ビットコインはどこまで上がる?今後どうなる?今買うべきか?実績から将来性を予想

(公開日:

ビットコインが高騰している。2016年からの値動きを表した以下のチャートをみると、2020年後半から顕著に上昇していることがわかる。

引用:TradingView

ビットコインはどこまで値上がりするのだろうか。

ビットコインの実績から期待利回りを計算

ビットコインの将来価格の予想には「期待利回り」を求める必要がある。ここでは以下の方法で求めたい。

  1. 2020年末時点の直近5年累積リターンを計算
  2. 累積リターンから実績利回りを計算
  3. 実績利回り=期待利回りとし、2020年末の価格から2021年末の価格を算出

ビットコインは5年で67.3倍に

ビットコインの2015年末価格は430.0ドル、対して5年後の2020年末では28,949.4ドルだ。つまり5年間で67.3倍になっている。1年あたり2.32倍値上がりした計算で、利回りに直せば132%だ。

期待利回りから2021年末に6.7万ドル

実績から求めた132%を期待利回りとした場合、2020年末の28,949.4ドルに当てはめると67,162.6ドルとなる。つまり仮に利回りを維持した場合、ビットコインは2021年末に6.7万ドルになっている計算だ。

期待が過ぎるように思うかもしれないが、ビットコインにとってはあり得ない数値ではない。過去にそれくらいの利回りを残したことは事実であり、また実際2021年4月14日には6.4万ドルをマークした。3.5カ月で121%上昇したことになる。期待利回り132%が高すぎると断定することはできない。

参考に、ビットコインの年初来チャートを以下の通りだ(2021年1月1日~9月23日)。

引用:TradingView

ただし、実際の利回りは各年にばらつきがある。2015年以降の各年末におけるビットコイン価格は以下の通り。

ビットコイン 価格推移

  • 2015年末:430.0ドル
  • 2016年末:963.4ドル(+116.0%)
  • 2017年末:13,850.4ドル(+1,337.7%)
  • 2018年末:3,709.4ドル(▲73.2%)
  • 2019年末:7,196.4ドル(+94.0%)
  • 2020年末:28,949.4ドル(+302.3%)
    引用:Investing.com

長期的には値上がりが期待できるが、短期的にはこれまで同様利回りにばらつきが予想される点には注意してほしい。

そもそもビットコインとは

ビットコインは最初に開発された暗号資産であり、「サトシ・ナカモト」と名乗る匿名の人物が公開した論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System(ビットコイン: P2P 電子通貨システム)」を基に開発された。

最大の特徴は「ブロックチェーン」だ。単なるデジタルデータが価値を持つのは、このブロックチェーンによるところが大きい。

ブロックチェーンとは参加者が互いに監視し、合意を得て取引を行う仕組みを指す。ブロックチェーン上の取引は参加者の承認を得ないと行なわれないため、不正な取引や改ざんが排除される。この承認作業を「マイニング」と呼び、実施した「マイナー」は報酬としてビットコインを受け取る。このインセンティブがあるためマイナーは積極的にマイニングを行い、ブロックチェーン上の取引の正当性が担保される構造となっている。

ビットコインは現時点で最大の時価総額を誇る暗号資産でもある。2021年9月23日時点の時価総額は98.4兆円で、2位のイーサリアム(同39.4兆円)、3位のエイダコイン(同7.9兆円)を大きく引き離す。暗号資産における基軸通貨といえるだろう。

ビットコインキャッシュ(BCH)との違い

ビットコインに似た「ビットコインキャッシュ」は2017年8月、ビットコインから分裂して誕生した。当時ビットコインに対する需要が急増し、処理速度の遅延やコストの高騰といった「スケーラビリティ問題」に直面していた。

ビットコインのスケーラビリティ問題の解決を目指し誕生したのがビットコインキャッシュだ。ビットコインの1ブロック容量は1MBだが、ビットコインキャッシュは8MBで、より大きなデータを1回の取引で送れるため処理能力が高いとされている。2018年5月には32MBにまで拡大させた。

なぜビットコインは値上がりするのか

ビットコインが値上がりした理由を端的にいえば、需要が供給を上回るために他ならない。これは暗号資産に限らず、金や株式などにもいえる基本的な原理だ。

例えばビットコインの売り手(供給)と買い手(需要)の数が一致していれば大きな価格変動は起こらない。すべての買い手がビットコインを取得できるためだ。しかし買い手が売り手を上回ると、買い手の中にビットコインを取得できない層が生まれる。そこで「より高い価格でもビットコインを買いたい」という需要が生まれ、ビットコイン価格を押し上げるのだ。

