暗号資産ランキング|おすすめの銘柄を紹介

暗号資産(仮想通貨)に対する市場の期待は「時価総額」や「取引高」に表れる。本記事では暗号資産の時価総額および取引高について、それぞれのランキングTOP10銘柄を紹介したい。

暗号資産 時価総額ランキングTOP10

2021年8月末時点の暗号資産の時価総額ランキングは以下の通り。「ビットコイン」が首位で、以下「イーサリアム」などの「アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産の総称)」が続く。

  1. ビットコイン(BTC):96兆9,392億円
  2. イーサリアム(ETH):41兆5,775億円
  3. エイダコイン/カルダノ(ADA):9兆7,181億円
  4. バイナンスコイン(BNB):8兆4,485億円
  5. テザー(USDT):7兆1,959億円
  6. リップル(XRP):5兆6,699億円
  7. ドージコイン(DOGE):3兆8,978億円
  8. ソラナ(SOL):3兆7,446億円
  9. USDコイン(USDC):3兆162億円
  10. ポルカドット(DOT):2兆9,031億円
    ※2021年8月末時点

次節からそれぞれの概要を紹介したい。

ビットコイン(BTC)

「ビットコイン」は暗号資産のひとつ。「サトシ・ナカモト」という人物が2008年に公開した論文(Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System)を基に、2009年1月誕生した。2021年8月末時点で最も時価総額が大きく、暗号資産の基軸的な存在だ。

ビットコインの最も重要な仕組みが「ブロックチェーン技術」だ。従来の金融システムは中央集権的なシステムで一元管理が行われるが、ビットコインはネットワーク上に分散させた「ブロック」ごとに管理を行う。

ブロックごとの取引は「マイナー」と呼ばれる参加者が互いに承認し合い、正確性が担保される。これを「マイニング」という。巨大なデータセンターなどの設備が不要のため、低コストかつ迅速な処理が可能だ。

暗号資産への投資を行う場合、まず検討すべき銘柄といえるだろう。

ビットコインを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMM ビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

イーサリアム(ETH)

「イーサリアム」はヴィタリック・ブテリン氏によって開発された暗号資産のひとつ。ビットコインに次ぐ時価総額を持ち、アルトコインの中では代表的な存在だ。

イーサリアムは「スマートコントラクト機能」を持つ。あらかじめ定められた設定で自動的に実行されるシステムを指し、ビットコインよりも短い時間で大量に処理できる利点がある。

イーサリアムを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMM ビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

エイダコイン/カルダノ(ADA)

「エイダコイン」はブロックチェーン技術を取り入れたオンラインカジノプラットフォーム「カルダノ」で利用できる暗号資産だ。数学者・チャールズ・ホスキンソン氏により開発された。

「Plutus(プルータス)」という独自のスマートコントラクト機能を実装しており、イーサリアムより強いセキュリティに期待されている。

エイダコイン/カルダノを取り扱う取引所

  • ビットポイント

バイナンスコイン(BNB)

「バイナンスコイン」は海外の暗号資産取引所「バイナンス」が発行した暗号資産(トークン)。バイナンスコインを用いることで同取引所の取引手数料が割引されるメリットがある。

バイナンスは四半期ごとに営業利益20%にあたるバイナンスコインの処分を行う。これを「バーン(消却)」といい、最終的に発行上限数量の半分にあたる1億枚まで減らす予定。営業利益が上がるほど、バイナンスコインの希少性が上がる仕組みになっている。

テザー(USDT)

「テザー」はテザーリミテッド社運営のペッグ通貨。別の資産との連動を目的に作られた暗号資産を指し、テザーは米ドルと連動している。

米ドルとの連動を目指すため、他の暗号資産と同じような値上がりは期待しづらい。投資対象というより、投資家が資金を一時逃避させる目的で利用されることが多いだろう。

リップル(XRP)

「リップル」はリップル社発行の暗号資産。暗号資産ながらその取引はリップル社により管理されており、処理のほとんどは同社のサーバー内で行われる。リップル社がリップルの多くを保有しており、市場へ少しずつ放出している。

リップルは取引コストが低く、国際送金での活用が期待されている。多くの金融機関がリップル・ネットワークに参加しており、日本ではSBIホールディングスやみずほ銀行と提携している。

リップルを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMM ビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

ドージコイン(DOGE)

「ドージコイン」はビリー・マーカス氏によって開発された暗号資産。ビットコインを模倣して作られており、機能はほぼ同じだ。

ビットコインとの違いは「マイニング」と「発行数量の上限」にある。ドージコインのマイニングは約1分で行われ、ビットコインのおよそ10分の1の時間で処理される。またビットコインは最大で2,100万枚までしか発行されないが、ドージコインに発行枚数の上限はない。

ソラナ(SOL)

「ソラナ」は2020年3月にローンチされた暗号資産。処理速度や取引コストに優れる点に特徴があり、1秒で5万トランザクション処理し、取引コストは0.00005米ドルだ。1ブロックはわずか約0.4秒で生成される(ビットコインは約10分)。

先行したブロックチェーンの多くは取引参加者の増加による処理速度の低下(スケーラビリティ問題)が課題だ。ソラナの高い処理機能は注目を集めよう。

USDコイン(USDC)

