月足は上下に長い髭を付ける形に
- 月足は現在小幅にプラスとなっていますが、上下に長い髭を付ける形を記録しそうです。今月は過去最高値となる1895万円を付ける動きもありましたが、高値圏では強い売りが出ました。一時は高値から1555万円まで下落し、先月の安値も更新する動きがありました。相場は崩れるかと思われましたが、月末にかけて買い戻され10月はプラスで取引を終えそうです。
週足は移動平均線の上位で推移
- 今月の週足は先月後半の買いの流れを引き続き高値更新する動きとなりました。一方、高値圏では強い利確売りが発生し2週連続の陰線となり、悪い流れで10月の取引がスタートしました。3週目になるとようやく買い戻しが入り、1700万円台を回復しました。今週は10月の最終週となりますが、8週移動平均線（8EMA）を上回り買いの流れで月末を迎えそうです。
日足は戻り目を試す展開に
- 今月の初日は1691万円から取引が始まりました。高値を更新し強い相場を示唆するチャートを形成していましたが、10日に下落し6.9％のマイナスを記録しました。この下落で相場のモメンタムが下がり、売り手が主導する相場となりました。13日から17日には5日連続の陰線を記録し1600万円を下回る動きとなりました。17日に1500万円台を記録したところで売りが一巡し、18日以降は底堅い動きが見られました。現在は2週間移動平均線（14EMA）を上回り、10月12日に記録した戻り目を再度試す展開となっています。この価格帯を超えることができるかが重要な相場のターニングポイントを迎えています。
デリバティブ市場では大きなロングポジションの清算が発生
- 上記は今年のロングポジションの清算推移を表しているものですが、10月10日の価格下落の際に10億ドルの清算が発生しました。相場が高値を更新したタイミングで短期のハイレバポジションが一気に狩られたことを示しています。清算額としては約4年半ぶりの高さとなり、多くのロングポジションを保有したトレーダーが損失を出したものと考えられます。前回の4年サイクルでは大きなロングポジションの清算が発生したことで相場のモメンタムが悪化し、長期的な下落トレンド入りのきっかけとなりました。今回の大きなロングポジションの清算も高値圏ではロングポジションへの偏りを示しており、今後価格が上昇した際は慎重なポジションマネージメントが必要となるでしょう。
長期投資家はポジションを手仕舞い傾向
- 上記はブロックチェーン上で155日以上保有されている長期のポジションの増減を表したものとなります。長期投資家のポジションがマイナスになる時は相場の上値が重くなる傾向があることを示しています。現在はマイナスで推移しており、長期投資は高値警戒感からポジションを落としています。相場は足元で上値を目指していますが、1800万円近辺からは長期投資家の売りが予想されます。
まとめ
- 今月は上下に乱高下する展開となり不安定な相場となりました。チャート自体は強気寄りの形になっていますが、強い方向感はない状態です。今月はロングポジションの大きな清算があり、相場のモメンタムが上がってくるには調整が必要でしょう。また、長期投資家は利益確定を進めており、上値の伸びを抑制する要因となっています。現在の価格は戻り目を試す動きが見られ、再び最高値を目指すにはこの価格帯を明確に上抜けるする買いの強さが必要です。1800万円台を超えるまでは慎重なトレードが求められます。来月の新規の買いでレジスタンスを抜けることができるか注目です。
