クリアバンク、サークルの決済ネットワークに参加──MiCA準拠ステーブルコインへのアクセスを拡大
  • クリアバンクはサークル・ペイメンツ・ネットワークと統合し、ほぼ瞬時のグローバル資金移動を実現する。
  • この提携により、ヨーロッパにおけるUSDCとEURC(いずれもMiCA準拠のステーブルコイン)へのアクセスが拡大する。
  • この連携はトークン化された資産の決済やデジタル財務ツールへの道を開く可能性がある。

イギリスで暗号資産に友好的なネオバンクであり、Faster Paymentsの規制対象プロバイダーであるクリアバンク(ClearBank)は、サークル・ペイメント・ネットワーク(Circle Payments Network:CPN)への参加を計画している。これにより、同社のクラウドネイティブ銀行プラットフォームをサークル(Circle)のブロックチェーン基盤に接続し、国際送金の迅速化と規制対象ステーブルコインへのアクセスを提供する。

この動きは、イギリス発の決済銀行とUSDコイン(USDC)とユーロコイン(EURC)というステーブルコインを運営するサークル・インターネット・グループ(Circle Internet Group)との新たな戦略的合意を受けたものだ。クリアバンクはヨーロッパで初めてCPNと連携する銀行のひとつとなり、顧客は規制上の透明性を保ちつつ、ほぼ瞬時に世界中で資金を移動できるようになる。

興味深いのは、クリアバンクが独自ステーブルコインの導入を検討していたと報じられていた点だ。しかし行間を読むと、イングランド銀行のような機関とのやり取りは容易ではなかったようだ。

決済用途のステーブルコイン関連では多くの動きがある。サークルが今年4月にCPNを立ち上げて以来、同社の主要な収益分配パートナーであるコインベース(Coinbase)もステーブルコイン駆動型決済サービスで参入している。

クリアバンクとの提携は、金融機関がUSDCとEURCを発行・償還できるプラットフォーム「サークル・ミント(Circle Mint)」へのアクセスが中心だ。両トークンは完全準備金制で、ヨーロッパの新たな暗号資産市場規制(MiCA)に準拠するように設計されている。

クリアバンクはサークルとの新たなユースケース、具体的にはステーブルコインベースの財務サービスやトークン化された資産決済も模索すると述べた。こうした進展により、従来の銀行システムへの依存を減らすことで、企業決済や国際送金といった日常的な金融業務がより迅速かつ低コストになる可能性がある。

クリアバンクのマーク・フェアレス(Mark Fairless)CEOは、この提携を「国境を越えた金融の近代化に向けた当社の取り組みにおける画期的な出来事」と評した。一方、サークルの欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域パートナーシップ担当バイスプレジデント、サンジャ・コン(Sanja Kon)氏は、この協業によりヨーロッパの金融システムにおいて「オープンでプログラム可能な通貨」へのアクセスが拡大すると述べた。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:ClearBank to Join Circle Payments Network, Expanding Access to MiCA-Compliant Stablecoins

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