「USDコイン」はテザーと同じく、米ドルとの連動を目指したペッグ通貨の1つ。サークル社と暗号資産取引所「コインベース」によって開発された。同等の価値を持つ米ドル建て資産により裏付けされており、1USDC=1米ドルで取引される。

ポルカドット(DOT)

「ポルカドット」はWeb3.0財団により開発された暗号資産。2020年8月に上場した比較的新しい暗号資産で、個人情報のブロックチェーン技術による分散管理を目指している。

ポルカドットの特徴は「インターオペラティ(相互運用性)」を持つ点にある。これはブロックチェーン同士をつなぐ技術を指す。

暗号資産はそれぞれ異なるブロックチェーン技術で構成されるため、通常は取引所を介さずにブロックチェーン同士のやり取りはできない。ポルカドットは異なるブロックチェーン同士をつなぐ技術を持っており、取引所に依存しないより分散型世界の構築が可能になるとされる。

ポルカドットを取り扱う取引所

  • GMOコイン
  • ビットフライヤー

暗号資産 現物取引高ランキングTOP10

次に暗号資産の取引高ランキングを紹介したい。日本暗号資産取引業協会によると、2021年6月における現物取引高ランキングは以下の通りだ。こちらでも「ビットコイン」と「イーサリアム」が1位・2位と続くが、4位以降は時価総額ランキングと異なる銘柄が続く。

  1. ビットコイン(BTC):1兆5,565.72億円
  2. イーサリアム(ETH):3,992.78億円
  3. リップル(XRP):1,871.45億円
  4. クアンタム(QTUM):458.90億円
  5. ステラルーメン(XLM):322.84億円
  6. モナコイン(MONA):272.97億円
  7. ベーシックアテンショントークン(BAT):170.71億円
  8. ビットコインキャッシュ(BCC/BCH):152.16億円
  9. ライトコイン(LTC):115.79億円
  10. ネム(XEM):68.40億円
    ※2021年6月1日~6月30日

前章の時価総額ランキングに触れなかった銘柄について、以下で解説を行う。

クアンタム(QTUM)

「クアンタム」はクアンタム財団によって開発された暗号資産。2016年3月のICO(Initial Coin Offering。暗号資産の新規公開のこと)では約1,560万米ドルを集めた。

クアンタムはビットコインとイーサリアムの両方の特徴を持つ。ビットコインのトランザクションモデル(UTXO)を採用し、イーサリアムのスマートコントラクト機能を導入した。

クアンタムを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットバンク

ステラルーメン

「ステラルーメン」はステラ財団によって開発された。新興国における個人間送金の円滑化を目的に開発された。

ステラルーメンにはマイニングの仕組みがなく、全数量が発行済み。開発や運営がすべてステラ財団に集中しているため、中央集権的に管理されている。

ステラルーメンを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

モナコイン(MONA)

「モナコイン」は日本で初めて開発された暗号資産だ。2019年6月に暗号資産取引所「コインチェック」に上場した。

世界で初めて「Segwit(セグウィット)」を取り入れた暗号資産として知られる。取引の行為者を記録した署名部分を別領域へ分離し、ブロック内により多くのデータの格納を行う技術を指す。これにより処理速度が向上した。

モナコインを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

ベーシックアテンショントークン(BAT)

「ベーシックアテンショントークン」はWebブラウザbraveで利用できる暗号資産。Web広告における課題解決を目指し、開発された経緯がある。

braveでは広告が標準で削除されており、特定の広告の閲覧でベーシックアテンショントークンが付与される(海外限定。国内では「BAP」と呼ばれるポイントが付与)。

ベーシックアテンショントークンを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

ビットコインキャッシュ(BCC/BCH)

「ビットコインキャッシュ」は2017年、スケーラビリティ問題を抱えるビットコインからハードフォーク(仕様変更)して生まれた。1ブロックの容量が32MBあり、ビットコインより取引処理能力が高い(ビットコインは1ブロック1MB)。

ビットコインキャッシュを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

ライトコイン(LTC)

「ライトコイン」はチャーリー・リー氏によってビットコインをベースに開発された。

ライトコインはビットコインと比較し処理速度が速い。1ブロックが約2.5分で生成(ビットコインは約10分)され、Segwitも採用されている。

ライトコインを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

ネム(XEM)

「ネム」は2015年公開された暗号資産。強固なセキュリティ「Eigen Trust++」を採用し、信頼度が低いノード(暗号資産ネットワークに接続されるコンピュータ端末)が排除されるため安全性が高い。

ネムを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー

参考文献

暗号資産(仮想通貨)とは何ですか?(日本銀行)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c27.htm/

ビットコイン: P2P 電子通貨システム(Bitcoin.org)
https://bitcoin.org/files/bitcoin-paper/bitcoin_jp.pdf

暗号資産交換業者登録一覧(金融庁)
https://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency02/index.html

現物取引高上位暗号資産データ(日本暗号資産取引業協会)
https://jvcea.or.jp/cms/wp-content/themes/jvcea/images/pdf/statistics/202106-KOUKAI-02-FINAL.pdf