コインベース株、「買い」へ2段階格上げ、目標株価は425ドル:H.C. ウェインライト
  • H.C. ウェインライト(H.C. Wainwright)は、10月30日にコインベース(Coinbase)が第3四半期の決算報告をする前に、同社株の格付けを「売り」から「買い」に引き上げた。
  • 目標株価は300ドルから425ドルに引き上げられ、暗号資産(仮想通貨)価格と機関投資家からの需要が業績を押し上げると予想していると、H.C. ウェインライトは述べた。 
  • H.C. ウェインライトによると、堅調な決算報告と規制面での進展がさらなる上昇を促す可能性がある。

投資銀行のH.C. ウェインライトは、10月30日に暗号資産取引所のコインベースが第3四半期の決算報告をする前に、同社株の格付けを「売り」から「買い」に引き上げ、目標株価を300ドルから425ドルに引き上げた。

H.C. ウェインライトは、季節的な暗号資産の強さと機関投資家からの需要拡大が有利な規制動向と合わさったため、暗号資産価格に対する見通しが強気に転じたと述べた。

コインベースは、取引活動の急増、資産価格の反発、およびサブスクリプションとサービス事業の継続的な成長に牽引され、予想を上回る業績を発表した。総収益の19億ドル(約2900億円、1ドル=154円換算)は、FactSetのアナリストが予想した18億ドルを上回った。

コインベースの株価は米国時間31日、午前の取引で0.6%下落し、約318.50ドルであった。

H.C. ウェインライトは、米国の政府閉鎖にもかかわらず、暗号資産市場構造法案が年末までに上院を通過する可能性が高いと見ていると述べた。

H.C. ウェインライトは、このような進展がコインベース株にとって大きな強気材料となる可能性があると述べた。 同行のアナリストらは、コインベースが予想を上回る業績を報告すると見込んでおり、サブスクリプションおよびサービス収入の増加、個人投資家の取引スプレッドの改善、8月に買収したデリビット(Deribit)の貢献により、コンセンサス収益予測を上回る可能性があると述べた。

2025年について、アナリストらは、総収益の予想を以前の71億ドルから74億ドルに上方修正し、調整済みEPS(1株当たり利益)の予想も4.45ドルから4.99ドルに上方修正した。

425ドルというより高い目標株価は、2026年の収益予測91億ドルに13.1倍の企業価値収益倍率を適用した結果である。 

H.C. ウェインライトは、リスクにはコインベースの個人投資家取引への依存、暗号資産の価値のボラティリティ、変化する規制とデジタル資産エコシステム内の競争が含まれると警告した。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:CoinDesk
|原文:H.C. Wainwright Turns Bullish on Coinbase, Double Upgrades to Buy With $425 Target

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