国内の仮想通貨/ビットコイン取引所を
セキュリティの観点から比較

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仮想通貨取引所を選ぶ上で、検討すべき重要な項目の一つとして、「セキュリティ」が挙げられる。本記事では、国内の仮想通貨取引所/販売所をセキュリティの観点から比較した上で、セキュリティの高い取引所を紹介する。

国内の主な仮想通貨/ビットコイン取引所をセキュリティの観点からランキング

Coincheck(コインチェック)

coincheck(コインチェック)

Coincheckを運営するコインチェック株式会社は2012年の創業。2018年1月に大規模なハッキング事件(参考:コインチェック事件)に見舞われたが、東証一部上場のマネックスグループの傘下で、経営再建を図り、平成31年1月11日に仮想通貨交換業登録を完了した。サービスの使いやすさに定評があり、スマホアプリの累計ダウンロード数は2021年11月18日時点で440万を突破。取引手数料は無料。国内では最多となる17通貨に対応しており、国内ではCoincheckでしか取り扱っていないアルトコインも多い。代表取締役を務める蓮尾 聡氏は、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)の理事(非常勤)を務めている。

取扱仮想通貨 18種類
手数料 取引所:0%
最低取引数量 円建てで500円相当額
スマホ対応 投資初心者でも見やすく分かりやすい優れたUI/UX
セキュリティ 国内外複数の情報セキュリティ企業等を通じ、情報システムの信頼性、安全性、効率性のモニタリングを実施
Coincheckの口コミ•評判口コミを見る
  • アプリは使いやすく、注文方法も簡単。手数料もリーズナブルで使いやすく、欠点を探すのが難しいくらいの取引所だと思います。

    ★★★★★5点
    (50代・女性)
  • とくに、チャートの見やすさがバツグン。取引ができる通貨の種類が多いところも、Coincheckのウリだと思います

    ★★★★★5点
    (20代・女性)
  • 良いところは初心者でもまごつかないアプリが用意されていること。仮想通貨初心者ですが、使い方をマスターできることが嬉しい。

    ★★★★4点
    (50代・女性)

Coincheckでは改正資金決済法の規定に従って、顧客ユーザーからの預かり資産である法定通貨や仮想通貨を自社の資産と分別して管理している。また国内外複数の情報セキュリティ企業等を通じ、情報システムの信頼性、安全性、効率性のモニタリングを実施している。詳細はこちらを参照のこと。

GMOコイン

GMOコイン

GMOコインを運営するGMOコイン株式会社は、GMOクリック証券を傘下に抱える東証一部上場企業であるGMOインターネットのグループ会社。GMOコインでは、取引手数料のみならず、入出金手数料もすべて無料となっており、売買コストの低さには定評がある、また、「GMOコイン 暗号資産ウォレット」の使いやすさで初心者にも人気がある。6年連続でFX取引高世界ナンバーワンを記録しているGMOクリック証券を通じて培った金融サービス運営のノウハウを有していることを強みの一つとしている。

取扱仮想通貨 23種類
手数料 取引所:-0.01%〜0.05%/販売所:スプレッド
最低取引数量 0.00005 BTC / 回(販売所)、0.0001 BTC / 回(取引所・現物取引)
スマホ対応 複雑な注文機能を備えた高機能なアプリ
セキュリティ 24時間の監視体制と顧客預り資産と仮想通貨の分別管理
GMOコインの口コミ•評判口コミを見る
  • 仮想通貨のFX取引がスマホでササッとできます。外出中、合間の時間、寝ながら、などなどかなり便利です。ちなみに、チャート機能もあります。

    ★★★★★5点
    (30代・男性)
  • 一言で言うと、とても満足です。アプリで手軽に取引ができるので、仮想通貨取引に明るくない人でも、ハードルが低いところが良いです。

    ★★★★4点
    (20代・女性)
  • 過去の取引内容が取引画面の下方に表示されるため、一気に値が動き始めた時などに、目標を瞬時に判断することが出来るのが大きな武器だと思います

    ★★★★4点
    (20代・女性)

GMOコインでは、顧客から預託された資産をすべて自社資産とは分別して管理している。また、即時送付に必要な分を除いて、インターネットから隔離されたコールドウォレットにて保管している。コールドウォレットからホットウォレットに仮想通貨を移動する場合には、複数の部署の商人が必要な体制を構築しており、複数名による厳重に監視された状態でのみ、コールドウォレットからの仮想通貨の移動が可能となっている。詳細については、こちらを参照のこと。

TAOTAO(タオタオ)

TAOTAO(タオタオ)

TAOTAOを運営するTaoTao株式会社はSBIホールディングスのグループ会社。「2way price方式」でスプレッドを決定しており、中級者以上のトレーダーにとっては、利用してみる価値がある可能性がある。

取扱仮想通貨 5種類
手数料 販売所:0%
最低取引数量 販売所:0.001BTC
スマホ対応 現物とレバレッジ取引が可能
セキュリティ WAF(Web Application Firewall)を導入。24時間365日のシステム監視体制

TAOTAO(タオタオ)では、24時間365日のシステム監視・運用を実施している。また、顧客資産の大部分を外部のネットワークから隔離された環境で管理しており、出金時にはマルチシグを導入することで、顧客資産の保護を図っている。詳細については、こちらを参照のこと。

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)

DMM Bitcoinを運営する株式会社DMM Bitcoinは、DMM.com証券を傘下に抱える合同会社DMM.comのグループ会社。売買コストの低さとレバレッジ取引の種類の豊富さに定評がある。 スマホアプリでは様々な注文方法に対応していることで知られている。DMM.com証券を通じて培った金融サービス運営のノウハウを有していることを強みの一つとしており、サーバーの強度に関しては、国内屈指の水準を誇る。現物取引が可能なのは、ビットコイン、イーサリアム、リップルのみであり、他のアルトコインはレバレッジ取引での売買となる点には注意されたい。

