FXとはなにか?利益や損失が出る仕組みをわかりやすく解説

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これからFXを始めようと考えている人、FXを始めたもののいまいちよくわからない人に向けて、FXとはそもそもどういう仕組みなのか、どのように利益が出るのか・リスクや注意すべきことを解説。

FXを始めるにおいて知っておくべく用語や口座開設の方法についても説明しているので、実際の取引を始める前に、ぜひとも基本的な知識を理解してほしい。

この記事の監修者
馬渕磨理子 経済アナリスト
馬渕磨理子
経済アナリスト

京都大学公共政策大学院 修士課程修了。トレーダーとして法人の資産運用を担う。その後、フィスコのアナリスト、FUNDINNOで日本初のECFアナリストとして政策提言に関わる。フジテレビ、日経CNBC、プレジデント、ダイヤモンド、Forbes JAPAN、SPA!などで活動。
■フジテレビLiveNEWSαレギュラー出演
■Yahoo!公式コメンテーター
■書籍『5万円からでも始められる! 黒字転換2倍株で勝つ投資術』
Twitter : https://twitter.com/marikomabuchi
オフィシャルサイト:https://mabuchimariko.jp/


この記事の監修者
中島翔 CWC株式会社 代表取締役
中島翔
CWC株式会社 代表取締役

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。その後国内大手仮想通貨取引所Coincheckでトレーディング業務、新規事業開発に携わり、NYのブロックチェーン関連のVCを経てCWC株式会社を設立。証券アナリスト資格保有 。
Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12

FXとは何か?その仕組みを簡単に解説

FXとはForeign Exchangeの略称であり、日本語で外国為替証拠金取引を指している。 自身の資金を証拠金=担保としてFX会社に預け、それを元に二ヵ国の通貨を交換して取引を行う。

そして、利益が出た分だけ口座残高は増え、損失が出た分は残高から減っていくことになる。 このように、証拠金を元に取引を行うため、いきなりドルを売って円を買うこともできる。

また、レバレッジという元本以上の金額で運用できる仕組みを利用することで、他の投資商品よりも少ない資金で大きな取引量のトレードが可能である。 こういった背景から、市場では資金効率の良い手法の一つとして認知されている。

逆にこの性質を利用して取引量を抑えられることで、発生し得る損失を限定してリスクヘッジできるため、そういった戦略的自由度の高さも魅力の一つと言えるだろう。

基本的な取引手数料が無料

他の投資商品においてはトレード毎に一定額の取引手数料が発生することが多いが、FXにおいては取引時に売りと買いのレートに差を設けており、(この差をスプレッドと呼ばれている)このレートの差が実質的な手数料となる。

そのためFX会社では、このスプレッド以外で手数料に当たるものを徴収する会社はほとんど存在しない。ただしFX会社によっては、一定期間以上取引をしない場合は口座維持手数料がかかる場合がある。

後述するスプレッドという買値と売値の価格差が実質的な取引コストになるが、このスプレッドも注文画面で常に可視化されているため、シンプルなコスト計算が可能である。

24時間取引が可能

たとえば株式投資では、前場と後場に分かれたおよそ5時間の間しか取引できないが、FXは土日を除き、日本時間の月曜日の朝7時から土曜日の朝6時まで、ほぼ24時間祝日関係なく取引が可能。

外国為替市場は日本時間の朝方にオセアニア地域から市場がスタートし、シドニー市場、東京市場、ヨーロッパのロンドン市場、そして最後にNY市場と移行していく。 それぞれの市場で為替のプレイヤーが取引を行なっており、ロンドン時間に日本円を売り買いすることもあれば、オセアニア時間にアメリカドルを売り買いしていることもある。

そのため、為替市場は一日のうち、ほとんどの時間取引が可能となっている。 FXは土日を除いた平日の24時間取引が可能であるため、本業を別に持つ兼業トレーダーにとっては特に利便性が高いと言えるだろう。

また、通貨は採用している国(ドルであれば米国など)が日中である時間帯は値動きも活発になることから、時間帯によって臨機応変に取引通貨を切り替えられることも大きな利点の一つである。 ちなみに○○市場について説明すると、その時間帯に取引量が多い場所を表している。そのため、各市場の取引時間は明確に決まっているわけではない。

