ビットコインの最高値は?価格推移と今後の見通し予想【2021年最新版】

(公開日:

時価総額最大の暗号資産「ビットコイン(BTC)」が2021年4月に6.4万ドルを突破し、新たな最高値をマークした。それまでは2017年12月の約2万ドルが最高値だった。

本記事ではビットコインが最高値を更新した経緯と現在までの値動き、および将来の見通しについて解説したい。また、ビットコインに対する「積立投資」の有効性についても述べる。

ビットコインの最高値は?

ビットコインの最高値は2021年4月14日に付けた64,895.22ドルだ。暗号資産ブームに沸いた2017年12月の高値19,666.00ドル(2017年12月17日)を大きく上回る。

引用:TradingView

ビットコインはその後、2018年1月のネム(XEM)流出、2018年3月のG20声明(暗号資産に対する問題提起が盛り込まれた)などから値を下げていたが、2020年から再び顕著に上昇した。

2020年から最高値までのビットコイン価格推移

2020年から最高値をつけた2021年4月までの値動きは以下の通り。この間の最安値3850.00ドル(2020年3月13日)からおよそ1年で16.9倍になった。

引用:TradingView

2020年は新型コロナウイルス感染症の拡大懸念から株価が急落し、多くの主要国で金融緩和が行なわれた。株価指数は値を戻し、同時に暗号資産市場へも資金流入が起こったと思われる。

ビットコイン最高値から2ヵ月で50%超下落

最高値から本記事執筆時点(2021年9月28日)までの値動きは以下の通り。5月中旬から大きく値を下げ、6月22日には半値以下の28,600.00ドルにまで下落した。

引用:TradingView

下落の原因は以下の2つが考えられる。

  • 2021年5月:イーロン・マスク氏がビットコインによるテスラ車の購入を停止
  • 2021年5月:中国が金融機関に対し暗号資産サービスの提供を禁止

一方、7月の後半からは再び値を上げている。自律的な反発が考えられるほか、上昇に転じた理由として以下3つが挙げられるだろう。

  • 2021年7月:イーロン・マスク氏がテスラ車のビットコイン決済受け入れを示唆
  • 2021年7月:ジャックCEOがビットコインを用いたTwitter上の支払いに言及
  • 2021年9月:中米エルサルバドルでビットコインを法定通貨に導入

本記事執筆時点(2021年9月28日)のビットコインは約4.2万ドルで推移している。ちょうど2017年12月高値と最高値の中間にあたる水準だ。今後の値動きに注目される。

暗号資産の取引金額と口座数の推移

ビットコインの取引参加者は上昇傾向にある。以下は日本における暗号資産の口座数と取引金額(現物)だ。口座数は2019年末からおよそ1.5倍、取引金額はおよそ8.3倍になっている。

  • 2019年12月:2,794.96億円(321.4万口座)
  • 2020年6月:5,501.26億円(341.2万口座)
  • 2020年12月:2兆2,139.78億円(379.0万口座)
  • 2021年6月:2兆3,176.01億円(481.0万口座)

国内の参加者増加の背景には、ビットコイン価格上昇のほか法整備の進展があるだろう。2019年に資金決済法・金融商品取引法が改正され、暗号資産取引業者は顧客の暗号資産を信頼性が高い方法で管理を行うよう義務付けられた。安全性が向上したため個人の新規参入が促された可能性がある。

海外では大手金融機関の参入も進む。2020年10月には米ペイパルがビットコインなどの暗号資産決済サービスに参入し、2021年5月には米ゴールドマン・サックスが暗号資産トレーディング事業の提供を表明した。これら大手金融機関のサービスを通じ、参加者のさらなる増加が推測される。

参加者の増加はビットコイン価格にとって追い風だ。特に新規参加者の多くは「買い」から取引を始めるため、ビットコイン価格を押し上げるだろう。

ビットコインの今後の見通し

アップデート

ビットコインは2021年6月、マイナーによる投票で大型アップデート「Taproot(タップルート)」が承認され、11月の実施が確定した。アップデートは2017年8月の「Segwit(セグウィット。処理能力等を向上させた)」以来4年ぶり。Taprootでは処理能力およびセキュリティの向上が図られる見込み。

ビットコインにとってアップデートは基本的に価格上昇の要因だ。前回のSegwitは2017年12月に高値を付けたきっかけになったと考えられる。特に今回のTaprootはマイナーの9割超が支持していることから期待が高い(前回は支持が割れ「ビットコインキャッシュ」に分裂した)。

順調にアップデートが導入されればビットコイン価格は上向く可能性があるだろう。

半減期の到来

半減期はマイニング報酬が半減される時期を指し、21万ブロック生成されるたびに迎える。2012年に初めて到来し、マイニング報酬が50BTC→25BTCに半減した。ビットコインのブロック生成時間は約10分であることから、今後も約4年に1度半減期を迎えることになる。

半減期は供給量を減らすため、需給面から価格を上昇させる。今後も半減期を迎えるたびにビットコインの希少性が上がり、価値上昇に役立つだろう。

ビットコインETF承認の判断

2021年2月、カナダで初めてビットコインETFが上場した。米国でもビットコインETFが承認されるか注目が集まる。

これまで米SEC(証券取引委員会)はビットコインETFを否認してきた。しかし2021年4月、暗号資産に詳しいゲンスラー氏がSEC委員長に就任しETF承認について言及している。

