- 米中貿易協定に関する暫定的な合意は、ビットコインの次の上昇を引き起こす可能性があるとデリビットは指摘。
- トランプ大統領と習近平国家主席の会談が迫る中、デリビットに上場しているビットコインプットオプションのバイアスが弱まっている。
- 10月10日の暴落以降、資金フローは概ね弱気に傾いている。
暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所のデリビット(Deribit)によると、米中貿易協定に関する暫定的な合意により、ビットコイン(BTC)に新たな上昇余地が生まれる可能性がある。
中国がレアアースの支配を強化したことに対抗し、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が11月1日から中国製品に対して100%の追加関税を課すと脅したことを受け、今週韓国で開催されるトランプ大統領と中国の習近平国家主席との会談が市場から注目されている。
トランプ大統領は、両国が合意に達するとの自信を表明したと報じられており、市場に影響を与える重要な地政学的緊張の一つが緩和されることへの期待が高まっている。
興味深いことに、デリビットに上場しているビットコインオプションにおける、価格下落に対する保護を提供するプットオプションへの偏りは、すでに弱まっている。アンバーデータ(Amberdata)が追跡したデータによると、10月10日に発表された関税引き上げの脅威によって引き起こされた市場混乱後、コールに対するプットのボラティリティ・プレミアムは、約5%から2~3%に縮小している。
この暴落以降、資金フローは全体的に弱気に傾いており、トレーダーはプットのロングポジションやプットスプレッドを好む一方、コールの積極的なオーバーライティングを行っている。
米CoinDeskのデータによると、ビットコインは今月初めに12万6000ドルから10万5000ドル近くまで急落した後、11万4000ドルまで反発している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:CoinDesk
|原文:Preliminary Consensus on U.S.-China Trade Deal May Unlock Bitcoin Upside, Exchange Says