FXの危険性

FXは証拠金を担保にした信用取引であり、少ない資金で大きな数量を売買することで短期間で大きな利益を期待できることが魅力の一つと言える。

一方で、利益率の高さと同時に、運用次第で損失が拡大してしまう可能性も考慮しなければならない。適切な手法を実施しなかったために投入資金の大半を失ってしまうこともある。

FX初心者が損失を被りやすい例として「レバレッジを最大の25倍でトレードする」ということや、「証拠金を全額利用してリスクを顧みずに取引する」といった例があげられる。 これらはFXでまず押さえておくべき危険性でもあり、取引量を抑えるなど注意しながら取引をスタートさせると良いだろう。

FXではどのように利益や損失が出るのか

FXで資産を運用するには利益や損失がでる仕組みをしっかり押さえておこう。

どのようにして利益や損失がでるのか今一つ理解しきれてないという方は、ここで解説する為替差損益やスワップポイントについてしっかり押さえてほしい。

FXで利益または損失が出る仕組み
  • 為替差損益
  • スワップポイント

為替差損益

為替差損益(かわせさそんえき)とは、異なる通貨同士の価格変動によって生まれる利益、あるいは損失の総称のことを指す。

たとえば1ドルを100円で買った場合、社会情勢や経済政策などの影響でレートが円高方向の90円に下落した場合は10円の為替差損(かわせさそん)が発生、逆に円安の110円に上昇した場合は為替差益(為替差益)に転じる。

一方、FXは実際に通貨を保有しているわけではないため、トレーダーの注文に基づいてFX会社が「通貨を持っている」と仮定して取引し、為替差損益で生じた分だけを実資金に反映させる「差金決済」という仕組みを採用している。

そのため、初めから通貨を売ったと仮定する通称「空売り」という注文もできるようになっており、1ドル100円で売り注文をだせばレートが下落しても為替差益を得ることが可能である。

スワップポイント

FX特有のスワップポイントとは、二ヵ国間の通貨にそれぞれ定められた金利の差額を調整するための仕組みを指す。

たとえば、低金利の円を売って高金利のトルコや南アフリカといった新興国通貨を購入すると、保有している量に応じてスワップポイントという名目の金利が毎日付与される。

一方、逆のケースではFX会社から差額分が徴収されることになる。長期保有する場合は、事前にどの程度の金利差が発生するのかを確認しておこう。

代表的な高金利通貨
  • トルコリラ
  • メキシコペソ
  • 南アフリカランド

FXで大きな特徴のレバレッジとは?

レバレッジとは証拠金として預けている金額の何倍もの金額をトレードすることができる仕組み。 外貨預金のような現物売買の場合、10万円の日本円を保有しているとすると、10万円分の外貨を購入することしかできない。

しかし、FXの場合はレバレッジが最大25倍まで利用することができるため、証拠金として10万円を入金している場合250万円のリスクまで保有することが可能となっている。

レバレッジのメリットと注意点

レバレッジのメリットは証拠金以上の金額を利用することができるため、資金効率が良いという点が挙げられる。

10万円しか保有していない場合でも、最大25倍の250万円分のポジションを保有することができる。 具体的にどのような取引となるのか、10万円を保有している場合を例に説明したい。

(レバレッジが利用できない場合の損益) 10万円を保有し1ドル:100円 で1,000ドル購入し、1ヶ月後に1ドル:101円に上昇した場合 101円-100円=1円 1円×1000ドル=1000円が利益となる。

また、99円に下落した場合も-1000円になるため、損失を限定する効果が見込めるだろう。 (レバレッジ25倍を利用した場合の損益)

10万円を保有し1ドル100円で25000ドル購入し、1ヶ月後に1ドル101円に上昇した場合 101円-100円=1円 1円×25000ドル=25000円が利益となる。 一方、99円に逆行した際は-25000円の損失が発生することになるため、レバレッジをかければ同じだけリスクも拡大する点には注意が必要だろう。

