- ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズは、イーサリアムの保有量を340万枚近くまで増加させた。これは総供給量の2.8%を占める。
- 同社が保有する暗号資産・現金・株式の合計価値は、現在137億ドルに上る。
- 今回の取得は、デジタル資産トレジャリー会社にとって厳しい時期に行われた。多くの企業が資産価値の維持に苦戦し、自社株買いに舵を切っている。
調査会社ファンドストラット（Fundstrat）のトーマス・リー（Thomas Lee）氏が率いるイーサリアム（ETH）中心のトレジャリー（財務）会社ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ（BitMine Immersion Technologies）は、先週までに8万2353ETHを購入した。これは3日序盤の価格で約3億600万ドル（約459億円、1ドル150円換算）に相当し、保有総数は340万枚となった。ビットマインが3日に発表した。
週末終盤と3日の暗号資産（仮想通貨）価格の大幅な下落を受け、ビットマインの株価は3日序盤の取引で5.7%下落している。イーサリアムは過去24時間で3.5%下落して3715ドル（約56万円）となっている。
また、担保のない現金保有額を1週間前の3億500万ドルから3億8900万ドル（約584億円）に増やしたことも発表された。プレスリリースによれば、ビットマインが保有する暗号資産・現金・株式の合計価値は現在137億ドル（約2兆円）で、この中にはエイトコ・ホールディングス（Eightco Holdings）に対する6200万ドル（約93億円）相当のポジションと、192BTCが含まれる。
今回の追加取得により、イーサリアム供給量におけるビットマインのシェアは2.8%となり、本記事執筆時点の価格で約133億ドル（約2兆円）相当となる。これは同社がイーサリアム供給量の5%取得を目指す長期戦略の一環だ。
リー氏は声明で、「目標の半分以上を達成した」と述べた。
多くのデジタル資産トレジャリー会社が過去数カ月で株価急落に直面し、現金調達と暗号資産蓄積という使命の追求に苦戦する中で今回の取得は実施された。イーサジラ（ETHZilla）やブラジルのオランジェBTC（OranjeBTC）などの一部企業は、基盤となる保有資産の純資産価値を株価が下回ったため、自社株買いに舵を切った。
｜翻訳・編集：林理南
｜画像：CoinDesk
｜原文：Tom Lee’s BitMine Immersion Acquires Additional $300M in Ether, Bringing Holdings to $13.7B