仮に米国でも承認されればビットコイン価格を押し上げるだろう。ただし、否認された場合、失望感から値下がりの可能性がある点には注意したい。

【参考】仮想通貨/ビットコインの今後と将来性

ビットコインの下落は買いか

本記事執筆時点(2021年9月28日)で、ビットコインは最高値から約35%下落している。値下がりすれば買いたくなるものだが、下落局面での買いが必ず利益になるわけではない。そのまま下落し続ける可能性もあるためだ。

本記事で紹介したように、暗号資産取引の参加者が増加していること、アップデートおよび半減期の到来はビットコイン価格にとってプラスだ。ただし規制などネガティブな材料が表面化するケースも考えられる。

これらの要因により、ビットコインは一般に大きく値動きする。長期的には上昇が期待できるとしても、短期的には大きく下落してしまう可能性も十分あるだろう。そこで「積立投資」を検討してほしい。

ビットコインの積み立てが解決策の1つ

「時間の分散」が効果的

短期的な価格下落に備えるなら積立投資が有効だ。値下がり局面でも買い進めることで損益分岐点を引き下げることができる。

例えばビットコインが最高値をマークした2021年4月末から投資した場合、一括投資はいまだマイナス圏だが、積立投資はプラスに転じている。値下がり時にも買い付けたため保有数量が上昇し、損益分岐点が下落したためだ。

 5万ドル
一括投資
毎月1万ドル
積立投資
2021年4月末
BTC=57,720.3ドル

(0.87BTC)

(0.17BTC)
2021年5月末
BTC=37,298.6ドル
▲35.1%
(0.87BTC)
▲17.7%
(0.44BTC)
2021年6月末
BTC=35,026.9ドル
▲39.1%
(0.87BTC)
▲15.1%
(0.73BTC)
2021年7月末
BTC=41,553.7ドル
▲27.7%
(0.87BTC)
+0.5%
(0.97BTC)
2021年8月末
BTC=47,130.4ドル
▲18.0%
(0.87BTC)
+11.2%
(1.18BTC)
引用:Investing.com
※()は保有数量

このように、積立投資は短期的な下落に備える効果が期待できる。仮に値下がりし続けた場合も一括投資より損失額が小さくなる。ビットコインのように値動きが大きい資産では一定の効果があるだろう。

ビットコインの積み立てが可能な取引所

ビットコインは取引所で購入できるが、すべての取引所が積立投資に対応しているわけではない。

ビットコインの積み立てに対応している取引所は以下の通り。

コインチェック
GMOコイン
ビットフライヤー
ディーカレット

【参考】仮想通貨/ビットコイン取引所比較

参考文献

時事通信社 【図解・経済】NEM(ネム)流出の経緯(2018年1月)
https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_kinyushoken20180131j-07-w350

財務省 20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明(仮訳)(2018年3月19-20日 於:アルゼンチン・ブエノスアイレス)
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/convention/g20/180320.htm

ニューズウィーク 仮想通貨、イーロン・マスクのツイートで乱高下 ビットコインは大幅安
https://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2021/05/post-96287.php

BBC ビットコインが急落、3カ月ぶりの安値 中国の規制発表などで
https://www.bbc.com/japanese/57181123

ロイター通信 ビットコインが12.5%上昇、6週間ぶり高値
https://jp.reuters.com/article/bitcoin-high-price-idJPKBN2EW043

野村総合研究所 ビットコインを法定通貨化するエルサルバドルの将来
https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2021/fis/kiuchi/0901

日本暗号資産取引業協会 暗号資産取引月次データ
https://jvcea.or.jp/cms/wp-/content/themes/jvcea/images/pdf/statistics/202107-KOUKAI-01-FINAL.pdf

金融庁 暗号資産(仮想通貨)に関連する制度整備について
https://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency/20210407_seidogaiyou.pdf

国民生活センター 仮想通貨から暗号資産へ
http://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-202002_06.pdf

ロイター ビットコイン急伸、ペイパル取り扱い開始-「ルビコン川渡った」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-21/QIK1SEDWLU6Z01

日本経済新聞 米ゴールドマン、仮想通貨トレーディング事業に参入
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07E8L0X00C21A5000000/

フォーブスジャパン ビットコインの大型アップデート、「Taproot」が画期的である理由
https://forbesjapan.com/articles/detail/41858

DMM Bitcoin Segwit(セグウィット)
https://bitcoin.dmm.com/glossary/segwit

DMM Bitcoin  BTC(ビットコイン)、ESGマネーと大型アップデートTaproot(タップルート)は救いとなるか
https://bitcoin.dmm.com/useful_information/market_report/20210803

GMOコイン ビットコイン(BTC)の半減期について
https://coin.z.com/jp/column/bitcoin-halving/

Bloomberg 北米初のビットコインETFがカナダで上場、売買代金174億円
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-02-18/QOQFXTT1UM1001

日経新聞 米ビットコインETF申請相次ぐ SEC、迫る判断時期
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0224L0S1A900C2000000/

(画像:Shutterstock)

この記事をシェアする