イーサリアム(ETH)の最高値は?これまでの値動きをもとに解説
イーサリアム価格は2015年の取引開始から現在まで大きく上昇している。本記事ではイーサリアムの過去の値動き、および将来の値上がりに期待できる理由について解説したい。
イーサリアムの最高値は48.2万円(4,380ドル)
本記事執筆時点(2021年9月17日)において、イーサリアムの最高値は4,384.43ドルだ。2021年5月12日に記録した。1米ドル=110円とすると日本円では約48.2万円となる。
イーサリアムは取引開始直後の2015年、わずか1ドル前後で取引されていた。当時、6年で4,000倍になると想像した者は少ないだろう。
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イーサリアムの概要
イーサリアムは2013年、ヴィタリック・ブテリン氏によって考案されたアプリケーション開発プラットフォーム。イーサリアム上で用いられる通貨を「イーサ」といい、日本ではいずれも「イーサリアム」と呼ばれることが一般的だ。
時価総額は本記事執筆時点(2021年9月17日)で約46.3兆円。首位の「ビットコイン(99.3兆円)」に次いで2番目に大きい暗号資産(仮想通貨)だ。
イーサリアムの歴史と値動き
イーサリアムはどのようにして最高値に至ったのか。2016年からの値動きを、イーサリアムに関する歴史(アップデートおよび外部要因)とともに紹介したい。
2016~2017年:最初の高騰 700ドル台半ばへ
2016から2017年はイーサリアムが最初に高騰した時期だ。2016年は概ね10ドル前後で推移していたが、2017年前半から明確に上昇が始まり、740ドル前後で取引を終えた。2017年は実に7,300%もの上昇率を記録した。

2017年はイーサリアム大型アップデートの1つ「ビザンチウム」が行なわれた年だ。今日まで段階的に続くアップデートの初期段階で、ビザンチウムではマイニング難易度の引き上げが行なわれた。今後イーサリアムのコンセンサスアルゴリズム(ブロックチェーン上の取引の正確性を維持する仕組み)はPoW方式からPoS方式(マイニングからステーキング)へ移行するが、その際にマイナーがブロックチェーンに居座り続けるリスクの低減を狙ったものだ。
ビザンチウムは2017年10月に行なわれたが、前後で大きな値動きは観測されなかった。
2018~2019年:高値1,400ドル後にG20サミットで下落
前年と異なり、2018年はイーサリアムにとって試練となった。
1月は前年の上昇を引き継ぎ、当時の最高値1,419.96ドルをマークした。その後調整色を強めていたが、3月に行なわれたG20(ブエノスアイレス)がさらに下落を強めるきっかけとなった。暗号資産に対する懸念が宣言に盛り込まれ、規制強化がマーケットで意識されたことが原因だと考えられる。

結局、イーサリアム価格は2018年末に130ドル前後まで下落した。2017年末比で80%以上の下落幅だ。翌2019年は「コンスタンティノープル」や「イスタンブール」などのアップデートが行なわれたが、概ね100~300ドルのレンジに終始した。
2020年:年末に700ドルを回復
2020年は新型コロナウイルス感染症が市場のテーマになり、イーサリアムは回復の年となった。
イーサリアムは2~3月に急落したが、その後ほぼ右肩上がりに上昇した。年末には約2年ぶりに700ドル台を回復し、2019年末比で約470%上昇した。主要国がコロナ対策として経済支援・金融緩和を行い、暗号資産市場に資金が流入したことが原因だと考えられる。

2020年12月にはイーサリアム大型アップデート「セレニティ」が行なわれた。コンセンサスアルゴリズムにPoS方式を採用した「ビーコンチェーン」を稼働させたものだ。ビーコンチェーンはメインネットと共存しているが、2022年にはメインネットにもPoS方式が導入される見込み。
セレニティは段階的に行われたアップデートの最終段階にあたる。今後もアップデートは続くが、無事に進捗したことが価格上昇につながったようだ。
2021年(~8月末):史上最高値
2021年はイーサリアムにとって記念すべき年となった。それまでの高値約1,420ドルを2月初旬には早々に抜き去り、5月に4,384.43ドルを記録した。前年末から5カ月で約6倍になった計算だ。
その後は1,800ドル前後まで下落したが、回復し8月末は概ね3,500ドル前後で推移している。

