ドルの流通量「2000年問題」以来の増加──新型コロナウイルス懸念

ドルの流通量「2000年問題」以来の増加──新型コロナウイルス懸念

セントルイス連邦準備銀行のデータによると、アメリカの通貨流通量は過去20年あまりで最大の増加率を記録した。

3月11日から3月18日までに、ドルの流通量は約1兆8090億ドルから1兆8430億円に急増し、約2%増となった。増加は3月29日、エコノミストのジョン・ポール・コニング(John Paul Koning)氏が指摘した。

このデータは、新型コロナウイルスのパンデミックに関する懸念のなか、アメリカでは市民が今、銀行やATMから通常よりも多くの現金を引き出しているという話題が各地で聞かれること以上に強力な初めてのサインだ。

急増は、1999年後半以来で最大のもの。当時は、数値データの不具合による世界的なコンピューターシステムのクラッシュの恐れ、いわゆる「2000年問題」が現金の引き出しと買い占めの騒ぎを引き起こした。

週ごとの変化をみると、1999年12月22日に終わる週は3.78%の上昇、2020年3月18日に終わる週は1.92%の上昇となった。

出典:CoindeskResearch

通貨流通量には、一般の人々が保有している通貨と、金融機関の金庫に保管されている通貨が含まれる。

新型コロナウイルスの世界的な大流行が多くの国々でさらに悪化し、保健当局が「ソーシャル・ディスタンシング(感染拡大を防ぐために物理的な距離を取ること」と、ウイルスに汚染されている可能性があるものとの接触を最小限に抑えることを推奨するなかで、通貨流通量の増加は起きた。

パンデミックは、物理的な通貨は交換によって「汚れている」という考え方に注目を集め、ブロックチェーンベースかどうかにかかわらず、価値のデジタル化に関するストーリーを促進している。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:Shutterstock
原文:US Cash in Circulation Sees Biggest Increase Since the Y2K Bug Panic, Fed Data Indicates

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