- シティグループ(Citigroup)は、「中立」と評価したジェミナイ(Gemini)の目標株価を引き下げる一方で、「買い」と評価したブリッシュ(Bullish)の目標株価を引き上げた。
- ジェミナイカードのサインアップとアプリのダウンロードが好調にもかかわらず、10月の出来高は期待を下回っており、取引所の成長には時間がかかるだろうと、シティのアナリストチームは述べた。
- ブリッシュのニューヨーク州での「ビットライセンス(BitLicense)」取得と機関投資家へのアクセス拡大は、勢いが増している兆しである。
暗号資産取引所ジェミナイは依然として、成果を出すのを忍耐強く待つ必要があると、シティグループは述べた。
アナリストのピーター・クリスチャンセン(Peter Christiansen)氏が率いるシティのアナリストチームは、ジェミナイ株に対する「買い/高リスク」の格付けを維持したが、目標株価を26ドルから23ドルに引き下げた。
ジェミナイ株は10月24日、5.5%上昇して20.60ドルで取引されている。
ジェミナイのマーケティング、特にジェミナイカードとアプリのダウンロードに関する取り組みは目覚ましいものだったが、ユーザーベースとエンゲージメントへの影響が具体化するのにはより時間がかかる可能性が高いと、クリスチャンセン氏は指摘した。
10月の初期データによると、取引高は9月をわずかに上回る程度であり、7月または8月よりも低いことを示していると、クリスチャンセン氏は続けた。
これは、ジェミナイのIPO(新規株式公開)に先立ってローンチされたXRPの共同ブランドのカードを巡る盛り上がりを考えると、残念な結果である。
ブリッシュの目標株価は引き上げ
一方、ブリッシュに関しては、ニューヨーク州で暗号資産事業を行うために必要なビットライセンスを取得したこと、および機関投資家のアクセス拡大を受けて勢いが加速していることを理由に、クリスチャンセン氏とチームは同社の目標株価を70ドルから77ドルに引き上げた。
これは現在の価格55.62ドルから40%近くの上昇余地を示唆している。
シティは「買い/高リスク」の格付けを維持し、伝統的金融プレーヤーに対する規制の明確化が進む中、ブリッシュが次の暗号資産の用の波の最前線に位置している点を指摘した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:CoinDesk
|原文:Crypto Exchange Gemini Gets Price Target Cut at Citi, While Bullish Earns Hike