レバレッジから見た証拠金の計算方法

FXのリスクコントロールにおいては、レバレッジに対してどの程度の証拠金が必要になるかを把握しておく必要がある。

例としてレバレッジ5倍を想定して計算式を元に解説していこう。 (レバレッジ5倍で必要な証拠金) 10万円を保有し1ドル100円でレバレッジを5倍にして1000ドル購入したい場合 1000ドル÷5×100=20,000円 この通り、取引通貨量÷レバレッジ×為替レート=必要証拠金で手早く算出することが可能であるため、トレード前に確認して余剰資金内で収まるかどうかを確認してほしい。

FXを始める流れ

FXにはどういう仕組みで、どういう特徴があるのかを説明したところで、実際にFXを始める流れについて見ていこう。

口座開設

FXの口座開設は銀行窓口での手続きは基本的に不要であり、各FX会社の公式サイトにアクセスして専用フォームに以下を入力していく。

一般的な入力項目の例
  • 住所や生年月日など
  • 職業や勤務先情報
  • 出金先口座情報
  • これまでの投資経験(審査に影響するものではありません)
  • 現状の大まかな貯蓄額
  • 取引約款や諸規定の重要事項の同意

以上のような項目を入力するだけで、およそ10分程度で完結する内容となっている。

本人確認

必要事項を入力した後は、以下の書類を準備して本人確認を済ませる必要がある。

顔写真あり 顔写真なし(以下2種類)
運転免許証 健康保険証
パスポート 住民票の写し
在留カード 印鑑登録証明書
住基カード

これらに加えて、マイナンバーカード、通知カード、住民票の写し(マイナンバー記載)のいずれかでマイナンバーも提出する必要がある。FX会社によっては顔写真つき本人確認書類とあわせて自身の顔を撮影して送付するパターンもあるため、詳細を確認しておこう。

一方、身分証の住所、氏名などが相違している場合は書類が不承認となってしまうため、情報が一致しているかどうかは事前に確認しておくとよいだろう。

入金

口座開設後、FX口座に資金を入金することができる。 方法は主に以下の2通りであり、手数料が発生しないことの多いインターネットバンキングがおすすめである。

入金方法 手数料 口座反映時間 対応銀行機関
インターネットバンキング (クイック入金、ダイレクト入金など) 無料 原則即時 FX会社によって利用できない銀行もあり
ATM、銀行窓口振込 振込手数料あり 数時間程度 (15時以降は翌営業日になる可能性あり) 銀行機関の制限なし

これらはあくまで代表的な例となるため、詳細はFX会社の案内をよく確認してほしい。

FXの取引方法

FXでは相場状況に応じてさまざまな取引方法に切り替えることができるが、初心者はその種類の豊富さと仕組みの難解さから効果的に利用できないケースも多くなっている。
したがって、ここで解説するFXの代表的な取引方法を参考にすれば有利にトレードを進めることができるだろう。

成行注文

FXにおいてもっとも基本的な取引方法であり、現状表示されているレートで即座に売買を成立させることが可能である。

価格が上下に大きく変動する通称「乱高下」の局面や、相場動向を見ながらスピーディーに取引したいときに重宝するが、価格の指定はできず、原則チャートに張りつかなくてはならないポイントには注意が必要である。

  • リアルタイムの市場のレートで購入することができる
  • 注文したタイミングで相場が急変しても注文が必ず通る
  • 意図しない価格で成立することがある

指値注文

指値注文は価格を指定することで、より戦略的にトレードすることのできる方法であり、分析精度が高ければチャートを開く必要もなくなるだろう。

  • 指定した価格で売買をすることが可能
  • 相場が注文した水準に達しないと注文が成立しない

具体的には、ドル円のレートが100円と仮定して「99円になったら買い」あるいは「101円になったら売り」という形であり、相場の反転を狙う際に有効に利用できるだろう。

逆指値注文

逆指値注文は慣れないうちは混乱しやすい取引方法の一つとなっているが、基本的には指値注文の逆と捉えてもらえるとわかりやすいだろう。

具体的にはドル円のレートが100円の際「99円になったら売り」または「101円になったら買い」となるため、強い流れに追随する(トレンドフォロー)ための取引方法として効果を発揮する取引方法である。

  • 損失確定のために決めた水準で注文可能
  • 注文を出した水準で成立しない可能性がある

応用の注文

上記の基本的な注文方法以外にも下記のような注文方法を利用することができる。 これらの注文方法を状況に応じて使い分けることで、より機動的にリスク管理を行いやすくなるだろう。

