仮想通貨のホワイトペーパー(白書)とは?仕組みや見方を解説

(公開日:

ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)などの仮想通貨(暗号資産)には、必ず「ホワイトペーパー」がある。

ホワイトペーパーは日本語では「白書」と呼び、最近になって仮想通貨投資を始めた人はその存在を知らないかもしれないが、読んでみるとそれぞれの仮想通貨に対する理解がより深まる。

この記事では仮想通貨のホワイトペーパーに焦点を当て、ホワイトペーパーを読むための方法や書かれている内容について紹介していく。

仮想通貨のホワイトペーパーとは?

「ホワイトペーパー」(白書)は以前から、政府や省庁、公的機関が発行した報告書の呼称として使われている。例えば日本の内閣府は「防災白書」を、国土交通省は「国土交通白書」をそれぞれ毎年発行している。

しかし近年、民間企業がまとめた資料などもホワイトペーパーと呼ぶようになり、仮想通貨の世界でもホワイトペーパーという言葉が使われるようになった。では仮想通貨のホワイトペーパーには何が書かれているのだろうか。

ビットコインのホワイトペーパー

ホワイトペーパーは仮想通貨ごとに存在しており、書かれている内容はそれぞれ異なるが、骨組みはそう大きくは変わらない。

例えばビットコインの仮想通貨の場合は「序論」「トランザクション」「タイムスタンプサーバ」「Proof-of-Work」「ネットワーク」「インセンティブ」「ディスク・スペースの節約」などの12章で構成されている。要は仕組みや技術的な内容が書かれているわけだ。

ホワイトペーパーを発行するのは、基本的にはその仮想通貨を構想・発行した人物・組織であり、ビットコインの場合は2008年10月に「Satoshi Nakamoto」と名乗る人物によって公開されている。

イーサリアムのホワイトペーパー

そしてイーサリアムのホワイトペーパーももちろん存在しており、概念やトランザクション、採掘(マイニング)、証明書発行のシステム、手数料などについて説明されている。

ICOやIEOでもホワイトペーパーが発行される

トークンの発行による資金調達「ICO」(Initial Coin Offering)や、取引所を通じてトークンを発行する「IEO」(Initial Exchange Offering)においても、トークンの発行・販売の前に必ずホワイトペーパーが公開されている。

仮想通貨のホワイトペーパーがそれぞれの仮想通貨の「説明書」といった性質が強い反面、ICOやIEOの場合は株式や投資信託の「目論見書」に近い。調達した資金をどのようなプロジェクトで使うかや、プロジェクトのメンバーなどが紹介されているケースが多い。

ちなみにIEOに関しては、日本の仮想通貨取引所「Coincheck」が国内初のIEOを2021年7月に実施している。売り出されたのは「パレット(Palette)」と呼ばれるトークンで、このIEOでも当然、ホワイトペーパーが公開されている。

仮想通貨のホワイトペーパーの閲覧方法は?

ではこうしたホワイトペーパーは、どこから閲覧すればいいのだろうか。仮想通貨取引所を通じて、ホワイトペーパーを読むことは可能だろうか。

Coincheckからは閲覧できる?

仮想通貨取引所「Coincheck」では自社で運営するオウンドメディアを通じて、仮想通貨やIEOのホワイトペーパーについて情報やリンクを紹介している。

ただし、取引所で扱っている全ての仮想通貨のホワイトペーパーが一覧で閲覧できるようなページは、用意されていないようだ。

【参考記事】Coincheck(コインチェック)の評判・口コミまとめ

bitFlyerからは閲覧できる?

Coincheckと同様に仮想通貨取引所の国内大手である「bitFlyer」も、ホワイトペーパーに関してはCoincheckと同じようなスタンスだ。

ホワイトペーパーがどのような役割を担っているかの説明や、ビットコインのホワイトペーパーのURLは公開しているものの、扱っている全ての仮想通貨のホワイトペーパーを網羅的に紹介しているページは見当たらない。

【参考記事】ビットフライヤー(bitFlyer)の評判・口コミ

DMMビットコインでは閲覧できる?

では別の仮想通貨取引所の「DMMビットコイン」の場合はどうか。結論から言えば、CoincheckbitFlyerと同様、ホワイトペーパーについての説明やビットコインのホワイトペーパーのURLの紹介などに限られている。

【参考記事】DMM Bitcoinの評判・口コミ

主要な仮想通貨のホワイトペーパー

ここまで説明してきたように、仮想通貨取引所ではビットコインなどのホワイトペーパーは紹介されているが、ほかの仮想通貨のホワイトペーパーについてはあまり紹介されていないのが現状だ。

そこでこの記事では以下の通り、主要な仮想通貨のホワイトペーパーのURLをまとめて示しておく。

ビットコイン(BTC)のホワイトペーパー
https://bitcoin.org/files/bitcoin-paper/bitcoin_jp.pdf

イーサリアム(ETH)のホワイトペーパー
https://ethereum.org/ja/whitepaper/

リップル(XRP)のホワイトペーパー
https://ripple.com/files/ripple_consensus_whitepaper.pdf

リスク(LSK)のホワイトペーパー
https://lisk.com/documentation/lisk-sdk/index.html

ネム(XEM)のホワイトペーパー
https://nem.io/wp-content/themes/nem/files/NEM_techRef.pdf

カルダノ(ADA)のホワイトペーパー
https://docs.cardano.org/en/latest/

ホワイトペーパーでより理解を深めよう

この記事では仮想通貨のホワイトペーパーについて説明してきた。仮想通貨投資が以前より一般的になった現在ではあまり読まれる機会がないが、投資を検討している仮想通貨についてより深く知りたい場合は、ぜひ目を通してみてはいかがだろうか。

参考文献

参考資料 – ICO(Initial Coin Offering)について(金融庁)
https://www.fsa.go.jp/news/30/singi/20181101-3.pdf

暗号資産(仮想通貨)研究への誘い(財務総合政策研究所)
https://www.mof.go.jp/pri/research/special_report/f01_2019_05.pdf

仮想通貨講座(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/wko/pdf/wko-201807_01.pdf

HashPort:NFT子会社HashpaletteによるIEOの開始日が7月1日に決定(HashPort)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000046288.html

コインチェック、「Coincheck IEO」を7月1日に提供開始
https://corporate.coincheck.com/2021/06/24/151.html

(画像:Shutterstock)

この記事をシェアする