「数年以内にデジタル通貨を発行する中央銀行が登場する」WEFレポート執筆者【キーマンの分析】

「2、3年のうちに、将来を見据えて、やや保守的だが、2、3の中央銀行がデジタル通貨を発行すると考えている。少なくとも複数の中央銀行が取り組んでいるという情報を持っている」

世界経済フォーラム(WEF)は2019年4月3日(現地時間)、各国の中央銀行のデジタル通貨への取り組みをまとめたレポートを発表。主席執筆者のアシュレイ・ランキスト(Ashley Lannquist)氏は、40を超える中央銀行がブロックチェーン技術の実験に取り組んでいると紹介した。

ランキスト氏によると、中央銀行によるデジタル通貨の発行など、ブロックチェーン技術をベースにしたシステムの恩恵を受けるのは、特にカンボジアのような新興市場。「現在、多くの新興国における国内銀行間の支払いと決済は非効率的なものだから」と語った。

編集:CoinDesk Japan編集部
写真:World Economic Forum image via Drop of Light / Shutterstock