  • IFD
    :新規注文と決済注文を同時に入れる注文方法
  • OCO
    :利益確定の注文と損失確定の注文を同時に入れておき、片方が成立したらもう一方は自動キャンセルされる注文方法
  • IFO
    :新規の指値注文とOCO注文を同時に出す注文方法
  • トレーリング
    :損切りのラインを自動的に引き上げていく注文方法

FXで取引できる通貨

FXで取引できる通貨はFX会社によって取り扱いが異なるが、日本でも多くの通貨を取り扱っているため、FX初心者は最初主要な通貨である通貨を取り扱えば問題ないだろう。

日本人に馴染みがあるのはドル円(USDJPY)や豪ドル円(AUDJPY)などだが、世界で一番取引されていて流動性があるのはユーロドル(EURUSD)であるため、ユーロドルも慣れてくれば取引しやすい通貨ペアと言えるだろう。

初心者におすすめの通貨ペア

  • ドル円(USDJPY)
  • ユーロドル(EURUSD)

最初は為替レートの感覚に慣れることが大切なため、色々な通貨ペアを見ながらレート水準の感覚を掴むことが大事である。

通貨は色々な各国の要因で変動しているが、下記では3つほど関連性が高い通貨の特徴や日本人に馴染みのある通貨の特徴や注意点について解説する。

通貨 通貨コード
日本 JPY
アメリカ 米ドル USD
欧州連合 ユーロ EUR
オーストラリア 豪ドル AUD
ニュージーランド ニュージーランドドル NZD
カナダ カナダドル CAD
メキシコ メキシコペソ MXN
ノルウェー ノルウェークローネ NOK
トルコ トルコリラ TRY
南アフリカ ランド ZAR

資源価格に連動する通貨

通貨というのはその国のファンダメンタルズ(経済活動状況による基礎的要件)が反映され通貨価値も変動する。

特に資源を保有している国々は、各国の輸出量が多い資源の価格がその国の通貨の変動に直接的に影響する。 以下で資源価格に連動しやすい通貨を解説していく。

豪ドル(AUD)

オーストラリアの豪ドルは資源国通貨でも代表的な通貨の一つである。

オーストラリアは鉄鉱石や石炭、ポーキサイトなどさまざまな資源を保有しており、資源価格が上昇すると、オーストラリアの国が潤うため豪ドルも上昇しやすい動きとなる。

ニュージーランドドル(NZD)

ニュージーランドの通貨であるニュージーランドドル(NZD)はオーストラリアと同様に資源価格に連動すると言われている通貨の一つである。

オーストラリアと異なる点は、鉄鉱石や石炭・原油などの資源価格を保有しておらず、乳製品の資源を保有しているため、乳製品の価格に連動する通貨として知られている。

カナダドル(CAD)

カナダの通貨であるカナダドル(CAD)は原油に連動しやすい通貨として知られている。これはカナダで原油の埋蔵量が多いためである。

原油価格が急騰する場合はカナダドルが上昇しやすい。 カナダでは他にも天然ガス、石炭、ウランも生産されており、原油だけではなく、資源価格全体に影響を受けやすい通貨の一つとなっている。

カナダの貿易量はアメリカが多くアメリカ経済にも連動しやすいため資源とアメリカの動向でカナダドルが変動しやすいということが特徴となっている。

メキシコペソ(MXN)

メキシコの通貨であるメキシコペソ(MXN)は原油に連動しやすい資源国通貨として知られている。

メキシコでは原油の生産量がトップ10に入っており、国として成長するために原油は大切な国を支える資源の一つとなっている。

またメキシコでは銀の埋蔵量も豊富にあり、昔は世界の生産量の半分を占めている時代もあったと言われている。また銅、亜鉛、金の生産もしており、世界でも屈指の資源国と言えるだろう。

ノルウェークローネ(NOK)

ノルウェーの通貨であるノルウェークローネ(NOK)は原油価格に連動しやすい通貨となっている。

ノルウェーでは石油の他にも天然ガスを生産しており両者でGDPの約10%超を占めており、輸出金額の40%以上を占めている重要な国の資源となっている。

ノルウェークローネは流動性が上記の通貨よりも低いため、通貨が急変動することがあるため注意すべきポイントと言えるだろう。

中国経済に連動する通貨

中国経済に連動しやすい通貨としてオーストラリアドルが挙げられる。

オーストラリアドル(AUD)

