

2019年に公表された金融商品・サービスのうち、情報通信技術を活用した特に先進的な取り組みを表彰する「Japan Financial Innovation Award 2020」(JFIA 2020)の大賞に、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)が選ばれた。

JFIA2020は、東京・大手町でフィンテック拠点を運営する株式会社FINOLAB(フィノラボ)と一般社団法人金融革新同友会FINOVATORSが今年新たに新設した表彰制度で、事前に「スタートアップ」「金融機関」「コラボレーション」の3カテゴリーで各5案件、計15案件を選んでいた。3月23日に行われた表彰式で大賞と各カテゴリーの優秀賞が発表された。

約300件を対象に選考、表彰式はオンラインで

JFIA2020は2019年中にプレスリリースされた金融関連のイノベーション案件約300件を対象に選考。業界内でのベストプラクティスの共有、企業グループや業種の垣根を超えたオープンイノベーションのさらなる拡大に寄与したものが選ばれた。

表彰式は同日フィノラボが開催したイベント「Future Frontier Fes by FINOLAB」(4F)で行われた。4Fは年に一度、金融イノベーションに関わる人・企業が集まり、課題を議論し未来へのアクションを起こすための場として新たに設けられた。今年はコロナウイルス感染拡大を防止するためにオンライン開催された。

大賞のふくおかFG「Googleクラウドで次世代銀行を」

2020年の大賞に選ばれたふくおかFGの案件は「次世代バンキングシステムのパブリッククラウド構築」。ふくおかFGは2019年に傘下のゼロバンク・デザインファクトリーで、Googleクラウドプラットフォームを基盤に勘定系システムを構築すると発表している。

ゼロバンク・デザインファクトリー取締役COO(最高執行責任者)永吉健一氏は、受賞コメントで「ゼロベースでパブリック・クラウド上に銀行を作るというチャレンジをしている。まったく新しい商品やサービスを作る」と意気込みを語った。

イベント4Fは25日までオンラインで開催され、24日には日本銀行決済機構局審議役FinTechセンター長の副島豊氏や、auフィナンシャルホールディングス執行役員の藤井達人氏、LayerX代表取締役CEOの福島良典氏らが登壇する。各カテゴリの受賞企業は以下の通り。

スタートアップ分野──クラウドキャストが優秀賞

優秀賞:クラウドキャスト(経費精算サービス一体型法人プリペイドカード)
ウェルスナビ(AIによる資産運用アドバイス)
GINKAN(カード利用で暗号通貨が溜まるサービス)
TRUSTDOCK(eKYC身分証アプリリリース)
ファンズ(貸付ファンドのオンラインマーケット)

金融機関分野──メガバンクからはSMFGが受賞

優秀賞:GMOあおぞらネット銀行(銀行API用の開発者ポータルサイト)
オリックス銀行(自治体への遺贈を目的とした遺言代用神託)
SBIネオモバイル証券(ポイントで株を買えるサービス)
三井住友フィナンシャルグループ(法人カードオンライン入会システム)
ふくおかフィナンシャルグループ(バンキングシステムをパブリッククラウドで構築)

コラボレーション分野──MUFG+LayerXなど受賞

優秀賞:セブン銀行、カウリス、関西電力(電力設備情報を活用した不正銀行口座の開設防止)
みずほフィナンシャルグループ、LINE(LINE BANK設立)
三菱UFJフィナンシャル・グループ、LayerXほか(セキュリティートークンの研究コンソーシアムの設立)
城北信用金庫、エメラダ(Face to Faceキャッシュフロー・レンディング)
三井住友海上保険、日本ユニシス(ファイナンシャル・インクルージョン促進のための保険販売サービス)

文・写真:小西雄志(写真はJFIA2020大賞を受賞したふくおかFGのゼロバンク・デザインファクトリー取締役COOの永吉健一氏)
編集:濱田 優

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