暗号資産ランキング|おすすめの銘柄を紹介

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世界には2,000種類以上の暗号資産(仮想通貨)が流通しているとも言われているが、どのような銘柄があるのか。日本や海外の取引所で扱われている代表的な暗号資産の種類や特徴を解説するとともに、市場の期待を示す「現物取引高」のランキングも紹介する。

暗号資産 時価総額ランキングTOP10

現在の暗号資産の時価総額ランキングは以下の通り。「ビットコイン」が首位で、以下「イーサリアム」などの「アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産の総称)」が続く。

次節から、日本国内で購入できる暗号資産と海外の取引所で取り扱っている暗号資産の概要を紹介したい。

日本国内の主な取引所で購入できる暗号資産

日本国内の取引所が扱う主要な暗号資産の概要を紹介する。

ビットコイン(BTC)

「ビットコイン」は暗号資産のひとつ。「サトシ・ナカモト」という人物が2008年に公開した論文(Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System)を基に、2009年1月誕生した。2022年7月末時点で最も時価総額が大きく、暗号資産の基軸的な存在だ。

ビットコインの最も重要な仕組みが「ブロックチェーン技術」だ。従来の金融システムは中央集権的なシステムで一元管理が行われるが、ビットコインはネットワーク上に分散させた「ブロック」ごとに管理を行う。

ブロックごとの取引は「マイナー」と呼ばれる参加者が互いに承認し合い、正確性が担保される。これを「マイニング」という。巨大なデータセンターなどの設備が不要のため、低コストかつ迅速な処理が可能だ。

暗号資産への投資を行う場合、まず検討すべき銘柄といえるだろう。

ビットコインを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMM ビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

イーサリアム(ETH)

「イーサリアム」はヴィタリック・ブテリン氏によって開発された暗号資産のひとつ。ビットコインに次ぐ時価総額を持ち、アルトコインの中では代表的な存在だ

イーサリアムは「スマートコントラクト機能」を持つ。あらかじめ定められた設定で自動的に実行されるシステムを指し、ビットコインよりも短い時間で大量に処理できる利点がある。

イーサリアムを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMM ビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

リップル(XRP)

「リップル」は、アメリカのリップル社が開発し、2013年に運用を開始した。送金性能・スピードを重視した開発方針で国際的な金銭取引と相性が良いため、各国の通貨を橋渡しするブリッジ通貨として評価されている。

発行主体がない非中央集権的な管理が特徴のビットコインとは異なり、リップルには管理者(リップル社)が存在しているため、法定通貨に似た中央集権的な面がある。また現在流通している1,000億XRPが発行上限で、現時点ではこれ以上の新規発行は予定されていない。

リップルを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットバンク

ベーシックアテンショントークン(BAT)

「ベーシックアテンショントークン」はWebブラウザbraveで利用できる暗号資産。Web広告における課題解決を目指し、開発された経緯がある

braveでは広告が標準で削除されており、特定の広告の閲覧でベーシックアテンショントークンが付与される(海外限定。国内では「BAP」と呼ばれるポイントが付与)。

ベーシックアテンショントークンを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

クアンタム(QTUM)

「クアンタム」はクアンタム財団によって開発された暗号資産。2016年3月のICO(Initial Coin Offering。暗号資産の新規公開のこと)では約1,560万米ドルを集めた。

クアンタムはビットコインとイーサリアムの両方の特徴を持つ。ビットコインのトランザクションモデル(UTXO)を採用し、イーサリアムのスマートコントラクト機能を導入した。

クアンタムを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットバンク

シンボル(XYN)

「シンボル」は、「ネム(NEM)」をベースに開発されたブロックチェーンプラットフォームで、そこで流通する通貨をXYM(ジム)と呼ぶ。ネムと比較して、セキュリティの高さや処理速度が大幅に向上している

企業や公的機関のニーズに特化した法人向けブロックチェーンとして開発されている。またブロックチェーンは、公に公開されるパブリックチェーンと内部向けのプライベートチェーンとに分類でき、それぞれにメリット・デメリットがある。シンボルは両方の機能を補完する「ハイブリッドチェーン」として設計されていることも特徴的だ。

シンボルを取り扱う主な取引所

  • GMOコイン
  • ビットバンク
  • ビットフライヤー

ステラルーメン(XLM)

「ステラルーメン」はステラ財団によって開発された。新興国における個人間送金の円滑化を目的に開発された

ステラルーメンにはマイニングの仕組みがなく、全数量が発行済み。開発や運営がすべてステラ財団に集中しているため、中央集権的に管理されている。

ステラルーメンを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

オーエムジー(OMG)

「オーエムジー」は、イーサリアムを基盤として開発されたプラットフォーム「OMG Network」で使用される暗号資産だ。速い取引速度、安価な手数料と高いセキュリティを持つ。東南アジアの大手フィンテック企業Omise Holdingsが開発した。

