ゲーム特化型チェーンからスタートし、IP(知的財産)やRWA(現実資産)領域への拡大を図るOasys(オアシス)は10月29日、ネイティブ暗号資産OASをEthereum(イーサリアム)とブリッジできるようになったこと、つまり、イーサリアム上で「WrappedOAS」を作れるようになったとXで発表した。ブリッジには、Celer Networkが提供する「Celer cBridge」を活用する。
あわせて、DEX(分散型取引所)のUniswap(ユニスワップ)でWOAS/USDCペアの流動性プールを作成し「WOASとUSDCの交換」を可能にするという。
Oasysによると、この取り組みは「今後予定されているIPのトークン化に伴う需要拡大に備えた対応」であり、「EthereumエコシステムからOasysへのアクセスを容易にする目的で実施」している。
Oasysは7月、不動産投資のワンストップサービスを展開するGATES GROUPとRWA領域の戦略的パートナーシップを発表。8月には、ビットコインDeFiを可能にするbabylon(バビロン)と提携するなど、新たな展開を見せている。
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一方で、「最もプレイされたブロックチェーンゲーム」とも言われた『キャプテン翼 -RIVALS-』は、Polygon版、Oasys版のサービスが11月28日で終了する。
なお、2024年にOasysとの戦略的パートナーシップを発表したSBIホールディングス代表取締役会長兼社長CEOの北尾吉孝氏は、2025年8月に行った講演で、SBIグループが創造する「次世代のネオメディア生態系」における次世代ファントークンプラットフォームの基盤として、Oasysを採用すると発表している。

|文:増田隆幸
|画像:Oasysのウェブサイト(キャプチャ)


