マイクロソフト、JPモルガンのQuorumをアジュール推奨ブロックチェーンに

マイクロソフトは、米銀最大手JPモルガン・チェースが開発したブロックチェーン「Quorum」を同社の顧客企業に推奨していく。

マイクロソフトとJPモルガンは2019年5月2日(現地時間)、JPモルガンが開発したイーサリアムのプライベートエンタープライズ・ブロックチェーンを、クラウドプラットフォーム「アジュール(Microsoft Azure)」を通じて、その利用を広めていくと発表した。2社はパートナーシップに向けた覚書に署名を行い、今後連携を深めていく。

2社は共同発表文で、「Quorumはアジュール・ブロックチェーン・サービス(Azure Blockchain Service)を通じた初の分散台帳プラットフォームになる。これによって、JPモルガンとマイクロソフトの顧客はクラウドにブロックチェーンを構築、拡大することが可能になる」と述べた。

JPモルガンのブロックチェーン事業を統括するウマール・ファルーク(Umar Farooq)氏は発表文で、Quorumは4年間にわたり、世界中の企業・機関に利用され成功を収めてきたと述べている。

今後、QuorumはJPモルガンとマイクロソフトの双方が進めるブロックチェーンの取り組みで利用されることになる。JPモルガンは2月にデジタル通貨「JPM Coin」をQuorumを活用して運営すると発表している。マイクロソフトのゲームプラットフォーム「Xbox」においては、ロイヤルティの支払いに関連してブロックチェーンの活用が期待される。

翻訳・抜粋:CoinDesk Japan
編集:佐藤茂
写真:Shutterstock
原文:Microsoft Makes JPMorgan’s Quorum the Preferred Blockchain for Azure Cloud