マイニング難易度、過去最高に近づく──半減期前の最後の調整

ビットコイン・マイニング難易度は、およそ1週間後に半減期を控えた最後の調整で過去最高に近づいた。

ビットコイン・マイニング難易度は、協定世界時5月5日4時5分(日本時間5日13時5分)に16.10Tとなり、3月に記録した過去最高の16.55Tに近づいた。

今回の上昇の前、3月下旬には過去2番目の大きな下落を記録していた。

マイニング難易度が16Tを超えたのは2回目のこと、また2020年に最も期待されているイベントの1つであるビットコイン半減期の前の最後の調整でもある。

半減期後、ビットコイン・ネットワークの演算能力は下落すると予想されている。

ビットコイン・マイニング難易度は、2016ブロックごと、つまり約2週間ごとにマイニングの競争状況に応じて自己調整するように設計されている。

マイニングに参加している人が多ければ、次の調整で難易度は上がる。逆に演算能力が低ければ、難易度は下がる。

先週末には、マイナーがおよそ1時間で16ブロックをマイニングするという、少し変わった事態が発生した(通常は、1時間に8ブロック)。こうした急速なマイニングは、難易度が低すぎたことを示していた可能性がある。

マイニングプールのプールイン(PoolIn)のデータによると、過去7日間でビットコインネットワークのハッシュパワーは平均119エクサハッシュ/秒(EH/s)以上に跳ね上がり、この3日間の平均は125EH/s前後という高い水準に達している。

一方、過去2週間の平均は115EH/sで、前サイクルよりもわずか1.4%しか上昇していなかった。

先週の演算能力の上昇は、2日間で7500ドルから9000ドル付近になったビットコイン価格の上昇に続いたものだ。価格上昇は、古いマイニング機器にとって救世主となった。