バイナンス(BINANCE)の登録・入金方法と使い方

(公開日:

バイナンス(BINANCE)の基本情報

取扱通貨数1,000超
スマホ対応あり
取引方法現物取引/デリバティブ取引
最低取引数量0.001BTC
カスタマーサポートサポートセンター

バイナンス(BINANCE)は、ユーザー数/月間取引高で世界有数の規模を誇る仮想通貨取引所である。また、圧倒的な取扱通貨の豊富さに定評があることで知られている。元々、香港に本社を置いていたが、現在はマルタ島に本拠地を移している。

バイナンス(BINANCE)の5つのメリット

バイナンス(BINANCE)のメリットとしては、以下の5つが挙げられる

口座開設の容易さ

1つ目のメリットは、「口座開設の容易さ」である。バイナンス(BINANCE)では、アカウント登録に際して身分証明書が必要なく、メールアドレスとパスワードを設定するだけで、簡単に口座開設を行うことができる。ただし、日本居住者の場合、バイナンス(BINANCE)を含む海外取引所で取引は行うことができない点には注意を要する。

取扱通貨の豊富さ

2つ目のメリットは、「取扱通貨の豊富さ」である。バイナンス(BINANCE)では、1000種類以上の仮想通貨を取り扱っている。国内では取引できないような仮想通貨についても、バイナンス(BINANCE)であれば入手可能なケースもある。

取引手数料の安さ

3つ目のメリットは、「取引手数料の安さ」である。バイナンス(BINANCE)の取引手数料は0.1%であるが、バイナンス(BINANCE)が発行する独自トークン「バイナンスコイン(Binance Coin)」を取引手数料の支払いに利用すると、手数料が0.05%になる。バイナンスコイン(BInance Coin)は「BNB」と呼ばれることもある。

サポート対応が手厚い

バイナンスでは、24時間365日体制のサポートを実施したうえで、FAQページが充実しており、AIボットへの相談も可能。

幅広い言語に対応している


バイナンス(BINANCE)はさまざまな地域の言語に対応している。ただし、日本語への対応は終了している。これは、バイナンスが日本市場への参入を発表した影響であると推測される。

バイナンス(BINANCE)のデメリット

バイナンス(BINANCE)のデメリットとしては、以下の3つが挙げられる。

日本居住者は利用を認められていない

1つ目のデメリットは、「日本居住者は利用を認められていない」ことである。国内で仮想通貨取引所を運営する上で必要とされる暗号資産(仮想通貨)交換業登録を完了していない無登録取引所と日本に居住するユーザー間の取引は「法令に適合しているとは言い難い取引」と捉えることができる。2022年2月7日現在、バイナンス(BINANCE)は上記の認可を得ておらず、それゆえ、日本居住者はバイナンス(BINANCE)の利用を認められていない状況である。

日本円で入金できない

2つ目のデメリットは、「日本円で入金できない」ことである。バイナンス(BINANCE)では、日本円で入出金することができず、取引を開始するためには、仮想通貨で入金する必要がある。

日本語に対応していない

2023年1月16日時点で、Binanceの公式サイトは日本語の対応を終了している。

バイナンス(BINANCE)のデメリットを補完できる取引所

バイナンスのデメリットは、同取引所が国内で登録していないいわゆる海外取引所であるところが大きい。ここでは国内に正規に登録されている国内取引所から推奨できる以下3社を紹介したい。

Coincheck(コインチェック)

Coincheckは国内最多水準の17種類もの通貨を取り扱う。バイナンスほどではないが、国内で取扱銘柄の豊富さを重視するならCoincheckが向いているだろう。

【Coincheckの取扱銘柄】

  • ビットコイン(BTC)
  • イーサリアム(ETH)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • リスク(LSK)
  • リップル(XRP)
  • ネム(XEM)
  • ライトコイン(LTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • モナコイン(MONA)
  • ステラルーメン(XLM)
  • クアンタム(QTUM)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • アイオーエスティー(IOST)
  • エンジンコイン(ENJ)
  • オーエムジー(OMG)
  • パレットトークン(PLT)

