- イーサリアムのフサカアップグレードに向けた最終リハーサルが28日に実施された。イーサリアムブロックチェーンはメインネットでのハードフォークのアクティベーションに向けて準備を進めている。
- フーディは、フサカのシミュレーションを実行した三つのテストネットのうち最後のもので、他にホレスキーとセポリアのテストネットで二つのテストアップグレードが成功している。
今後予定されるイーサリアムブロックチェーンのフサカ(Fusaka)アップグレードに向けた最終リハーサルが28日に実施された。イーサリアムブロックチェーンはメインネットでのハードフォークのアクティベーションに向けて準備を進めている。
テストネットのフーディ(Hoodi)で協定世界時(UTC)18時53分頃に開始されたこのテストには、イーサリアムブロックチェーンのスケーラビリティとコスト効率を向上させるための一連のコード変更が含まれていた。
テストネットとは、ブロックチェーンのメインネットの複製であり、開発者がメインネットでの実装前に主要なアップグレードをテストし、問題を修正するための安全な環境を提供するものだ。
フーディは、フサカのシミュレーションを実行した三つのテストネットのうち最後のもので、他にホレスキー(Holesky)とセポリア(Sepolia)のテストネットで二つのテストアップグレードが成功している。
イーサリアムブロックチェーンのペクトラ(Pectra)アップグレードから約6カ月後に登場したフサカは、ネットワーク上で動作する開発者、ユーザー、機関のコスト削減を目的とした変更を導入するものだ。その中心となるPeerDASは、バリデーターが「ブロブ」全体ではなくデータのセグメントのみをチェックできるようにすることで、帯域幅の需要を緩和し、バリデーターとレイヤー2ネットワークの両方のコストを削減する。
三つのテストがすべて完了した後、開発者らはフサカのメインネット実装日を確定する。イーサリアム財団(Ethereum Foundation)によると、28日のテストから少なくとも30日後、つまり暫定的に最短で11月28日になる。ただし、コア開発者らは先週行われた隔週の電話会議で、12月3日にメインネットで実装する可能性について議論がなされた。
イーサリアム開発者らは、グラムステルダム(Glamsterdam)と呼ばれる次のハードフォークに向けて既に全力で取り組んでいる。まだ確定事項はないが、開発者らはプロポーザー(提案者)とビルダー(構築者)の分離に関する提案を組み込むことを計画している。
|翻訳・編集:林理南
|画像:CoinDesk
|原文:Ethereum’s Fusaka Upgrade Completes Final Hoodi Test Ahead of Mainnet Launch


