アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの魅力──飛行機の利用頻度が高い人には最適

とにかく航空機を利用するとポイントが貯まるカードだ。仕事や旅行でひんぱんに飛行機を利用する人、中でも海外エアラインを使う人にとっては検討に値するだろう。
アメリカン・エキスプレスのスカイ・トラベラー・プレミア・カードは、ゴールド・カードのクラスでも年会費が3万8,500円(税込)とかなり高めの設定になっているが、対象航空会社の航空券購入などで得られるポイントは「5倍」とリターンも大きい。世界を飛び回るビジネスパーソンなら、このカードのメリットを最大限に生かせるだろう。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード基本情報
年会費 | 3万8,500円(税込) |
ブランド | アメリカン・エキスプレス |
ポイント・還元率 | ポイント 「メンバーシップ・リワード」(無期限)1%前後 通常ショッピングの場合(1ポイント/100円) 対象航空会社・旅行代理店の場合(5ポイント/100円) |
保険 | 海外旅行傷害保険:最大5,000万円 国内旅行傷害保険:最大5,000万円 ショッピング・プロテクション:購入品の破損。盗難に年間500万円まで キャンセル・プロテクション:旅行やコンサートのキャンセル費用を年間10万円まで リターン・プロテクション:購入店が返品を受け付けないときの購入金額を年間15万円まで |
ETCカード | 年会費無料、発行手数料は1枚につき935円(税込)、5枚まで発行可能 |
家族カード | 1万9,250円(本会員の配偶者・両親・18歳以上の子息)、最大6枚 |
なお、入会時に5,000ポイント、毎年のカード更新時に5,000ポイントがプレゼントされる。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カード5つの特徴
スカイ・トラベラー・プレミア・カードの特徴についてみていこう。
特徴1 海外旅行でポイント5倍
ショッピングの利用では100円で1ポイントなのに対し、対象航空会社27社の航空券を直接購入するか、対象旅行代理店2社で購入した場合は、100円で5ポイントとなる。また、入会後、最初の旅行で1万ポイントが付与されるなど、旅行でのポイント還元が大きい。
特徴2 ポイントはANAと15の提携航空パートナーに移行
国内はANA、海外はデルタ航空、シンガポール航空、エミレーツ航空など15の提携航空会社の合計16航空会社のマイルに1,000ポイント=1,000マイルで移行できる。
特徴3 ポイントを使える専用予約サイト
ポイントで支払いができる会員限定の予約サイト「アメリカン・エキスプレス・トラベル・オンライン」が使える。また、提携サイトの旅行商品を優待価格で受けられる「旅・Fun」というサービスも。
特徴4 ラウンジ利用と手荷物宅配サービス
国内29主要空港と海外2ヵ所の空港ラウンジが無料で使える。帰国時に空港から無料手荷物宅配サービスがある。
特徴5 航空便遅延費用補償
海外旅行中の航空便遅延・欠航に伴う宿泊料金や食事代を最大2万円、預けた手荷物が現地に48時間以内に運搬されなかった場合に生活必需品などの費用を最大4万円まで補償してくれる。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの注意点
スカイ・トラベラー・プレミア・カードの特徴だけでなく、注意点も確認しよう。
旅行傷害保険の補償が低め
アメックス・ゴールドなど、スカイ・トラベラー・プレミア・カードよりも年会費が安いカードでも、旅行傷害保険の補償が最高1億円というものがいくつもあるが、スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、カードを利用した場合でも、最高5,000万円となっている。トラベルでの特典を手厚くしているイメージが強いので、少し意外に思われるかもしれない。
年会費が高額
年会費3万8,500円(税込)というのは、ゴールド・カードの中でも最高ランクと言っていいだろう。この金額に「割高感」を覚える人がいるかもしれない。そのためにも付帯サービスや特典を効果的に利用する必要があるが、航空券購入で得られる高ポイントとマイル変換に特化しているので、海外出張や旅行の多い人でないと保有する意味がないだろう。
JALのマイルへの移行ができない
ポイントのマイル移行ができる国内の航空会社はANAのみとなっている。JALへのマイル移行はできないので、日頃JALを利用している人にはメリットがかなり減ってしまう。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードはこんな人におすすめ
スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、どのような人たちに適したカードなのだろうか。
出張や旅行で飛行機利用の多い人
いうまでもなく、対象航空会社や旅行代理店での利用で、通常の5倍もポイントが貯まることから、飛行機でひんぱんに移動する人にはメリットが非常に大きい。空港ラウンジ無料、帰国時の手荷物無料宅配、海外用レンタル携帯電話、レンタカーの優待利用など、“旅”に特化している。
アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・プレミア・カードの評判・クチコミ
実際のカードホルダーたちの評価も気になるところだ。インターネットの比較サイトなどに掲載されたレビューや口コミをみてみよう。
「空港ラウンジは一般的なカードラウンジしか使えない。VIPラウンジが使えるプライオリティーパスがついていたりしたら嬉しいが、それもなし」
「保険が利用付帯のため、LCC利用の場合はアメックス利用不可が多いため、保険適用外になる」
というように、“旅”特化型カードという印象が強いせいか、付帯サービスに対する不満の声が聞かれた一方で、
「ポイントの出口となるマイル交換先も選択肢があり、交換にかかる日数も短いため、使い勝手がよいと感じた。交換に1ヵ月程度かかるカードもあるが、このカードは1週間程度で交換できました」
と肯定的な声もあった。 “旅”というよりも、むしろ「航空機利用によるポイントとマイル交換に特化したカード」という説明が一番正確なのかもしれない。
世界中を飛び回るビジネスパーソン向けゴールド・カード
スカイ・トラベラー・プレミア・カードは、飛行機利用で5倍のポイントが獲得できるだけでなく、そのポイントが世界の名だたる航空会社のマイルに移行できることから、世界を飛び回るビジネスパーソンには最適のカードだろう。
高いとされる年会費も、長距離移動の航空券代には及ばない。航空機をひんぱんに利用する人なら、ポイントを利用して家族全員を海外旅行に連れて行けるのではないだろうか。