仮想通貨のホワイトペーパー(白書)とは?投資判断で必読の資料

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仮想通貨に投資したいが、どの仮想通貨を選べばよいか分からない。そんなときは、仮想通貨の計画書にあたる「ホワイトペーパー」を読んで、判断材料を集めてみてはいかがだろうか。

取引所名 取扱数 手数料(BTC) 最低取引数量 スマホ対応 セキュリティ
DMM Bitcoin
(DMM ビットコイン)
銘柄数20種類 手数料(BTC)販売所:スプレッド 最低取引数量0.0001BTC スマホ対応注文・分析に優れたスマホアプリ セキュリティ顧客資産(日本円及び仮想通貨)の分別管理を実施
Coincheck
(コインチェック)
銘柄数17種類 手数料(BTC)取引所:0% 最低取引数量円建てで500円相当額 スマホ対応投資初心者でも見やすく分かりやすい優れたUI/UX セキュリティ国内外複数の情報セキュリティ企業等を通じ、
情報システムの信頼性、安全性、効率性のモニタリングを実施
bitFlyer
(ビットフライヤー)
銘柄数14種類 手数料(BTC)取引所:0.01〜0.15%/販売所:スプレット 最低取引数量取引所:0.001BTC
販売所:0.00000001BTC
スマホ対応スマホアプリでビットコインFXも取引可能 セキュリティマルチシグを他社に先駆けて導入

保有する仮想通貨をどう選ぶべきか

仮想通貨を選ぶ際の判断材料としては、年間騰落率や時価総額が知られている。年間騰落率とは、1年の始めと終わりで価格がどれだけ動いたかを表す指標で、10万円が15万円になれば50%の上昇、5万円になれば50%の下落と計算できる。

一般に、騰落率が大きいほど価格変動が大きく、高い利益を上げられる可能性がある反面、大きな損失を被るリスクも伴う。

時価総額は、市場価格に発行数量を掛けることで計算でき、時価総額が大きいほど市場で信頼を得ていると言える。

とはいえ、年間騰落率や時価総額を見ただけで、必ずしも保有すべき仮想通貨がどれなのかを判断できるわけではない。株式に投資する際に財務諸表や決算報告書を読むように、仮想通貨を選ぶ際はホワイトペーパーに目を通すのが基本だ。

軽視されがちな「ホワイトペーパー」

ホワイトペーパーは英語で書かれているものが多く、内容が難解なイメージということもあり敬遠されがちだが、仮想通貨投資の際は読むべき重要な資料だ。

なぜホワイトペーパーが重要なのか?

仮想通貨の発行主体は新たに仮想通貨を発行する際、発行する仮想通貨にどのような特徴があるのかを対外的に説明するため、ホワイトペーパーを発行する。一般的には、その仮想通貨の意義や目的、販売方法などを説明するものとして、公開される。

ホワイトペーパーには、想定している流通規模や目指す目的を実現に至るまでのロードマップなども記されており、当該仮想通貨に将来性があるかを見極める判断材料を得られる。

ちなみに、現在は下火になったが、ICO(Initial Coin Offering)でもホワイトペーパーが発行されるのが一般的だった。ICOとは新規仮想通貨公開のことで、企業が株式を発行して資金を調達するIPO(Initial Public Offering)に近い。ICOでは株式の代わりに仮想通貨を発行して資金を調達する仕組みだ。

投資信託でも「投資目論見書」を読むのは基本

投資を行う前にこうした準備をしておくのは基本中の基本だ。

例えば、投資信託を購入する際は必ず目論見書が投資家に渡される。目論見書には投資対象から投資リスク、運用実績に手数料などが記載されており、重要事項が網羅されている。

投資信託の購入にあたっては目論見書に目を通すのが基本であり、それは仮想通貨のホワイトペーパーも同様だ。

ビットコインのホワイトペーパーを読んでみる

仮想通貨の代表格であるビットコインのホワイトペーパーには何が書かれているのか。

ビットコインについては、2008年10月31日にサトシ・ナカモトが公表した論文がホワイトペーパーに相当する。サトシ・ナカモトはビットコインの考案者と考えられているが、素性は明らかにされていない。論文は英語で書かれており、分量は9ページだ。

