スタンダードチャータードCEO、香港のステーブルコインが貿易決済の要と発言
  • 米銀行のスタンダード・チャータード(Standard Chartered)でCEOを務めるビル・ウィンターズ(Bill Winters)氏は、香港におけるトークン化とステーブルコインの進歩が、将来のデジタル貿易決済の鍵となると強調した。
  • ウィンターズCEOは、香港においてトークン化された預金と香港ドルに裏付けられたステーブルコインが、クロスボーダーの商取引に革命をもたらす可能性を声高に主張する。
  • 証券先物委員会は、香港の取引所が国際的な流動性にアクセスできるようにするための新たな規制を発表し、市場の効率性および価格発見の機能が向上することを目指している。

スタンダード・チャータードのビル・ウィンターズCEOは現地時間11月3日、香港におけるトークン化とステーブルコインへの取り組みは、デジタル貿易決済の新時代の礎を築く可能性があると述べた。

香港フィンテック・ウィークで講演したウィンターズCEOは、トークン化された預金の試験運用と香港ドルに裏付けられたステーブルコインの創設が、クロスボーダーの商取引における画期的な進歩となる可能性を指摘した。

「これらの資金フローのデジタル化について本質をまだ完全に把握できているとは言わないが、いずれはできるようになる」とウィンターズCEOは述べた。 「預金のトークン化といったイノベーションが香港で先行していることから、香港ドル建てステーブルコインが確立され、非常に興味深い交換通貨、あるいは貿易における交換手段となるだろう」

同氏はさらに、香港における「国際貿易のメカニズムとしての、デジタル資産の各種試みは、完全にデジタル化された条件に基づく新たな国際貿易秩序への移行を円滑にするだろう」と付け加えた。

スタンダード・チャータードの香港法人、アニモカ・ブランズ(Animoca Brands)、そしてHKTが、香港金融管理局(HKMA)の新しい規制体制の下で香港ドル建てステーブルコインを発行するためのライセンスを申請する合弁事業を発表してから約1年後にこの発言がなされた。この3社は、HKMAが昨年開始したステーブルコイン発行者サンドボックスに参加している5機関の一角を成している。

香港当局の発表

本日、香港フィンテックウィークにおいて、香港の市場規制当局である証券先物委員会(SFC)は、香港で認可された取引所が共通注文簿を通じて世界中の流動性にアクセスすることを認めると発表した。

新たな通達で詳述された同変更により、香港に身を置くプラットフォームは、SFCがデジタル資産に関するASPIReロードマップと呼ぶ、グローバルな流動性プールを統合することが可能となる。

SFCは「共通注文簿」を認めることで、価格スプレッドの縮小、市場効率の向上、価格発見の改善を目指しているが、同時に運用リスクと決済リスクの増大についても警告を付している。

SFCは通達の中で、プラットフォームは顧客資産を保護するために、事前資金調達、DVS決済、管轄区域をまたいだ統一的な市場監視、そして補償準備金を維持しなければならないと述べている。

|翻訳・編集:T.Minamoto
|画像:Shutterstock
|原文:Standard Chartered CEO Sees Hong Kong Stablecoin as Pivotal for International Trade Settlement

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