資源に連動しやすい通貨で紹介したオーストラリアドルは中国経済に連動しやすい通貨となっている。

この理由はオーストラリア最大の輸出国が中国であり、中国に対して資源を輸出していることから、中国経済が後退期に入ると資源の需要も減退することになる。

そして貿易量全体が減少してしまうことから、オーストラリアドルも下落しやすいという動きが見られる。

新興国・高金利通貨

最後にトルコリラや南アフリカランドなどの新興国通貨に特徴を解説する。

トルコリラ(TRY)

トルコリラは日本人でも親しみのある高金利、新興国通貨として知られている。

政策金利が比較的に高いことから中長期的なスワップポイントで保有する日本人投資家が多い通貨となっているが、トルコリラは長期的な下落基調を辿っている。

またトルコでは政情不安や地政学リスクが勃発しやすい国という特徴があるため、急な変動に注意すべき通貨の一つとなっている。

※地政学リスク:その地域が抱える政治的、軍事的な緊張の高まりで紛争のようなイベントが起こりうる可能性があるリスク

南アフリカランド(ZAR)

南アフリカランドも高金利通貨の一つとして昔からFXの投資家には親しまれてきた通貨の一つとなっている。南アフリカランドの特徴は高金利なものの流動性は低く、トルコと同様に政情不安があることから大きな変動が起きることがあるため注意すべき通貨の一つである。

また、プラチナの採掘が多く資源国通貨という側面も持っている。そのため高金利通貨で資源価格に連動しやすい通貨という特徴を持っているのが南アフリカランドとなっている。

※流動性:取引量のことで、流動性が高い(換金しやすい)、流動性が低い(換金しにくい)という言い方で用いることが多い。

各国の通貨の特徴

おすすめのFX会社

ここからは、現在口座選びに迷っている方に向けておすすめのFX会社を厳選して3社解説していくので、自身にマッチしているかどうかも含めて確認してほしい。

外為オンライン

出典:外為オンライン

2003年からサービスを開始した外為オンラインは、業界内でも老舗の部類に入るFX会社である。

初心者向け無料セミナーやアナリストレポートなどの情報ツールの充実度に加えて、トレーダーが設定した注文価格に基づいて稼働する自動売買ツール「iサイクル2取引」も大変利便性が高くなっている。

また、取引条件を分けた4つの口座タイプを利用すれば、自身のスタイルにマッチした環境を作り上げていくことができるだろう。

LINE FX

出典:LINE FX

初心者でも簡単に取引できるシンプルさとLINEアプリの強みを活かした利便性で、サービス開始からわずか8ヶ月程度で10万口座開設という記録を達成している。

急な価格変動に対応できるようLINE通知で知らせてくれる他、さまざまな通知が充実。FX初心者でも始めやすいのが特徴。

FX口座としてのスペックも高水準であり、気軽に始めたい方におすすめのFX会社である。

GMOクリック証券(FXネオ)

出典:GMOクリック証券

多彩な金融商品を取り扱うGMOクリック証券は、国内で9年連続、2020年にはFX取引高世界No.1を達成した業界大手のFX会社である。

初心者でも扱いやすいスマホとPC取引ツールを始め、プロ仕様チャートやスマートウォッチに対応した取引アプリはレベルやシーンを問わない利便性を提供している。

PC、スマホともにスピード発注ができるなど、チャンスを逃さず取引が可能だ。取引条件もトレーダーファーストのスペックを搭載したFX口座と言えるだろう。

FXを始める際に知っておきたい用語

FXの敷居が高いとされる理由の一つに専門用語が多いことが挙げられるが、実際のところ利用頻度の高いものは限られている。

これからFXを始める方は、ここで解説する最低限必要な5つを押さえておけばスムーズに取り組むことができるだろう。

スプレッド

スプレッドとは買値と売値の価格差であり、実質的にはFX会社が徴収する手数料と言えるだろう。

たとえば1円のスプレッドが設定されている場合、買い注文(売り注文)を入れてすぐのタイミングはその分がマイナスからスタートすることになるため、利益を出すためには相当額の含み益を確保する必要がある。