サトシ・ナカモトは、金融機関といった信頼できる第三者機関を必要としない電子決済システムを構築する目的でビットコインを考案した。論文の中では、ビットコイン取引を支えるブロックチェーン技術の仕組みが詳しく解説されている

ブロックチェーンとはデータを多数の参加者で管理・記録することで、データの改ざんを防ぐ技術だ。サトシ・ナカモトが論文を公表した1年後の2009年にビットコインの取引は始まった。

イーサリアムのホワイトペーパーを読んでみる

ビットコインに次ぐ時価総額を誇る仮想通貨イーサリアムのホワイトペーパーは、2014年に考案者のヴィタリック・ブテリン氏によって公表された。

イーサリアムの最大の特徴は、ビットコインにはない「スマートコントラクト」と呼ばれる機能が付与された点で、ヴィタリック・ブテリン氏はホワイトペーパーの中でスマートコントラクトの仕組みを解説している

スマートコントラクトは、ブロックチェーン上で行う契約を自動化する技術で、自動化により第三者の認証が不要になるほか、情報の透明性が高まるといったメリットがある。

英文のホワイトペーパーはどのように読み解けばいい?

仮想通貨のホワイトペーパーは英語で書かれている場合が多い。英文を読んで理解できないときはどうすればよいのだろうか。

そんなときは無料の翻訳サービスを利用するのがおすすめだ。中でも、Google翻訳とDeepL翻訳は使い勝手がよい

ビットコインのホワイトペーパーの一文「Commerce on the Internet has come to rely almost exclusively on financial institutions serving as trusted third parties to process electronic payments」を両ソフトで翻訳したところ、以下の通りとなった。

  • Google翻訳:インターネット上の商取引は、電子決済を処理する信頼できる第三者として機能する金融機関にほぼ独占的に依存するようになりました。
  • DeepL翻訳:インターネット上での商取引は、電子決済を処理するために信頼できる第三者機関である金融機関にほぼ全面的に依存するようになった。

一般的に、DeepL翻訳の方が正確性で優れているとされる。

仮想通貨のホワイトペーパーに関するQ&A

仮想通貨のホワイトペーパーとは?

仮想通貨の発行主体が仮想通貨を発行するときなどに公開する計画書・説明書のこと。ホワイトペーパーには仮想通貨発行の目的や販売方法、市場規模などが記載され、投資判断の材料になる。

ビットコインのホワイトペーパーの内容は?

ビットコインのホワイトペーパーは考案者とされるサトシ・ナカモトが2008年10月31日に公表し、ビットコイン取引を支えるブロックチェーン技術の仕組みなどを解説している。

イーサリアムのホワイトペーパーの内容は?

イーサリアムのホワイトペーパーは2014年に考案者のヴィタリック・ブテリン氏が公表した。イーサリアム最大の特徴のスマートコントラクトについて、詳しく解説している。

英文のホワイトペーパーを読むためのツールとして便利なのは?

DeepLやGoogle翻訳が便利だ。一般的に、DeepLの方が翻訳精度が高いとされる。

将来性を判断するための情報源

仮想通貨のホワイトペーパーには、当該仮想通貨の発行目的やそれを支える技術・仕組みなどが記載されており、将来性を判断する上で貴重な情報を入手できるだろう。

参考文献

ICO│初めてでもわかりやすい用語集│SMBC日興証券
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/i/E0097.html

Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System│bitcoin
https://bitcoin.org/bitcoin.pdf

Ethereum_Whitepaper_-Buterin_2014|Ethereum https://ethereum.org/669c9e2e2027310b6b3cdce6e1c52962/Ethereum_Whitepaper-_Buterin_2014.pdf

(画像:Shutterstock)

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