取扱仮想通貨 24種類
手数料 販売所:スプレッド
最低取引数量 BTC/JPY:0.0001, ETH/JPY:0.001, XRP/JPY:1
スマホ対応 初心者向け「STモード」と豊富な機能の「EXモード」が選べる
セキュリティ 顧客資産(日本円及び仮想通貨)の分別管理を実施
DMM Bitcoinの口コミ•評判口コミを見る
  • アプリ日本最大級の大手取引所なので、システム的にもしっかりしていますし、セキュリティ対策もされているので、安心して使うことができています。は使いやすく、注文方法も簡単。手数料もリーズナブルで使いやすく、欠点を探すのが難しいくらいの取引所だと思います。

    ★★★★★5点
    (40代・男性)
  • DMM Bitcoinは一年中サポート対応をしてくれるので、不安が大きい初心者さんでも安心して使うことができると思います。

    ★★★★4点
    (20代・女性)
  • 若い人にも使いやすいんじゃないかな。画面はスマホ版は見やすくわかりやすく、レスポンスも良いです。ここが一番良い点だと思いますね

    ★★★★4点
    (20代・女性)

DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)では、顧客から預託を受けた日本円は自己資金とは別口座で管理している。仮想通貨ウォレット口座間で資金移動の必要性が生じた場合、担当者は取締役も含めた複数部署の承認のもと、移動を実行し、移動後もその内容に関して、社内で情報を共有している。また、DMM Bitcoin(DMM ビットコイン)では、顧客専用のコールドウォレットを保有しており、顧客資産の90%以上をコールドウォレットに保管するよう、毎営業日毎に顧客資産を確認した上で、コールドウォレットの運用を行っている。コールドウォレットからホットウォレットへ仮想通貨を移動させる場合は、取締役を含めた複数部署の承認のもと、二人体制で移動作業を行うようにしている。詳細については、こちらを参照のこと。

bitFlyer(ビットフライヤー)

bitFlyer(ビットフライヤー)

bitFlyerは、国内最大級の取引量を誇る仮想通貨取引所として知られている。CryptoCompareの仮想通貨・暗号資産取引所ランキングでは、世界第9位に選出されており、国内の仮想通貨取引所の中では、ナンバーワンの月間取引高を誇る。スマホアプリが使いやすく、アプリ経由でFX取引を行うことも可能である。創業者の加納裕三氏は、一般社団法人 日本ブロックチェーン協会の代表理事を務めており、 グループ子会社のbitFlyer Blockchainでは、ブロックチェーン技術の開発や普及に注力している。

取扱仮想通貨 17種類
手数料 取引所:0.01〜0.15%/販売所:無料
最低取引数量 取引所:0.001BTC/販売所:0.00000001BTC
スマホ対応 スマホアプリでビットコインFXも取引可能
セキュリティ マルチシグを他社に先駆けて導入
bitFlyerの口コミ•評判口コミを見る
  • bitiFlyerはセキュリティ面で安心できるのが大きいです。 世界でセキュリティが1位というインパクトは凄い。

    ★★★★4点
    (30代・男性)
  • とても見やすいホーム画面で使いやすい取引所です。自分の資産が現在プラスなのかマイナスなのかが分かりやすい。

    ★★★★4点
    (40代・女性)
  • アプリも非常に使いやすいので良いと思いました。初心者の方にも十分におすすめできます

    ★★★★4点
    (20代・女性)

bitFlyer(ビットフライヤー)では、すべての顧客が安心して仮想通貨を取引する環境を提供すべく、強固なセキュリティ体制を構築している。実際、セキュリティアプリサービスを提供しているSqreen社の調査において、bitFlyerは世界最高峰のセキュリティレベルとセキュリティサービスを展開していると評価されている。詳細については、こちらを参照のこと。

SBI VCトレード

SBI VCトレード

SBI VC Tradeは、2016年11月1日に設立されたSBI VCトレード株式会社が運営する仮想通貨取引所(関東財務局長 第00005号)。2022年1月18日現在、SBI VC Tradeでは7種類の仮想通貨を取り扱っている。

取扱仮想通貨 14種類
手数料 入金手数料は無料
最低取引数量 0.0001BTC
スマホ対応 あり
セキュリティ EV SSL証明書採用によるフィッシング対策強化。コールドウォレットで暗号資産を保管
SBI VCトレードの口コミ•評判口コミを見る
  • 取り扱いのある仮想通貨の種類がやや少ない印象がありますが、その分、少数精鋭でじっくり集中して取り組みたい人に向いていると思います。

    ★★★★★5点
    (20代・女性)
  • SBIVCは、SBIグループの取引所だけあって、他の仮想通貨取引所とは安心感が圧倒的に違います。

    ★★★★★5点
    (30代・女性)
  • 幅広い金融サービスを提供しているSBIグループが運営しているサービスなので安心して利用できるのは嬉しかったです。

    ★★★★4点

SBI VCトレードでは、即時の資金移動が必要な仮想通貨を除いて、インターネットにつながらないコールドウォレット内に仮想通貨を保管している。また、仮想通貨の秘密鍵は、一つのアドレスに複数の秘密鍵を割り当てるマルチシグネチャアドレスを採用しておる。さらに、AMLやKYCに高度な基準を設けて内部体制を構築している。詳細については、こちらを参照のこと。

最後に

今回は、国内の仮想通貨取引所を「セキュリティ」の観点から比較し、紹介した。上記の内容を参考にしつつ、仮想通貨取引所を選ぶ上では、セキュリティの観点を重視しながら、取引所を比較・検討することを推奨する。

(画像:Shutterstock)

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