FXにおける月曜日の取引開始時間は何時?取引の注意点も解説

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FXは世界各国で取引がおこなわれているため、月曜日から金曜日ほぼ24時間トレードができる。

これは世界の銀行や証券会社が、各国の営業時間で顧客と直接取引をしており、またインターバンク市場で為替取引を他の金融機関と24時間おこなっているためである。

この記事では週明けの月曜日は何時から取引ができるのか、月曜日の取引のポイントを解説する。

週明けの月曜日は何時から取引ができる?

基本的なFXの取引可能な時間帯は月曜日の朝7時から土曜日の朝7時までとなっている。

「夏時間」や「冬時間」が海外では存在するため、夏時間と冬時間によって取引開始の時間帯が異なる場合がある。

FX会社によって違いはあるが、夏時間の方が冬時間と比較して1時間早くなるのが一般的だ。

また、一部FX会社では米国時間に加えて、欧州の夏時間や冬時間を採用している会社もある。たとえば、IG証券であれば夏時間は5時から取引開始、冬時間なら6時開始となっている。

サクソバンク証券の場合はオーストラリアの夏時間と冬時間を採用しているため、オーストラリアが夏時間の場合、取引開始は3時、冬時間は4時となっている。

このようにFX会社によって取引開始時間が異なるため、利用するFX会社の取引開始時間を調べてから利用するとよいだろう。

FXの月曜日の値動きの傾向

月曜日の取引開始時は「窓」が発生する。

「窓」が発生することで、週末のクローズした為替レートと、月曜日スタートの為替レートにギャップが生じる。

チャートで見ると、この為替レートのギャップは空白地帯として表示されるため、「窓」と呼ばれている。

そして週末を挟んで窓が発生した場合、そのギャップは埋められるという相場の癖がある。

たとえば週末にドル円が110円でクローズし、月曜日の取引開始のドル円の水準が109.50銭でスタートした場合、50銭の窓が発生したということになる。

109.50銭からどこかのタイミングで110円まで戻る動きになりやすい。

そのため、月曜日の取引開始時にドル/円のロングポジションを構築し、110円まで反発したタイミングで利益確定をするというトレード手法が存在する。

これは「窓埋めトレード」というFXの世界では有名な手法だ。この窓埋めトレードは月曜日の取引開始時間が早いFX会社の方が有利といえる。

ポジションを翌週に持ち越す場合に気をつけることは?

FXで唯一取引ができない土曜日や日曜日に、経済に大きく影響を与えそうなイレギュラーなことが起きたりした場合、何も対応ができない。

そのようなイレギュラーな動きに対しての対応策としては「ポジションを整理すること」や「証拠金を追加で入金しておくこと」があげられる。

ポジション整理はレバレッジを利用する中ではとても大事な対策の一つである。

もし大きなレバレッジを利用している場合、月曜日の取引開始のレートが週末クローズ時点でのレートから大きく乖離するとロスカットに遭う可能性が高い。

そのため、金曜日の時点でポジションは少し減少させておきつつ、土日でイレギュラーなことがない場合は、月曜日に再度ポジション量を元に戻すという対応がよいだろう。

また、ポジション量を減少させたくない場合は証拠金を追加で入金しておくことも方法の一つだ。

ただし、エントリー時の損切り水準は決まっているため、証拠金の追加入金とは、相応の理由がない限り必要はないといえる。

FXで中長期的にポジションを持つ場合は、この週末のイベントリスクを理解して、ポジション管理とリスク管理をしっかりとおこなうようにしよう。

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(画像:Shutterstock)

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