特にビットコインは需要に対して供給が小さくなりやすい。発行量に2,100万枚という上限が定められているためだ。どれほど需要が大きくなっても、2,100万枚を超えるビットコインは市場に出回らない。需給がひっ迫しやすく、価格に上昇圧力が生まれやすいだろう。

ビットコインは近年、株式に代わる資産として需要が増加している。2017年にCME(シカゴマーカンタイル取引所)にビットコイン先物が上場し、2021年にはカナダで現物のビットコインETFが上場した。

これらはビットコインに対する需要全体の一部に過ぎない。新興国では米ドルに代わる決済手段として期待も寄せられている。中米エルサルバドルでは2021年9月、法定通貨としてビットコインを導入した。これらの需要が今日までビットコイン価格を押し上げてきたと考えられる。

ビットコインの値上がりにまだ期待できる理由

ビットコイン価格は5年で67.3倍という驚異的なリターンを残した。これだけ値上がりすると下落への慎重論も唱えたくなる一方、今後の値上がりの根拠として一般的には以下の3点が主張されている。

  • 半減期
  • 大型アップデート「Taproot(タップルート)」
  • 米国におけるビットコインETF承認

半減期

半減期はマイニングの報酬が半減される時期を指し、21万ブロック生成されるごとに起きる。ビットコインは1ブロック生成に10分かかるため、半減期は約4年に1度だ。マイニング報酬は当初50BTCだったが、3回目の半減期を迎えた2020年に6.25BTCとなった。

半減期は供給が絞られるため価格の上昇要因だ。今後も半減期を迎え続けるため、ビットコインが値上がりする可能性は十分考えられるだろう。

大型アップデート「Taproot(タップルート)」

2021年11月、ビットコインで大型アップデート「Taproot(タップルート)」が実施される見込みだ。このアップデートでプライバシーと処理能力の向上を図る。一般に暗号資産のアップデートは値上がり要因だ。Taproot以降もアップデートは続くため、長期的には値上がりに期待できるだろう。

米国におけるビットコインETF承認

カナダでビットコインETFが承認されたことを受け、より市場規模が大きい米国でもビットコインETF承認への期待が高まっている。2021 年8 月時点で複数の申請がなされており、米SEC(証券取引委員会)によってビットコインETFが承認されれば、価格が大幅に上昇する起爆剤となるだろう。

ビットコインを購入できる取引所

以下のような取引所で口座を設けるとビットコインを購入できる。

【参考】仮想通貨/ビットコイン取引所比較

参考文献

Bitcoin.org
https://bitcoin.org/ja/

GMOコイン ビットコインとは
https://coin.z.com/jp/corp/information/btc/

Bitcoin.org Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System
https://bitcoin.org/bitcoin.pdf

bitcoincash.org
https://bitcoincash.org/

ビットフライヤー ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)とは?
https://bitflyer.com/ja-jp/bitcoin-cash

GMOコイン ビットコインキャッシュ(BCH)の特徴
https://coin.z.com/jp/corp/information/bch/

CME Group ビットコイン先物とは?
https://www.cmegroup.com/ja/education/courses/introduction-to-bitcoin/what-are-bitcoin-futures.html#

ロイター通信 米CME、ビットコイン先物の取引開始 2万ドル超で始まる
https://jp.reuters.com/article/cme-bitcoin-futures-idJPKBN1EC06Q

Bloomberg 北米初のビットコインETFがカナダで上場、売買代金174億円
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-18/QOQFXTT1UM1001

野村総合研究所 ビットコインを法定通貨化するエルサルバドルの将来
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2021/fis/kiuchi/0901

ビットフライヤー 半減期
https://bitflyer.com/ja-jp/glossary/halving

GMOコイン ビットコイン(BTC)の次の半減期は2020年?半減期の仕組みと価格への影響https://coin.z.com/jp/column/bitcoin-halving/

フォーブスジャパン ビットコインの大型アップデート、「Taproot」が画期的である理由
https://forbesjapan.com/articles/detail/41858

コインテレグラフジャパン ビットコインの大型アップデートのタップルート、11月に実施へ マイナー支持完了
https://jp.cointelegraph.com/news/bitcoin-taproot-upgrade-finally-locked-in-activation-set-for-november

日本経済新聞 米ビットコインETF申請相次ぐ SEC、迫る判断時期
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0224L0S1A900C2000000/?unlock=1

(画像:Shutterstock)

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