また、FX会社によって設定幅に違いもあることから、口座を選ぶ際は可能な限り狭いところを選ぶようにするのがおすすめである。

lot

FXでは通貨の取引量をlot(ロット)と表しており、一般的には1lot=1,000通貨、1lot=1万通貨というふうにFX会社ごとに規定されている。

業界全体で頻繁に利用される用語であり、取引ツールの仕様によっては通貨量ではなくこちらの表記になっていることもあるため、覚えておいた方が良いだろう。

bid-ask

業界共通でbid(ビッド)=売値、ask(アスク)=買値を指しており、チャートや注文画面に価格とあわせて表示されることが多くなっている。

そして両者の差額が先ほど解説したスプレッドとなるので、あわせて覚えるのがおすすめである。

ロング ショート

トレーダー界隈では買い注文をロング、売り注文をショートと呼ばれている。 FX以外の投資商品で先物取引や投資信託などでも広く用いられており、今後投資商品のジャンルを広げる際は参考にしてほしい。

失敗を防ぐ・リスクを回避するために大事なこと

FXにおいては、資産を安全に運用していくためのリスクヘッジや失敗を未然に防ぐ対策が重要となる。

これからFXを始めるにあたり失敗しないために役立つポイントを解説していこう。

共通項は「自分自身の性格を理解して自分自身を律する心を持つこと」が大切であるといえる。

メンタルコントロール

FXは博打ではなく投資である。FXの取引を通じてパフォーマンスを一定に保つ必要があり、そのためにはメンタルコントロールが大切なポイントである。

特に注意したいのは、何度も利益が出たことによって「もっと資産を増やしたい」という欲が先行してしまい、分析を欠いた無駄なトレードが増加し、損失が大きくなってしまうことだろう。

また、ポジションや取引量が無意識のうちに増えてしまうことや、損失補填のために生活費や借金に手をだしてしまうケースも注意したポイントと言える。

そのため、資金の変動に振り回されないように、自身を俯瞰して冷静なメンタルを維持するようにすることが大切である。

ルールの遵守

資金を減らしてしまう要因の多くは、無駄なトレードや必要な分析手順の省略といったものであり、これらを抑制するためには自身でルールを策定して機械的に遵守する必要がある。

たとえば、経済指標発表の2時間前はトレード禁止、チャートに一定のサインや値動きがない場合は様子を見るなども効果的であり、自身のスタイルにマッチしたルールを作ればより効果は上がるだろう。

他人を当てにしないこと

TwitterやYouTube、掲示板などでは相場の予想やトレード記録が公開されていることもあり、場合によっては身近な人物から手法を教わることもあるだろう。

もちろん情報を集めることは大切だ。しかし、それらが100%勝てる保証はどこにもなく、トレードで負けたとしても責任を取ってもらえることは基本的にない。

したがって、FXを始めとする投資はあくまでも初めから自己責任で取り組むものであり、有効な情報は自身の目と思考で見極める習慣を身につけるようにして欲しい。

損切りの徹底

初心者がもっとも陥りやすい失敗の一つとして損切りを渋ってしまうことが挙げられる。

この壁を乗り越えなければ資産を運用していくことは難しいだろう。 実際、経験者ほどこまめに損切りしており、予想に反して含み損が増えた際もしっかり損失を限定しているのである。

したがってトレードする際は「大きく勝つために小さく負ける」というロジックを自身に言い聞かせて臨むのがパフォーマンス向上のポイントと言えるだろう。

エントリーの分散化

今現在の価格が最大のチャンスと踏んで、資金力のギリギリまで取引量を設定してしまうことは避けた方が良いだろう。

なぜなら、エントリーしてから更に逆行した場合、一点集中のポジションでは早い段階で損切りラインに到達するだけでなく、損切りを見送り過ぎて資金を失ってしまうことに繋がるからである。

したがって、エントリーの際は様子を見ながら少しずつ取引量を調整していくのがおすすめであり、リスクヘッジの基本動作として身につけることが重要なポイントと言えるだろう。

FXに関するQ&A

最後に、FXのよくある質問をいくつかピックアップし、回答を参考にしていただければと思う。

資金はいくらくらいから始められる?