海外では実店舗でのオンライン決済システムに導入され、今後様々な決済用途に使われるようになりそうだ。分散型金融(DeFi)への適応も期待されている。

オーエムジーを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットバンク

ポルカドット(DOT)

「ポルカドット」はWeb3.0財団により開発された暗号資産。2020年8月に上場した比較的新しい暗号資産で、個人情報のブロックチェーン技術による分散管理を目指している

ポルカドットの特徴は「インターオペラティ(相互運用性)」を持つ点にある。これはブロックチェーン同士をつなぐ技術を指す。

暗号資産はそれぞれ異なるブロックチェーン技術で構成されるため、通常は取引所を介さずにブロックチェーン同士のやり取りはできない。ポルカドットは異なるブロックチェーン同士をつなぐ技術を持っており、取引所に依存しないより分散型世界の構築が可能になるとされる。

ポルカドットを取り扱う主な取引所

  • GMOコイン
  • ビットフライヤー

ビットコインキャッシュ(BCC/BCH)

「ビットコインキャッシュ」は2017年、スケーラビリティ問題を抱えるビットコインからハードフォーク(仕様変更)して生まれた。1ブロックの容量が32MBあり、ビットコインより取引処理能力が高い(ビットコインは1ブロック1MB)。

ビットコインキャッシュを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

ネム(XEM)

「ネム」は2015年公開された暗号資産。強固なセキュリティ「Eigen Trust++」を採用し、信頼度が低いノード(暗号資産ネットワークに接続されるコンピュータ端末)が排除されるため安全性が高い

ネムを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー

エイダコイン/カルダノ(ADA)

「エイダコイン」はブロックチェーン技術を取り入れたオンラインカジノプラットフォーム「カルダノ」で利用できる暗号資産だ。数学者のチャールズ・ホスキンソン氏により開発された。

「Plutus(プルータス)」という独自のスマートコントラクト機能を実装しており、イーサリアムより強いセキュリティに期待されている。

エイダコイン/カルダノを取り扱う取引所

  • ビットポイント

ライトコイン(LTC)

「ライトコイン」はチャーリー・リー氏によってビットコインをベースに開発された。

ライトコインはビットコインと比較し処理速度が速い。1ブロックが約2.5分で生成(ビットコインは約10分)され、Segwitも採用されている。

ライトコインを取り扱う取引所

  • コインチェック
  • GMOコイン
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

リスク(LSK)

「リスク」は2016年から運用され、イーサリアムなどと同様にスマートコントラクト機能を有する。基幹となるブロックチェーンとは別にもう1つサイドチェーンを持つことも特徴的だ。サイドチェーンによって処理能力の向上が期待できる。

アプリケーションの開発言語には多くの開発者が使用するJavaScriptが使われており、開発しやすいというメリットもある。

リスクを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • ビットフライヤー

モナコイン(MONA)

「モナコイン」は日本で初めて開発された暗号資産だ。2019年6月に暗号資産取引所「コインチェック」に上場した。

世界で初めて「Segwit(セグウィット)」を取り入れた暗号資産として知られる。取引の行為者を記録した署名部分を別領域へ分離し、ブロック内により多くのデータの格納を行う技術を指す。これにより処理速度が向上した。

モナコインを取り扱う主な取引所

  • コインチェック
  • DMMビットコイン
  • ビットフライヤー
  • ビットバンク

海外の取引所が扱っている暗号資産

次に、海外の取引所で売買が可能な銘柄の一部を挙げる。

テザー(USDT)

「テザー」はテザーリミテッド社運営のペッグ通貨。別の資産との連動を目的に作られた暗号資産を指し、テザーは米ドルと連動している

米ドルとの連動を目指すため、他の暗号資産と同じような値上がりは期待しづらい。投資対象というより、投資家が資金を一時逃避させる目的で利用されることが多いだろう。

バイナンスコイン(BNB)

BNB(バイナンスコイン)は、2017年にオープンした仮想通貨取引所バイナンスが発行している。バイナンス上での取引手数料が優遇されるなどの特徴がある。2021年には、1年間で約1,300%もの価格上昇をしたことで話題になった。

ドージコイン(DOGE)

「ドージコイン」はビリー・マーカス氏によって開発された暗号資産。ビットコインを模倣して作られており、機能はほぼ同じだ。

ビットコインとの違いは「マイニング」と「発行数量の上限」にある。ドージコインのマイニングは約1分で行われ、ビットコインのおよそ10分の1の時間で処理される。またビットコインは最大で2,100万枚までしか発行されないが、ドージコインに発行枚数の上限はない。

Shiba Inu(SHIB)

Shiba Inuは日本で「柴犬コイン」と呼ばれている。犬をテーマにして生まれたミームコイン(インターネット上のジョークなどに影響を受けて誕生する暗号資産)だ。しかしDEX(分散型取引所)やNFT(非代替性トークン)などの機能を持ち使い勝手が良いことから評価され、2021年に急速に価値を上昇させた。