DMM Bitcoin

Coincheckはレバレッジ取引に対応していないが、DMM Bitcoinはレバレッジ取引では最多水準となる14銘柄に対応している。国内取引所でレバレッジ取引を行いたいならDMM Bitcoinが有力な候補となるだろう。

【DMM Bitcoinのレバレッジ取扱銘柄】

  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • イーサリアム(ETH)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • リップル(XRP)
  • チェーンリンク(LINK)
  • メイカー(MKR)
  • ライトコイン(LTC)
  • ステラルーメン(XLM)
  • テゾス(XTZ)
  • オーエムジー(OMG)
  • エンジンコイン(ENJ)
  • ネム(XEM)
  • クアンタム(QTUM)
  • ベーシックアテンショントークン(BAT)
  • モナコイン(MONA)
  • ポルカドット(DOT)
  • シンボル(XYM)
  • アイオーエスティー(IOST)
  • カルダノ(ADA)
  • アバランチ(AVAX)
  • チリーズ(CHZ)
  • トロン(TRX)
  • ジパングコイン(ZPG)

bitFlyer(ビットフライヤー)

bitFlyerは国内で最多水準の取引量を持つ国内取引所だ。ビットコイン日本語情報サイトの集計では、2022年12月のbitFlyerにおけるビットコイン(BTC)の出来高は16万BTCを超えており、2位のCoincheck(3万7,252BTC)に大きな差を付けた。取引量を重視して国内取引所を選びたいならbitFlyerが推奨される。

【国内取引所 ビットコイン出来高ランキング(2022年12月)】

  1. bitFlyerビットフライヤー):16万1,995BTC
  2. Coincheckコインチェック): 4万2,506BTC
  3. Liquid by Quoineリキッドバイコイン): 3万7,252BTC

引用:ビットコイン日本語情報サイト 国内ビットコイン市況

バイナンス(BINANCE)の取扱通貨

BNB(バイナンスコイン)とは

バイナンスコインとは、バイナンスが発行した同取引所内で用いられる仮想通貨だ。取引手数料の支払いに利用すると手数料が25%割引される。

2023年1月17日時点の時価総額はおよそ7.7兆円であり、ビットコイン(同52.5兆円)、イーサリアム(同24.7兆円)、テザー(同8.5兆円)についで世界4位の時価総額を持つ。

バイナンス(BINANCE)の取扱通貨に関しては、下記のページから確認することができる。

URL:https://www.binance.com/en/markets

BUSD(バイナンスUSドル)とは

バイナンスUSドルとは、バイナンス(BINANCE)とPaxos社が共同で発行している米ドル建てのステーブルコインである。ステーブルコインとは、価値を担保する資産がある仮想通貨であり、バイナンスUSドルは米ドルを担保としており、米ドルの値動きと連動する。バイナンス(BINANCE)では、仮想通貨を売却してBUSDに換え、BUSDを売却して新たな仮想通貨を購入することで法定通貨を介さず取引をスムーズに行えるようになる。

BUSDをバイナンス(BINANCE)で取引するメリットには手数料の優遇があり、取引所取引におけるメイカー手数料が無料、BUSDとUSDTといったステーブルコイン同士のペアにおける取引手数料がすべて無料になる。さらに、法定通貨よりも高い金利が設定されていることから、BUSDで保有したほうが資産の増加が期待できる。

バイナンスUSドルの現在の時点の年利に関しては、下記のページから確認できる。
URL:https://www.binance.com/en/busd

バイナンス(BINANCE)の口コミは?

