FXの逆指値注文とは?指値注文との違い・やり方を解説

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逆指値注文とは

逆指値注文は、通常損切りの注文において利用することが多い。

「価格が上昇した場合、指定した価格以上まで到達したら買い」、「価格が下落している場合、指定した価格以下まで到達したら売り」という注文方法である。

逆指値注文は、単体で利用する以外に「IFD注文(IF-done注文)」や「OCO注文(One-Cancel-OTher)」、「IFO注文(IF-done-OCO)」の注文でも利用されている。

逆指値注文は初心者が利用すべき重要な注文方法であるため、しっかりと覚えておこう。

指値注文との違い

「逆指値注文」と「指値注文」は、注文が執行されるタイミングが異なる。

指値注文は「価格が指定した水準まで下落したら買い」「価格が指定した水準まで上昇したら売り」という注文方法であり、新しくエントリーをおこなう場合に利用することが多い。

逆指値注文は、名前の通り指値注文の逆のタイミングでエントリーすること。決済時の注文方法として利用するケースが多い。

例として、現状のドル/円を110円とし、「109円になったら買いたいが、実際にはいつ為替レートが109円になるかわからない」ので、「109円になったら1lot買い」という注文を入れるのが指値注文である。

そして、109円まで下落して1lot買った場合、次に決済を考える必要がある。

もちろん上昇すれば利益になるが、逆に損失を被る場合もあり、「もしも108円まで下落してしまったら、一旦損失を確定して決済しよう」と考えたとする。

この際の「上記の場合108円まで下落したら1lot売り」という注文が、逆指値注文となる。

指値注文と逆指値注文の違い

指値注文

  • 価格が指定した水準まで下落したら買い
  • 価格が指定した水準まで上昇したら売り

逆指値注文

  • 価格が指定した水準まで下落したら売り
  • 価格が指定した水準まで上昇したら買い

逆指値注文のメリット・注意点

では、逆指値注文にはどんなメリットがあるのだろうか。注意点とあわせて具体的に解説する。

メリット

逆指値注文のメリットは、相場から目を離していても、万が一損失が拡大した場合は損失の幅を事前に確定できることである。

相場は、いつどのようなタイミングで急変するかわからない。FXのマーケットは24時間平日稼働しているが、夜中もずっと起きてチェックし続けることは不可能だろう。

しかし、そのような場合にも逆指値注文を常に入れておけば、損失を限定させながらリスク管理ができる。

初心者の間は、ポジションがあれば常に逆指値注文を入れておくとよいだろう。

また、注文を出しておけば機械的に注文が執行されるのも、逆指値注文のメリットである。

トレードで一番難しいことは「メンタルコントロール」だが、逆指値注文で機械的に注文が執行されれば、感情的なトレードになるのを抑止できる。

たとえば、100万円入金し、ドル/円を110円で10lotロングしたとする。為替レートが109円まで円高が進み、損失は目の前で「-10万円」という文字が見えているとしよう。

そのとき「少しだけでも損失が減少したら決済しよう」とか「また110円まで戻るかもしれないから、±0まで戻ったら決済しよう」というような感情になってしまうこともあるだろう。

しかし、損失を認めることができないために、より損失が拡大し資産を失うというケースは多い。これは、損失を認めるというのがどれだけ難しいかを表していると言えるだろう。

そのため、逆指値注文を常にエントリーしたタイミングで入れておき、「絶対にその注文は変更しない」というルールを決めておけば、感情的なトレードをしないようになる。

自分自身のコントロールがとても大切だということも、あわせて覚えておいてほしい。

逆指値注文の注意点
  • 損失幅を事前に確定できる
  • 感情に左右されずに損切ができる

注意点

逆指値注文の注意点として、損失が拡大するのが怖いからといってエントリーの水準からかなり近いところで注文を出してしまい、すぐに損切りの注文が執行されてしまうことがあげられる。

損切りはもちろん大切なリスク管理方法だが、恐怖心によってリスクを取らな過ぎるのも問題である。

たとえば、ドル/円を110円でロングポジションを保有して、109.90円で逆指値注文を置いたとする。この場合の損失は10pipsで、1lotなら1000円の損失であり、10lotなら1万円程度の損失になるだろう。

しかし、為替の世界で10pipsというのは誤差の範囲であり、往々にしてその程度の幅で行ったりきたりすることがある。

10pips程度ではトレンドが変わったと判断できないため、恐怖心から近くに逆指値注文を入れておくというのは問題だということを覚えておこう。

一方、110円でロングポジションを保有して、損切りしたくないからといって80円というような離れた位置に逆指値注文を入れるのも意味がない。

何事もバランスが大事であり、逆指値注文というのは「トレンドが変わる水準」と「自分が判断する水準」であるため、チャートの分析などを参考に、自分自身も納得できる水準に入れることが大切である。

そのため、「なんとなくこのレートで逆指値注文を入れておこう」というような大雑把な注文はしないようにしよう。

逆指値注文の注意点
  • チャート分析などを参考に納得できる水準を見つける
  • なんとなくの感覚で注文を入れない

逆指値注文を取引で上手く活用するには

次に、実際の取引で上手く活用するためのポイントを紹介しよう。具体的にどのような場面で逆指値注文をすればよいのだろうか。

エントリーしてすぐに設定すること

逆指値注文で一番大切なのは「エントリー時は常に逆指値注文を入れて、急な変動でも損失を限定させること」だ。

それが基本的な使い方であると同時に非常に大切なことで、「ポジションを保有したらすぐに逆指値注文を入れること」をルール化するだけで、たったの「1敗」で資産をすべて失うことを回避できる。

FX初心者でやりがちなのは、「損切りができずにそのままロスカットに追い込まれること」である。

まずはこの部分をクリアするという意味でも、逆指値注文を入れて損切りをする大切さを学んでほしい。

エントリーとして逆指値注文を利用する

これは初心者向けの注文方法ではないが、エントリーのために逆指値注文を利用することも可能である。

具体的には、「何かしらの経済指標(アメリカの雇用統計やFOMC等)があり、上下どちらに相場が動くかわからないものの、動いた時の値幅が大きい」という場合や、「トレンドができる」と考えたときに利用するようなイメージだ。

「雇用統計でいい数字が出れば、ドル/円は1円ほど上に行く可能性があるかもしれないが、逆に1円くらい下落する可能性もある」と判断した場合、経済指標発表前に逆指値注文を入れておくようにする。

たとえば、ドル/円が100円のときに

  1. ドル円が100.10円まで上昇したら買い
  2. ドル円が100.20円まで下落したら売り

という注文を同時に入れておくことである。そして、片方の注文が執行された後は、もう一つの注文はキャンセルすることになる。

このような注文を入れておくことで、経済指標で動いた瞬間、機械的にエントリーができるため、手動で注文を入力するよりも早く反応することが可能だ。

注意点としては、相場が予想に反して動かなかった場合、相場が広いレンジで上下に振れてしまうと2つの注文がどちらも執行されてしまい、損失を被るということだろう。

使い方には注意が必要だが、慣れてくると便利な注文方法であるため、試しに利用しながら練習してみよう。

また、「IFD注文(IF-done注文)」や「OCO注文(One-Cancel-OTher)」、「IFO注文(IF-done-OCO)」などの注文方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、合わせて参考にしてほしい。

(画像:Shutterstock)

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