デジタルガレージ子会社が「暗号資産OTC市場」に特化した決済プラットフォームを開始【クリプトガレージ】

デジタルガレージの子会社で、ブロックチェーン金融サービス事業を展開するCrypto Garage(クリプトガレージ)は、暗号資産の大口OTC市場に特化した決済プラットフォームサービスを始める。

サービス名は「SETTLENET」で、トレーディング会社や取引所、資産運用会社、ブローカー向け。大口OTC市場での活用を見込んでいる。デジタルガレージが6月9日に発表した内容のブレットポイントは次の通り。

  • 2019年1月から2020年1月まで、政府の規制サンドボックス制度で概念実証を実施
  • 基盤はカナダのBlockstream社開発のサイドチェーン「Liquid Network」(2018年10月開始、世界45社の暗号資産関連企業が参画)
  • 事業者間で暗号資産の決済代金の支払いに利用可能な円建てトークン「SETTLENET JPY」(JPYS)を発行
  • OTC市場に存在する決済リスクを「アトミックスワップ」と呼ばれる同時交換技術で低減する
  • 同社は「Liquid Network上に発行された様々なデジタルアセットの決済を可能にしていくことで、健全な市場及びエコシステムの発展に貢献」とコメント

決済リスクを低減するアトミックスワップとは

ブレットポイントで紹介した、OTC市場に存在する決済リスクとは何だろうか。暗号資産市場内のOTC市場では、売買が成立すると、対象の暗号資産と、その決済代金である法定通貨の受け渡しが行われる。

ただし、同時ではなくそれぞれに行われるため、先に引き渡したほうが「相手から資産・通貨を受け取れない」というリスクが存在する(決済リスク)。また第三者を介して同時受け渡しをすることも考えられるものの、クリプトガレージは「全世界の市場参加者から等しく信用される統一決済機関の設立は極めて困難」と指摘する。

そこでSETTLENETが活用するのが、Liquid Network上の「アトミックスワップ」と呼ばれる同時交換技術。これは、異なるブロックチェーン上の資産の管理権を第三者に引き渡さずに(取引所などを介さずに)直接同時交換できる。取引成立から平均2分以内で実現できるという。

文・編集:濱田 優
画像:デジタルガレージ プレスリリースより