本稿ではビットコイン相場を①パターン分析 ②移動平均線(9MA・25MA) ③一目均衡表 ④ボリンジャーバンド ⑤MACD ⑥RSIの代表的な6種類のテクニカル分析で5段階(5→1:強→弱)評価し、その平均で相場の強弱を評価する。
テクニカル分析において定点観測と客観性が重要と考える。代表的な分析手法を複数組み合わせることで、恣意性を排除し、精度を高める狙い。
サマリー
総合評点は2.7。
前回「テクニカルはまちまち、どちらもある?」と申し上げたところ、上下いずれもトライする格好に。最終関門を5万円超えた1785万円でダブルトップを形成、フィボナッチの61.8%押し1650万円で反発している。
上は1785万円、下は1555万円を超えると勝負ありだが、今のところ1回目の上抜けに失敗しただけで、まだ方向感は出ておらず、引き続き「どちらもある」といったところか。
なお、こちらでは楽天ウォレットの証拠金取引所のBTCJPYのチャートを使用しております。BTCUSD のチャートはこちらご参照ください(リンク先はTradingView社のサイトです)。
パターン分析


前回「ダブルトップのネックライン1750万円、そして急落後の戻り高値1780万円を抜ければ底入れが完了、上昇トレンドへの転換が確認できる」と申し上げたが、その水準を僅かに抜けた1785万円でダブルトップを形成、1650万円まで失速している。
結局、「ここを抜ければ」という最後のレジスタンスで跳ね返され、フィボナッチの61.8%押しで何とか下げ止まった。
まだ底固めが終わったとも、失敗したとも言い難いイメージで、1785万円を抜ければトレンド展開だし、1555万円を下抜ければヘッドアンドショルダーが完成し、上昇サイクルがいったん終わった形となる。
まずは下降チャネルを抜けられるか、まずは半値戻しの1720万円からダブルトップのネックライン1735万円あたりがレジスタンスとなる。
評点:3
移動平均線

ゴールデンクロス直前で足踏み。1615万円の200日移動平均線がサポート。移動平均線はそれほど悪くない。
評点:4
一目均衡表

雲を割り込み3役逆転の売りサインは再点灯。
評点:1
ボリンジャーバンド

果たしてエクスパンションでどちらのトレンドが発生していたのか定かでないが、スクィーズでトレンドは消滅。下向きのトレンドが発生している訳ではない。
評点:3
MACD

デッドクロス寸前。移動平均線と真逆な形だ。
評点:2
RSI

50近辺で方向感なし。
評点:3
評点

※この記事は「楽天ウォレット」のテクニカルレポートを転載したものです。
※この記事では、投資判断の参考のための情報提供を行っておりますが、銘柄推奨や投資活動の勧誘を目的としておりません。また、楽天ウォレットとしても投資勧誘や断定的な予測をおこなうものではありません。
※発信された情報に将来の予想が含まれることがありますが、発信者個人の見解であり、またその正確性、信頼性を保証するものではありません。投資の最終判断は、ご自身で行っていただきますようお願い致します。