UNUS SED LEO(LEO)

UNUS SED LEO(レオ)は仮想通貨取引所ビットフィネックスの親会社が資金調達を目的に発行した暗号資産で、1LEO=1USDT(1米ドル)になるよう設計されたステーブルコインだ。定期的にバーン(焼却)が実施され、流通量が調整されている。

アバランチ(AVAX)

Avalanche(アバランチ)は分散型アプリケーション開発のためのプラットフォームで、DeFiの開発や提供に強みを持つ。イーサリアムを上回る処理速度を持ち、次世代の開発基盤として期待が高まっている。

ポリゴン(MATIC)

Polygon(ポリゴン)は、イーサリアムのスケーラビリティ問題(利用者や取引量の増加によってネットワークが混雑し、処理速度の遅れや取引数料の増加が生じること)を解決するため、メインブロックチェーンの外部で処理を行う「レイヤー2ソリューション」だ。Polygon上では、DeFiやDEX、NFT、メタバースなど現在拡大している分野の開発が多数行われている

ソラナ(SOL)

「ソラナ」は2020年3月にローンチされた暗号資産。処理速度や取引コストに優れる点に特徴があり、1秒で5万トランザクション処理し、取引コストは0.00005米ドルだ。1ブロックはわずか約0.4秒で生成される(ビットコインは約10分)。

先行したブロックチェーンの多くは取引参加者の増加による処理速度の低下(スケーラビリティ問題)が課題だ。ソラナの高い処理機能は注目を集めよう。

USDコイン(USDC)

「USDコイン」はテザーと同じく、米ドルとの連動を目指したペッグ通貨の1つ。サークル社と暗号資産取引所「コインベース」によって開発された。同等の価値を持つ米ドル建て資産により裏付けされており、1USDC=1米ドルで取引される。

ディセントラランド(MANA)

Decentraland(ディセントラランド)は、同名のVRプラットフォーム上で利用される通貨だ。世界的な大企業もDecentralandにバーチャルストアを出店するなど企業参加も進んでおり、今後メタバース社会が浸透していく中で価値を上げていく可能性が高いと言われている。

暗号資産 現物取引高ランキングTOP10

次に、日本における暗号資産の現物取引高トップ10を紹介する。日本暗号資産取引業協会による2022年5月のランキングは以下の通りだ。(集計期間は5月1日〜31日)

  1. ビットコイン(BTC):9,886億7,400万円
  2. イーサリアム(ETH):2,011億8,600万円
  3. リップル(XRP):938億700万円
  4. ベーシックアテンショントークン(BAT):120億7,600万円
  5. クアンタム(QTUM):103億5,100万円
  6. シンボル(XYM):96億2,400万円
  7. ステラルーメン(XLM):88億2,100万円
  8. オーエムジー(OMG):88億1,700万円
  9. エンジンコイン(ENJ):69億5,400万円
  10. ビットコインキャッシュ(BCC/BCH):54億4,900万円
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関連FAQ

暗号資産にはどのような種類がある?

暗号資産の代表格であるビットコインをはじめ、スマート・コントラクト機能を用いたイーサリアムやリスク、他にも注目を集めているリップルなど、それぞれに多様な特徴がある。2,000種類を超える銘柄が流通していると言われる。

暗号資産の価値はどのように決まる?

暗号資産の各銘柄への市場の期待は、時価総額や現物取引高などに現れる。取引の際は、それらが判断基準の1つとなる。

現物取引高上位の暗号資産は?

2022年5月時点での現物取引高トップ3はビットコイン、イーサリアム、リップルとなっている。

暗号資産の取引を始めたい!どうすれば良い?

実際に暗号資産の取引を行うためには、専門の取引所に口座を開設する。各取引所によって扱っている銘柄は異なる。

日本国内の暗号資産取引所は?

日本国内では、コインチェック、DMMビットコイン、GMOコイン、ビットフライヤー、ビットバンクなどの取引所がある。

海外の暗号資産取引所は利用できる?

海外の取引所を利用すれば、国内取引所では扱っていない銘柄の取引ができる。しかし、法規制やセキュリティ面でのリスクが大きいので注意が必要だ。

参考文献

暗号資産(仮想通貨)とは何ですか?(日本銀行)
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/money/c27.htm/

ビットコイン: P2P 電子通貨システム(Bitcoin.org)
https://bitcoin.org/files/bitcoin-paper/bitcoin_jp.pdf

暗号資産交換業者登録一覧(金融庁)
https://www.fsa.go.jp/policy/virtual_currency02/index.html

現物取引高上位暗号資産データ(日本暗号資産取引業協会)
https://jvcea.or.jp/cms/wp-content/themes/jvcea/images/pdf/statistics/202106-KOUKAI-02-FINAL.pdf

(画像:Shutterstock)

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