2021年もイーサリアムのアップデートは旺盛だ。4月には「ベルリン」、8月には「ロンドン」およびビーコンチェーンにおける最初のアップデート「アルタイル」が実装された。価格上昇の一因となったと推測される。
さらに4月にはカナダでイーサリアムETFの上場が承認された。米国におけるイーサリアムETF承認の期待感が増し、価格を押し上げた。
イーサリアムの今後の見通し
イーサリアムは以下2つの理由から今後も値上がりが期待できる。
- アプリケーション開発期待
- 大型アップデートを控える
アプリケーション開発が価値上昇を後押し
イーサリアムは分散型アプリケーション「dApps(ダップス)」開発プラットフォームの主流だ。「DeFi(ディーファイ。分散型金融)」や「NFT(エヌエフティー。非対称性トークン)」など、さまざまなサービスがイーサリアムブロックチェーンを活用し開発されている。
これらアプリケーション開発が活発になるほどイーサリアム需要が上昇し価格を押し上げるだろう。
大型アップデート控え期待は強い
イーサリアムのアップデートは今後も継続される。ビーコンチェーンで実装されたPoSは2022年にメインネットへ導入され、取引処理能力を向上させる「シャードチェーン」も2021年に実装される予定だ。
これらアップデートはイーサリアムの価値を上昇させるだろう。
イーサリアムの購入方法
イーサリアムへ資金を投じるにはどうすればいいのだろうか。簡単に解説したい。
取引所で口座開設
イーサリアムは暗号資産取引所で購入できる。証券会社のような仲介業者はなく、取引所に直接口座を設け取引を行う。
口座を設けるには本人確認が必要だ。取引所が定める方法で運転免許証などの本人確認書類を提出し、口座開設を行う。
「取引所」または「販売所」で購入
暗号資産の取引は2つの方法がある。「取引所取引」と「販売所取引」だ。前者は投資家同士で売買を行ない、後者は取引所を相手に行なう相対取引だ。
一般に取引所取引のほうが低コストで取引できるが、投資家同士の条件に合致しなければ売買は成立しない。販売所取引は取引所の提示レートですぐに売買が行なわれるが、取引所取引よりコストが高い傾向がある。状況に合わせて使い分けてほしい。
イーサリアム購入に推奨される取引所
暗号資産は取引所ごとに取扱銘柄が異なるため、イーサリアム投資を行なうには取り扱いがある取引所で口座を設ける必要がある。
参考の為、イーサリアムを取り扱う取引所の中で代表的なものを以下にまとめた。
取引所名 | 取扱数 | 手数料(BTC) | 最低取引数量 | スマホ対応 | セキュリティ | ||
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![]() (コインチェック) |
銘柄数17種類 | 手数料(BTC)取引所:0% | 最低取引数量円建てで500円相当額 | スマホ対応投資初心者でも見やすく分かりやすい優れたUI/UX | セキュリティ国内外複数の情報セキュリティ企業等を通じ、 情報システムの信頼性、安全性、効率性のモニタリングを実施 |
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![]() (ビットフライヤー) |
銘柄数14種類 | 手数料(BTC)取引所:0.01〜0.15%/販売所:スプレット | 最低取引数量取引所:0.001BTC 販売所:0.00000001BTC |
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銘柄数15種類 | 手数料(BTC)販売所:スプレッド | 最低取引数量0.0001BTC | スマホ対応注文・分析に優れたスマホアプリ | セキュリティ顧客資産(日本円及び仮想通貨)の分別管理を実施 |
参考文献
Etherirm.org The history of Ethereum
https://ethereum.org/ja/history
Etherirm.org イーサリアムとは
https://ethereum.org/ja/what-is-ethereum/
ビットフライヤー イーサリアム(Ethereum)とは?
https://bitflyer.com/ja-jp/ethereum
GMOコイン イーサリアム(ETH)の特徴 https://coin.z.com/jp/corp/information/eth/
Etherirm.org ビーコンチェーン
https://ethereum.org/ja/eth2/beacon-chain/
財務省 20か国財務大臣・中央銀行総裁会議声明(仮訳)(2018年3月19-20日 於:アルゼンチン・ブエノスアイレス)
https://www.mof.go.jp/policy/international_policy/convention/g20/180320.htm
Etherirm.org イーサリアム2のアップグレード
https://ethereum.org/ja/eth2/