2021年FX相場の見通し各社まとめ──FXニュース

2021年FX相場の見通し各社まとめ──FXニュース

2020年の店頭FX取引高は過去最高になりそうだ。正式な統計はまだ発表されていないが、外為どっとコム総研の取締役調査部長で上席研究員の神田卓也氏によれば、更新は間違いないとのこと(金融先物取引業協会によると、2020年1~6月の店頭FX53社の取引金額は3231兆円。半期として過去最高)。コロナショック以降急増していたが、リモートワークが増え、日中の投資がしやすくなったことが大きく影響したと指摘する。

このようにFX投資が活況な中、各社媒体で公表された2021年のFX相場見通しについてドル円を中心にまとめる。いずれも2020年12月の公表だが、あくまで各社とも異なる執筆時点でなされた予想であり、また将来に関して何らの約束をするものではないことに留意いただきたい。

三菱UFJ銀行・内田稔氏 ドル円は98~108円

三菱UFJ銀行の内田稔氏は、2021年の米ドル/円レートを「標準シナリオ」「上ぶれシナリオ」「下ぶれシナリオ」の3つに分け、それぞれ以下のように予想する。

 蓋然性1Q2Q3Q4Q
上ぶれシナリオ30%105円106円107円108円
標準シナリオ60%103円102円101円100円
下ぶれシナリオ10%101円100円99円98円

内田氏は、「米国金利の下落」と「マネタリーベースの拡大」をドル安の要因と指摘する。いずれの要因も当面解決が難しく、米ドルの軟調な展開を予想した。

一方、ユーロは上昇と予想。EU中央銀行が米国の利下げに追随しなかったため、米国との金利差が縮小し、相対的にユーロの投資妙味が向上。2021年も金利差の縮小状態が続くとの読みで、ユーロの上昇と結論付けた。

三井住友銀行・鈴木浩史氏 ドル円は99~112円

三井住友銀行の鈴木浩史氏は、米ドル/円とユーロ/円の2021年レートを以下のように予想した。

 1~3月6月末12月末
米ドル/円99~108円99~108円100~112円
ユーロ/円118~128円120~130円126~136円

内田氏は、年前半では米ドル/円について「100円割れを想定すべき」とするも、ワクチンの普及に伴い年後半では円安に転ずると予想した。

外為どっとコム総研 神田卓也氏 ドル円は99.5~110円

バイデン政権では経常赤字(貿易赤字)と財政赤字という、いわゆる双子の赤字が膨らみ、ドル安が進むと見るのが妥当だが、年内のどこかで反転すると見る。コロナ禍が続くが、ワクチンの投与も始まったように、落ち着いてくれば景気回復軌道がみえてくる。あしもと拡大してきた金融緩和も奏功して、米国の景気回復のペースが早まるかもしれない。それに、ドル安とはすなわち、ドル売りポジションが積み上がっているということ。買い戻しがあればドルの反発になり得る。もちろんコロナが落ち着かず第4波、5波が拡大すれば別だが、シナリオ通りいけば米景気の強さが見直され、ドルが高くなることは考えられる。

まずは年始にドル安局面がくるだろうが、そこでは1ドル100円を試すような動きがあるかもしれない。瞬間的な割り込みになるかもしれないが、そこが(ドルの)ボトムで、それから反発すると見る。そうしたことから、99円50銭から110円を予想している。

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マネースクエア・津田隆光氏 ドル円は99~112円

マネースクエアのチーフマーケットアドバイザー津田隆光氏は、2021年のドル円について「前半安、後半高」の展開を予想。米ドル/円は下降トレンドで、2016年ブレグジット時の安値である99円までの下落を想定するも、2021年後半では上昇に転ずるとし、コロナショック以前の水準である112円までの上昇を予想する。

また、各通貨ペアのレンジは以下のように予想。

・ユーロ/円:118~130円
・豪ドル/円:70~85円
・英ポンド/円:130~150円
・NZドル/円:63~80
・カナダドル/円:75~90円
・トルコリラ/円:9~15円
・南アフリカランド/円:5.6~8.0円
・メキシコペソ/円:4.5~6.0円

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野村證券 ドル円は105円(2021年3月末)

野村證券は、世界景気の復調を受けた緩やかな円安トレンドを予想する。

米大統領選および議会選を経たこと、また米10年国債利回りが0.8~0.9%台へ上昇していることから、2021年3月末での米ドル/円の予想レートは105円だ。

楽天証券・ハッサク氏 ドル円は100円を中心としたレンジ

楽天証券運営の投資情報サイト「トウシル」で連載するハッサク氏は、2021年の米ドル/円は100円割れを目指すものの、100円以下は介入警戒感からマーケット参加者も慎重になり、100円を中心としたレンジ相場の展開になると予想。

同氏は、米国の経常収支と財政収支の「双子の赤字」拡大と、FRBのゼロ金利政策と量的緩和の長期化によりドル資金供給拡大は続き、ドルの価値を押し下げる構図は変わらず2021年を通してドル安は進行すると読む。

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YJFX!(ワイジェイFX株式会社)・竹内のりひろ氏 ユーロドルを1.15~1.28ドル

YJFX!の竹内のりひろ氏は、2021年のユーロ/米ドルを「ユーロ高―米ドル安」で1.15~1.28米ドルと予想した。

竹内氏は、恒常的な経常赤字国通貨の米ドルは、経常黒字国通貨のユーロに対して下落しやすく、米国の低金利がさらにその構図を強めると指摘。

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マネックス・吉田恒氏 メキペソ円は4.5~5.6円、ランド円は6.1~7.6円

マネックス証券の吉田恒氏は、2021年のメキシコペソ/円と南アフリカランド/円のレートを以下のように予想した。

・メキシコペソ/円:4.5~5.6円
・南アフリカランド/円:6.1~7.6円

両通貨とも、レンジの上限・下限は2021年も継続するとし、メキシコペソ/円は購買力平価と5年移動平均線から、南アフリカランド/円は5年移動平均線から予想した。

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アイネット証券・鈴木拓也氏 豪ドル円はボックス相場

アイネット証券が運営する投資情報サイト「シストレちゃんねる」で連載する鈴木拓也氏は、2021年の豪ドル/円についてボックス相場を予想する。

豪ドル/円レートは、概ね73~78円の上下を繰り返していると指摘。2021年もボックス相場になりやすく、75円割り込みで買い、80円に近付けば売りを入れる戦略が効果的だとする。ただし、80円を大きく上抜けた場合、上昇トレンドが強まる可能性を指摘した。

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YJFX!・西原宏一氏 豪ドルの上昇を期待

YJFX!の西原宏一氏は、2021年の「豪ドル」の上昇を予想した。

オーストラリアが新型コロナウイルスからいち早く回復したこと、南半球のオーストラリアはこれから夏に向かい感染者が減少すると思われること、中国経済の急回復に伴う鉄鉱石需要の高まり、などを豪ドルの上昇背景として挙げている。

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文・編集:CoinDesk Japan編集部
画像:Shutterstock.com

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