カデナ財団が活動停止を発表──ネイティブトークンKDAは急落
  • カデナ財団は、市場環境と開発の継続不可能を理由に、すべての事業活動を停止し、解散すると発表した。
  • カデナブロックチェーンは、独立マイナーと開発者によって維持され、引き続き運用される。
  • カデナのネイティブトークンであるKDAは、この発表を受けて55%以上下落し、5年間の価格上昇のほぼすべてを失った。

かつてイーサリアム(Ethereum)に代わるスケーラブルなプルーフ・オブ・ワーク(PoW)の代替として売り出されていたブロックチェーンの開発チーム、カデナ財団(Kadena Foundation)は、市場環境と積極的な開発の継続が不可能なことを理由に、すべての事業活動を停止し、組織を解散すると発表した。

カデナ財団は「事業活動を継続できなくなり、カデナ(Kadena)ブロックチェーンのすべての活動とアクティブなメンテナンスを直ちに停止する」とXへの投稿で述べている。

この発表を受けて、カデナのネイティブトークンであるKDAは24時間で55%以上下落して9セントを下回り、5年間の上昇のほぼすべてを失った。

[CoinGecko]

小規模なチームが移行を監督し、新しいノードバイナリをリリースすることで、財団の運用介入なしにネットワークの継続性を確保するという。

チームによると、カデナブロックチェーン自体は、独立したマイナーとコミュニティ開発者によって維持されているため、引き続き運用される。2139年までマイニング報酬として割り当てられたKDAは5億6600万以上残っており、2029年までに8370万トークンがまだロック解除される予定だ。

しかしながら、コア開発チームを失ったことにより、このブロックチェーンの将来は事実上、コミュニティと独立したエコシステムプロジェクトの手に委ねられることになり、かつて著名な初期投資家の支援を受け、パブリックなプライベート・ハイブリッドチェーンとして売り出されていたネットワークは不安定な立場に立たされた。

元JPモルガン(JPMorgan)のブロックチェーンエンジニアであるスチュアート・ポープジョイ(Stuart Popejoy)氏とウィル・マルティーノ(Will Martino)氏によって設立されたカデナは、独自のマルチチェーン「ブレイデッド(braided)」アーキテクチャを通じてPoWネットワークを拡張することを約束して2019年にローンチされた。カデナは、従来のマイニング機能とスマートコントラクト機能、そして独自のプログラミング言語であるPactを組み合わせていた。

2021年のピーク時には、KDAは25ドルを超えて取引され、プロジェクトの評価額は250億ドル(約3兆7500億円、1ドル=150円換算)に達していた。これは、イーサリアムの高額な手数料に代わる選択肢への投機的な熱狂に支えられたものだ。近年、新しいプルーフ・オブ・ステーク(PoS)やモジュール型ブロックチェーンが資金調達とユーザーの関心を独占するようになったため、活動と開発者の参加は減少していた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Kadena Foundation to Cease Operations, Leaving Blockchain to Run Without Core Team

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