FXの必要資金はFX会社毎に設定された最低取引数量に依存しており、低い水準であれば4円程度からでも始めることが可能である。

また、現在は初心者も手軽に参入できるサービスが業界全体で設けられており、5万~10万円程度を準備しておけば十分有効な資産運用ができるだろう。

FXの税金はかかる?

FXでは給与所得者で年間20万円以上、被扶養者は年間38万円以上の利益が出た場合には、雑所得に区分されて税金が課される。

所得税15%、住民税5%、復興特別所得税0.315%の計20.315%に税率が規定されている。

また、以上は国内FXの基準であり、海外FXでは雑所得扱いとなり累進課税方式で所得に応じて税率が上がっていく点にも注意が必要である。

利益が出た場合は確定申告の必要性はあるのか

基本的にFX会社の代行サービスは提供されていないため、先ほど解説した金額の利益が出た場合は自身で確定申告する必要がある。

一方、利益が出ていなくても損失を申告すれば、翌年から3年間に限り繰越控除が可能であり、パソコンなどの経費を申告すれば後々発生する利益から控除することができる。

借金を背負うことはある?

利益を意識して更に投入資金を増やし、損切りを渋って拡大した含み損を補填するために「自発的に」借金をしてしまうケースは存在する。

また、最低限必要な生活資金までも資金投入してしまう事例も散見されることから、FXは生活に支障がでない余剰資金での運用を徹底することが大切である。

そして、大前提として適切な損切りや取引ルールを遵守していれば借金を背負うことは基本的にないと言えるだろう。

FXと外貨両替の違い

先ほど解説した通り、FXは証拠金を担保としているため、通貨を保有することのない差金決済取引となっており、実際の通貨交換を行う外貨両替とは仕組み自体が異なる。

また、取引時に適用される為替レートの違いを説明すると、FXは需要と供給のバランスに基づいたインターバンクのレートをある程度反映している。 一方、両替所の交換レートは一定期間の平均値から公示され、手数料などが上乗せされたものが適用されている。

FXと株式投資の違い

FXと株式投資は需給のバランスによってレートが変動する点は共通しているが、FXは各国の通貨同士の為替の変動を利用して取引を行う。そのため、その国の金融政策や資源価格、経済状況など、多岐に渡る材料が影響を及ぼす。

また、FXを行う投資家は世界の機関投資家やトレーダー、実際に貿易の決済のために外貨を必要する企業など色々なプレイヤーが参入しており、取引額も兆単位という大きな金額が日々取引されている。 一方、株式投資は企業の株価の変動を利用して取引を行う。

株価の変動要因は、その企業の潜在的な成長見込みや決算などの数字から判断され株価は変動するが、その国全体の経済動向や企業に関連した国々の政治や経済状況に影響を受ける場合もある。

株式市場ではたくさんの銘柄があるが、それぞれ別々で取引されているため、外国為替市場ほど取引高は多くない。そのためFXと比較してもマーケット参加者は限定的となっている。

FXと仮想通貨の特徴の違い

仮想通貨はデジタル通貨と呼ばれインターネット上で作成された価値を保存するためのものである。 これはFXのように実際に紙幣やコインがあるわけではなく、ブロックチェーンという技術を利用してデータの真正性をお互いに管理している。

また、仮想通貨は過去の所有者まで追跡できるという特徴がある。 法定通貨の場合は紙幣を受け渡しした場合、当然誰から誰に渡ったのか過去まではわからないが、仮想通貨はデータとして過去のやり取りなどのログがすべて残る。

これが過去まで遡ることができる理由だ。 またFXの取引相手はFX会社との取引で行われている相対取引に対し、仮想通貨は「取引所取引」というユーザー間同士が注文を出して取引を行っている場合と、「販売所取引」という、取引相手が仮想通貨取引所となり相対取引を行うというFXと同じ取引方法の2種類があるという点が特徴だろう。

そして最後にFXと仮想通貨の違いは「ボラティリティ(価格の値幅)」である。 仮想通貨はFXと比較しても大きな値動きをともなう投資商品であるため、初心者にはリスク管理を行うことは難しいという理解はしておきたい。 ※相対取引:取引が2者間でダイレクトに行われる取引で市場を介さないもの。

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(画像:Shutterstock)

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