FOMC:経済回復ペースは減速、低金利と債券購入を維持──ビットコインは一時3万ドル割れ

米連邦準備制度理事会(FRB)は27日、ゼロに近い低金利を維持し、月に1200億ドルの債券買い入れプログラムを継続すると述べた。暗号資産(仮想通貨)のビットコインの価格は28日午前(日本時間)、一時3万ドルを下回った。

「経済活動と雇用の回復ペースはこの数カ月で減速している。経済の先行きは、(新型コロナウイルスの)ワクチン接種の進捗を含め、ウイルスの状況に大きく左右されるだろう」と連邦公開市場委員会(FOMC)は会議後に発表された声明で述べた。

声明の他のポイントは次のとおり。

  • フェデラルファンド(FF)の誘導目標レンジは0〜0.25%に据え置く。
  • FRBは毎月800億ドルの国債と400億ドルの不動産担保証券の購入を続ける。
  • 委員会はインフレ率が長期的に平均2%に達するまで、緩和的な金融政策を継続することに合意した。FRBは2023年まで2%のインフレを予想していない。
  • 委員会は原油価格の下落と全体的な需要の減少がインフレを抑制していると指摘した。
  • エコノミストは今回の会議で金融政策が変更されるとは考えていなかった。新型コロナウイルス感染拡大から、経済がいつ回復できるのかという疑問に対する答えはまだ出ていない。

低金利環境は、市場に債券に代わる選択肢を提供できる、ビットコインや他の高利回りな投資にとって好都合と考えられている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:Shutterstock
|原文:Federal Reserve Holds Rates, Asset Purchases Steady as Economic Activity Moderates
|(記事はビットコインの価格を追記、更新しました)