バイナンス(BINANCE)の登録・入金方法と使い方──日本人は利用を認められていない
この記事の目次
バイナンス(BINANCE)の基本情報
取扱通貨数 | 700超 |
スマホ対応 | あり |
取引方法 | 現物取引/デリバティブ取引 |
最低取引数量 | 0.001BTC |
カスタマーサポート | サポートセンター |
バイナンス(BINANCE)は、ユーザー数/月間取引高で世界有数の規模を誇る仮想通貨取引所である。また、圧倒的な取扱通貨の豊富さに定評があることで知られている。元々、香港に本社を置いていたが、現在はマルタ島に本拠地を移している。
バイナンス(BINANCE)の3つのメリット
バイナンス(BINANCE)のメリットとしては、以下の3つが挙げられる
口座開設の容易さ
1つ目のメリットは、「口座開設の容易さ」である。バイナンス(BINANCE)では、アカウント登録に際して身分証明書が必要なく、メールアドレスとパスワードを設定するだけで、簡単に口座開設を行うことができる。ただし、日本居住者の場合、バイナンス(BINANCE)を含む海外取引所で取引は行うことができない点には注意を要する。
取扱通貨の豊富さ
2つ目のメリットは、「取扱通貨の豊富さ」である。バイナンス(BINANCE)では、700種類以上の仮想通貨を取り扱っている。国内では取引できないような仮想通貨についても、バイナンス(BINANCE)であれば入手可能なケースもある。
取引手数料の安さ
3つ目のメリットは、「取引手数料の安さ」である。バイナンス(BINANCE)の取引手数料は0.1%であるが、バイナンス(BINANCE)が発行する独自トークン「バイナンスコイン(Binance Coin)」を取引手数料の支払いに利用すると、手数料が0.05%になる。バイナンスコイン(BInance Coin)は「BNB」と呼ばれることもある。
バイナンス(BINANCE)のデメリット
バイナンス(BINANCE)のデメリットとしては、以下の2つが挙げられる。
日本居住者は利用を認められていない
1つ目のデメリットは、「日本居住者は利用を認められていない」ことである。国内で仮想通貨取引所を運営する上で必要とされる暗号資産(仮想通貨)交換業登録を完了していない無登録取引所と日本に居住するユーザー間の取引は「法令に適合しているとは言い難い取引」と捉えることができる。2022年2月7日現在、バイナンス(BINANCE)は上記の認可を得ておらず、それゆえ、日本居住者はバイナンス(BINANCE)の利用を認められていない状況である。
日本円で入金できない
2つ目のデメリットは、「日本円で入金できない」ことである。バイナンス(BINANCE)では、日本円で入出金することができず、取引を開始するためには、仮想通貨で入金する必要がある。
バイナンス(BINANCE)のデメリットを補完できる取引所
バイナンスのデメリットは、同取引所が国内で登録していないいわゆる海外取引所であるところが大きい。ここでは国内に正規に登録されている国内取引所から推奨できる以下3社を紹介したい。
Coincheck(コインチェック)
Coincheckは国内最多水準の17種類もの通貨を取り扱う。バイナンスほどではないが、国内で取扱銘柄の豊富さを重視するならCoincheckが向いているだろう。
【Coincheckの取扱銘柄】
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- イーサリアムクラシック(ETC)
- リスク(LSK)
- ファクトム(FCT)
- リップル(XRP)
- ネム(XEM)
- ライトコイン(LTC)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- モナコイン(MONA)
- ステラルーメン(XLM)
- クアンタム(QTUM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- アイオーエスティー(IOST)
- エンジンコイン(ENJ)
- オーエムジー(OMG)
- パレットトークン(PLT)
DMM Bitcoin
Coincheckはレバレッジ取引に対応していない。DMM Bitcoinはレバレッジ取引では最多水準となる14銘柄に対応している。国内取引所でレバレッジ取引を行いたいならDMM Bitcoinが有力な候補となるだろう。
【DMM Bitcoinの取扱銘柄】
現物取引 | レバレッジ取引 | |
ビットコイン(BTC) | 〇 | 〇 |
イーサリアム(ETH) | 〇 | 〇 |
リップル(XRP) | 〇 | 〇 |
ライトコイン(LTC) | 〇 | 〇 |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 〇 | 〇 |
ステラルーメン(XLM) | ─ | 〇 |
イーサクラシック(ETC) | ─ | 〇 |
テゾス(XTZ) | ─ | 〇 |
オーエムジー(OMG) | ─ | 〇 |
エンジンコイン(ENJ) | ─ | 〇 |
ネム(XEM) | ─ | 〇 |
クランタム(QTUM) | ─ | 〇 |
ベーシックアテンショントークン(BAT) | ─ | 〇 |
モナコイン(MONA) | ─ | 〇 |
bitFlyer(ビットフライヤー)
bitFlyerは国内で最多水準の取引量を持つ国内取引所だ。ビットコイン日本語情報サイトの集計では、2022年1月のbitFlyerにおけるビットコイン(BTC)の出来高は28万BTCを超えており、2位のCoincheck(5万7,430BTC)に大きな差を付けた。取引量を重視して国内取引所を選びたいならbitFlyerが推奨される。
【国内取引所 ビットコイン出来高ランキング(2022年1月)】
引用:ビットコイン日本語情報サイト 国内ビットコイン市況
バイナンス(BINANCE)の取扱通貨
BNB(バイナンスコイン)とは
バイナンスコインとは、バイナンスが発行した同取引所内で用いられる仮想通貨だ。取引手数料の支払いに利用すると手数料が25%割引される。
2022年2月8日時点の時価総額はおよそ8.2兆円であり、ビットコイン(同94.1兆円)、イーサリアム(同42.6兆円)、テザー(同9.0兆円)についで世界4位の時価総額を持つ。
バイナンス(BINANCE)の取扱通貨に関しては、下記のページから確認することができる。
URL:https://www.binance.com/en/markets
バイナンス(BINANCE)の口コミは?
