フィナンシェトークン(FNCT)とは? IEOによる買い方と注目される理由を紹介

フィナンシェトークン(FNCT)は、株式会社フィナンシェが発行するトークンであり、Coincheck(コインチェック)で行われるIEO第2号案件の実施が決定し、2023年2月21日12時より購入申し込みの受付を開始したことにより注目を集めている。
申し込み期間は2月21日~3月7日となっており、IEOで購入できなかった場合もCoincheck(コインチェック)に正式に上場するタイミングで購入できるようになる。本記事では、フィナンシェトークン(FNCT)について解説し、IEOによる買い方について紹介する。
この記事の目次
フィナンシェトークン(FNCT)とは
名称 | フィナンシェトークン |
ティッカーシンボル | FNCT |
総発行枚数 | 20,000,000,000枚 |
IEO販売総数 | 2,600,000,000枚(13%) |
IEO販売価格 | 0.41円/FNCT |
公式ホームページ | https://financie.jp/ |
公式Twitter | https://twitter.com/Fnct_Official |
フィナンシェトークン(FNCT)は、ブロックチェーンを活用したトークン発行型のクラウドファンディングを提供する株式会社フィナンシェが発行するトークン。フィナンシェトークンは、イーサリアムのブロックチェーン上に発行されており、総発行枚数は200億枚。
フィナンシェトークンの役割は、フィナンシェ上で別に発行されるコミュニティトークン(CT)とつなぐことでさまざまなメリットが得られることにある。
2023年2月のCoincheck(コインチェック)のIEOでは総発行枚数の13%にあたる26億枚が販売される。IEOの販売価格は1FNCTあたり0.41円となっている。
フィナンシェトークン(FNCT)が注目される理由
フィナンシェトークン(FNCT)が注目される理由は3つある。
- 新たなクラウドファンディングを実現するプロジェクト
- 多数のオーナーが参加している
- パレットトークン(PLT)の事例
新たなクラウドファンディングを実現するプロジェクト
フィナンシェトークンはブロックチェーンを利用して、従来のクラウドファンディングよりも出資者が参加しやすい仕組みを実現することを目的としている。資金調達を行いたいオーナーがフィナンシェでコミュニティトークンを発行し、出資者がコミュニティトークンを購入することで資金調達ができる仕組みだ。
コミュニティトークンを保有する出資者は、コミュニティ限定の投票やイベントに参加可能であり、トークンを保有するほど自身の投票が影響を与えやすくなる。コミュニティトークンの価値を高めるために必要になるのが、暗号資産のフィナンシェトークンであり、利用することで、よりコミュニティトークンを購入できる仕組みとなっており、保有すればフィナンシェのエコシステム全体のガバナンスに参加することも可能になる。
フィナンシェ独自に発行するコミュニティトークンと暗号資産のフィナンシェトークンを繋ぐことにより、コミュニティ全体を成長させ、コミュニティトークンの価値を持続的に高める。このような新しいクラウドファンディングのモデルであるため、期待が高まっている。
多数のオーナーが参加している

フィナンシェにはプロサッカークラブや、多数のインフルエンサーがオーナーとして参加。コミュニティトークンを発行して資金調達を行うオーナーと資金を出資するファン(支援者)の繋がりをコミュニティによってより強固なものにする。
オーナーは、ファンとの距離をより近いものにすることで、資金調達を円滑に進められるメリットがある。ファンはトークンを保有することでコミュニティでしか得られないイベントの参加権が得られるメリットだけでなく、成長が期待されるコミュニティのトークンを保有すれば価値が高まることが期待できるため、投資メリットもあるので出資者が増えやすくなることから注目されている。
パレットトークン(PLT)の事例
フィナンシェトークンは、Coincheck IEOの第2号案件であることが注目を集めている大きな要因となっている。Coincheck(コインチェック)第1号のIEO案件では、IEO販売価格から上場後に大きく価格が上昇している。
IEO第1号案件はパレットトークン(PLT)であり、マンガ・アニメ・スポーツなどの日本発のコンテンツのグローバル発信の強化を目的にNFTの流通に最適化されたブロックチェーンネットワークだ。2021年7月に実施され、その価格は上場直後にIEO販売価格の11倍以上まで上昇した。8月23日には販売価格から24.4倍の上昇を達成している。
以前のIEO事例から、今回のフィナンシェトークンも高騰するのではないかと期待されている。
フィナンシェトークン(FNCT)の買い方
フィナンシェトークンは先行販売という形で期間内に購入申し込みを行うことで買うことが可能だ。
Coincheck IEOが公開しているスケジュールは以下のとおりとなっている。
- 2/21 12:00申込開始
- 3/7 12:00申込終了
- 3/7抽選
- 3/8〜3/9抽選結果ご連絡・トークン付与(ロック解除)
- 3/16取引所上場・入出金が可能
IEO期間の終了後は、Coincheck(コインチェック)に上場するため上場後に購入できる。2通りの方法の買い方を解説する。
IEOによる買い方
フィナンシェトークンをIEOで購入する手順は以下の通りだ。
- Coincheck(コインチェック)の口座を開設する
- 購入に必要な日本円を入金する
- Coincheck IEOで購入申し込みを行う
購入は少額から受け付けているので自身の余裕資金と相談して自由に設定できる。ただし、申し込み人数が多数になる場合は抽選となる。
上場後での買い方
上場直後はIEO実施した取引所でしか取引できないので、他の取引所で取り扱いが始まるまで購入にはCoincheck(コインチェック)の口座を開設する必要がある。
フィナンシェトークン(FNCT)のIEOに関する注意点
フィナンシェトークンのIEOは以下の点に留意する必要がある。
- リスクがあることを理解する
- IEOにも失敗事例がある
リスクがあることを理解する
IEOによる新規上場トークンは、上場直後は価格が不安定になりやすい。売却のタイミングによっては、IEOで購入しても損をする可能性がある。暴落の危険性もあるので、リスクを理解してIEOへの参加や、上場直後にフィナンシェトークン(FNCT)の購入を決めることを推奨する。
IEOにも失敗事例がある
Coincheck(コインチェック)ではないが、GMOコインで実施されたIEOは当日に暴落したことから、失敗した事例といわれることがある。2022年に上場したFCRコイン(FCR)はGMOコイン初のIEOとなり、上場直後に高値を付けた後にIEOの販売価格を大きく下回る価格まで下落した。下落の理由は様々あるが、過去の事例から必ずしもIEOが成功しないことを留意しておきたい。
フィナンシェトークン(FNCT)を購入するならCoincheck(コインチェック)の口座を開設する
フィナンシェトークンは今後、他の取引所で取り扱われる可能性はあるが、フィナンシェトークン(FNCT)を購入するならIEOに参加する場合も、上場直後に購入する場合もCoincheck(コインチェック)の口座開設が必要である。
(画像:Shutterstock)