良い口コミ

良い口コミとしては、「取扱通貨が圧倒的に豊富で良い」「取引画面が見やすい」「取引手数料が安い」などが挙げられる。

悪い口コミ

悪い口コミとしては、「海外の仮想通貨取引所であるため、敷居の高さを感じる」「サポート体制が不安である」などが挙げられる。

バイナンス(BINANCE)に関する最新の出来事

日本への進出を決定している

バイナンス(BINANCE)はすでに日本への参入を決定している。現在において、日本への対応を終了しているのは日本市場への参入の準備であると予測されている。日本への対応が終了した同日に日本の仮想通貨取引所であるサクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)の全株式を取得したからだ。バイナンス(BINANCE)の日本進出にあたって日本からの新規登録が制限されているが、すでに利用している人はそのまま利用できると明言している。

買収したサクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)について

サクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)は日本の仮想通貨取引所であり、バイナンス(BINANCE)はこの取引所を買収することで日本への参入の準備を整えている。同取引所は取扱通貨数が11種類であることから、他の取引所と比較して少なく、銘柄の選択肢を増やしたい人に対して積極的に口座開設を勧める取引所ではない。

こちらの取引所は最大の特徴は、取次サービスにあり、専門のスタッフが暗号資産投資初心者に向けて対面や電話で全面的にサポートする点にあった。株式の取得に伴い株主総会により役員が変更され、現在はクラーケン・ジャパンで代表を務めていた千野剛司氏を代表取締役とする新経営体制に移行している。

今後は日本でもバイナンス(BINANCE)が利用できる?

バイナンス(BINANCE)は現在日本からの利用が制限されているが、今後、日本の法律に則ってサービスが日本において再開される可能性が高い。ただし、バイナンス(BINANCE)が日本でサービスを開始するには金融庁の認可を得る必要がある。

金融庁はこれまで2度もバイナンス(BINANCE)に未登録業者としての活動に対する警告を行った過去があり、日本の法律に則ってサービスを開始するには金融庁の厳しい基準に合わせる必要がある。

今後参入が予想されるバイナンスジャパンについて

日本の言語・通貨に対応

バイナンスジャパンは、日本語でサポートが受けられ、日本円での取引ができるようになる可能性が高いため、日本人も気軽に利用できるようになることが期待できる。海外取引所ではなく、国内取引所となるので、バイナンス(BINANCE)のサービスを日本からでも便利に利用できるようになるだろう。

海外の本社があるHuobi japanや、FTX Japanも日本向けのサービスでは取扱通貨の数が大きく減少した。日本では金融庁の認可を受けた仮想通貨以外は取引することができないからだ。バイナンスジャパンも金融庁の認可を得るために、取り扱い通貨が大きく減少することが予測され、取扱通貨が多いメリットが享受できない可能性がある。

買収したサクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)ですでに取り扱いがある仮想通貨に関しては、そのまま取引できることが予想されるので、参考までに下記にまとめた。

  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • イーサリアム(ETH)
  • イーサリアムクラシック(ETC)
  • リップル(XRP)
  • ライトコイン(LTC)
  • モナコイン(MONA)
  • ネム(NEM)
  • シンボル(XYM)
  • カルダノ(ADA)
  • コスプレトークン(COT)

そのほかにも暗号資産交換業者として登録されている国内取引所で金融庁の認可を受けている仮想通貨は、バイナンスジャパンにおいても取り扱われる可能性がある。金融庁の認可を受けている取引所と仮想通貨に関しては下記のページから確認できる。

URL:https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf

大手海外取引所FTXの破綻事例もあり、バイナンス(BINANCE)の日本版を利用したときの投資家保護について気になるところだろう。FTX Japanの事例では、出金停止の期間を経た後に、出金再開を約束している。バイナンスジャパンが日本でサービスを開始するには、金融庁による厳格な顧客資産の分別管理が必要になるので、バイナンス(BINANCE)が破綻しても資金の全額を失うとは限らない。金融庁の厳格な規定により、海外取引所の日本進出においても顧客資産の安全は保たれやすい。

最後に

バイナンス(BINANCE)は、取扱通貨の豊富さに定評があり、また、取引手数料も他の取引所と比べて安いため、非常に競争力のある仮想通貨取引所と言える。現在は日本からの登録は禁止されており、日本への参入が予測される状況にあるが、金融庁の認可を受けるにあたってサービス内容がどうなるかは分からない。

(画像:Shutterstock)

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