良い口コミ
良い口コミとしては、「取扱通貨が圧倒的に豊富で良い」「取引画面が見やすい」「取引手数料が安い」などが挙げられる。
悪い口コミ
悪い口コミとしては、「海外の仮想通貨取引所であるため、敷居の高さを感じる」「サポート体制が不安である」などが挙げられる。
バイナンス(BINANCE)の手数料
バイナンス(BINANCE)の手数料については、下記を参照のこと。
入金手数料
バイナンス(BINANCE)の入金手数料は無料である。ただし、日本円入金には対応していない。
取引手数料
バイナンス(BINANCE)では、どの仮想通貨で取引を行った場合においても、取引手数料は0.1%に設定されている。また、バイナンス(BINANCE)では、いくつかのアカウントレベルが設けられており、アカウントレベルに応じて、手数料が変化する仕組みとなっている。アカウントレベルは、30日間の取引量とBNBの保有量で自動的に決定される。
参考:https://www.binance.com/en/fee/schedule
出金手数料
バイナンス(BINANCE)では、通貨毎に出金手数料と最低出金枚数が異なるため、事前に確認しておく必要がある。
バイナンス(BINANCE)の入金方法
バイナンス(BINANCE)に入金できる通貨は仮想通貨または一部の法定通貨である。日本円に対応していないので、国内取引所のように銀行入金は不可能だ。銀行入金以外にできる2つの入金方法を紹介する。
国内取引所から送金する
バイナンス(BINANCE)は国内取引所でビットコインをはじめとする仮想通貨を購入して送金できる。手順は簡単でバイナンス(BINANCE)で入金アドレスを取得し、国内取引所から取得したアドレス宛に送金するだけだ。送金にはCoincheck(コインチェック)などの国内取引所の口座開設が必要になる。
VISAかMasterCardのクレジットカードを用いる
国際ブランドはVISAまたはMasterCardに限定されているが、クレジットカードまたはデビットカードを持っていればバイナンス(BINANCE)で仮想通貨を購入できる。ただし、クレジットカードでの購入は取引可能な仮想通貨の種類を制限してしまうので、バイナンス(BINANCE)のメリットである取扱通貨の豊富さが失われる。本記事では国内取引所の口座も開設した上で、送金による入金を推奨する。
バイナンス(BINANCE)の入金の注意点
一方で、国内取引所を利用してバイナンス(BINANCE)に入金する場合は以下の2つの点に気をつける必要がある
反映に時間がかかる
国内取引所から送金してバイナンス(BINANCE)に入金する場合、即時反映されるわけではないので反映に時間がかかることを留意しておこう。ただし、反映にかかる時間は同時刻の送金数の多さや、入金する仮想通貨の送金スピードにも依存するので一概にはいえない。いつまで経っても反映されない場合は、バイナンス サポートに連絡しよう。
送金アドレスを正しく入力する
バイナンス(BINANCE)への入金で最も気をつけるべきことは、送金アドレスを正しく入力することだ。間違えたアドレス宛に送金した仮想通貨を取り戻すのは難しく、失ってしまう可能性が高い。送金の際は、送金アドレスを必ずチェックした上でミスがないようにしよう。万が一、すでに間違えたアドレスに送金してしまった場合は、バイナンス サポートに連絡の上、間違えたアドレスを所有した人と相談になる。
バイナンス(BINANCE)でチャートを確認
バイナンス(BINANCE)では、個別の仮想通貨毎にチャートを確認することができる。主要通貨のチャートについては、下記の通り。
- BTC:https://info.binance.com/en/currencies/bitcoin
- ETH:https://info.binance.com/en/currencies/ethereum
- USDT:https://info.binance.com/en/currencies/tether
バイナンス(BINANCE)のレバレッジは125倍
バイナンス(BINANCE)のレバレッジ倍率は最大で125倍となっている。
バイナンス(BINANCE)の取引ツール/アプリ
バイナンス(BINANCE)では、PCだけでなくスマホアプリでの取引にも対応している。バイナンス(BINANCE)のスマホアプリは、取引画面が見やすく、操作システムがシンプルで使いやすいとユーザーから好評を得ている。ただし、日本語に対応していない点には注意が必要である。また、バイナンス(BINANCE)では、初心者でも見やすい「ベーシック」に加え、様々な取引ツールを利用することができる「アドバンス」と呼ばれる2種類のトレード画面が用意されている。
バイナンス(BINANCE)の口座開設の流れ
バイナンスの口座開設の流れは以下の通り。
- バイナンス(BINANCE)の公式サイトにアクセスし、「Register」をクリックする
- メールアドレスとパスワードを入力する
- 「Register」をクリックする
- 登録したメールアドレスにメールが届いたら、メール内に記載されたリンクをクリック
バイナンス(BINANCE)のセキュリティ
バイナンス(BINANCE)では、指紋認証、パターン認証、2段階認証に対応している。また、2019年9月には、国際標準化機構(ISO)が定める基準を満たしたとして、情報セキュリティ認証を受けたと発表している。
最後に
バイナンス(BINANCE)は、取扱通貨の豊富さに定評があり、また、取引手数料も他の取引所と比べて安いため、非常に競争力のある仮想通貨取引所と言える。ただし、金融庁からの認可を得ていないため、日本居住者は口座開設することができない点には注意する必要がある。それゆえ、取扱通貨の豊富さを重視して取引所を選ぶ場合は、Coincheckへの登録をおすすめする。
(画像:Shutterstock)