【FX】カナダドル(加ドル/CAD)特徴:今後の推移/見通しの為に

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カナダドル(加ドル/CAD) 基本情報

特徴カナダはイギリス連邦の国だが、地理的な関係や経済的な関係から
カナダドルは英ポンドよりも米ドルに相関関係のある通貨だ。
石油などのエネルギー資源も豊富であるため、資源国通貨としても知られている。
カナダドルの値動きに大きな影響を与える要因は、米国の経済指標と原油価格の影響であることが多い。
使用国カナダ
通貨記号C$
供給量2,968,625,000,000C$ ※2020年10月
政策金利0.25%  ※2020年12月
10年国債金利0.72% ※2020年12月23日
物価上昇率+0.6%(2020年予想)
GDP成長率▲7.1%(2020年予想)
中央銀行BOC(Bank of Canada)
中央銀行総裁スティーブン・ポロズ
公式サイトURLhttps://www.bankofcanada.ca/
公式Twitterhttps://twitter.com/bankofcanada

カナダドル(加ドル/CAD):定期イベント

カナダドルの価格に影響を与える発表は下記の3つだ。

  • 雇用統計
  • 政策金利
  • GDP

雇用統計 1ヶ月ごとに発表

カナダの雇用統計は1ヶ月ごとに発表される。明確な日付は決まっていないが、月初めに発表されることが多い。

カナダの雇用統計において注目するべき点は失業率だ。失業率の上昇は経済の悪化が懸念されるため売り材料として判断される。

失業率の上昇が予想よりも高ければ金利の上昇などを懸念し、売りが先行しやすくなるが、予想よりも低い場合は好感され買い材料になりやすい。
また、雇用統計の発表前後は値動きが激しくなることが予想されるので、安全に取引したい場合は取引を控えるべきだろう

政策金利 年8回発表

カナダドルの政策金利はBOCで年8回開催される金融政策会合により決定される。具体的な開催時期は1月・3月・4月・6月・7月・9月・10月・12月の8回だ。カナダドルの政策金利名は「Target For The Overnight Rate」である。

カナダドルの政策金利は2008年1月には4.0%と高い水準であったが、2009年以降は2.0%以下を推移し続けている。
2017年から金利が上昇し、2019年には米国の後を追うように債券の長期金利と短期金利が逆転する逆イールドが発生した。この影響でカナダドルは1年以上の期間の間1.75%の金利水準を保ってきた。

しかし、2020年3月に新型コロナウイルスの影響で緊急利下げをおこない0.25%という過去最低クラスの金利まで引き下げることとなった。

一般的に政策金利は引き下げられれば値下がりしやすくなり、引き上げられれば値上がりしやすくなる。なぜなら、金利が引き上げられればスワップポイントが付与されやすくなり、長期的な金利収入を得やすいからだ。

GDP 四半期ごとに発表

GDPはカナダ統計局から発表され、四半期ごとの発表となる。時期は3月・6月・9月・12月で、月初めに発表されることが多い。

GDPを発表したことでFXに影響を与えるのは速報値であることが多い。特に、前期比、前年比が注目されやすく、前期比、前年比がマイナスである場合はカナダドルの売り材料となりやすい。
一方で、プラスとなった場合はカナダドルの買い材料になる可能性がある。

また、2021年は新型コロナウイルスの影響によるGDPの減少は避けられないので、前年比よりも前期比がプラスになることによる経済回復に対して期待が集まりやすいといえるだろう。

カナダドル(加ドル/CAD):通貨ペア

カナダドルの通貨ペアは主に7種類ある。

  • カナダドル/日本円(CAD/JPY)
  • カナダドル/米ドル(CAD/USD)
  • 豪ドル/カナダドル(AUD/CAD)
  • NZドル/カナダドル(NZD/CAD)
  • カナダドル/スイスフラン(CAD/CHF)
  • ユーロ/カナダドル(EUR/CAD)
  • 英ポンド/カナダドル(GBP/CAD)

カナダドル/日本円(CAD/JPY)

カナダドルは米ドルに近い値動きをする通貨であり、米ドルと比較して2017年まで高い金利水準を保ってきたため米ドルよりも長期投資向けの通貨であった。しかし、2017年以降は金利も米国に追従する形となっている。

米ドルにないカナダドルの特徴は資源国通貨の側面があることだ。資源の中でも原油価格や金価格の影響を受けやすい。また、マイナーな通貨ペアであるためスプレッドが米ドルと比較して広い。短期で売買を重ねるのではなく長期投資向けの通貨といえる。

資源国通貨かつ高金利通貨であった豪ドルとNZドルの2020年12月時点での金利水準を比較すると、豪ドルはカナダドルよりも低い水準である0.10%、NZドルはカナダドルと同じ水準である0.25%まで下落し、上昇の兆しはない。

カナダドルと日本円の取引をするなら、米国の政策に依存するところはあるが、長期投資を前提に長期的な金利の上昇を期待して投資するのがよいだろう。

カナダドル/米ドル(CAD/USD)

カナダドルと米ドルは経済的にも地理的にも深い関係のある国同士の通貨ペアであるため相関関係が高い通貨ペアである。米ドルの政策金利に対してカナダドルも追従する形を取っているので、政策金利による値動きは読みやすいだろう。

また、相関関係の強い通貨ペアは狭いレンジで動く相場になりやすいので、スイングトレードやシステムトレードの対象にしやすい通貨ペアであるといえる。

ただし、カナダドルは資源国通貨であるため資源価格の高騰や暴落にも反応するため、米ドルとの相関関係だけを見て取引をしていると想定外の事態になる可能性もある。原油価格や金価格の影響も考慮して取引をするべきだ。

豪ドル/カナダドル(AUD/CAD)

豪ドルとカナダドルは同様に資源国通貨であり、輸出している資源も共通しており金価格や原油価格の影響を受けやすい。

資源国通貨であることと経済状況から豪ドルとカナダドルには共通点が多いので、米ドルと同様にレンジ相場になりやすい。こちらもシストレ向きの通貨ペアだ。

豪ドルと相関関係が高い通貨にはNZドルがあるが、NZドルの輸出している資源は主に農産物であるため輸出している資源に相関関係は少ない。そのため、原油価格や金価格の影響を受けやすい相場ではカナダドルの方が強い相関関係を示す可能性もある。

NZドル/カナダドル(NZD/CAD)

NZドルとカナダドルは資源国通貨という共通点があるが、NZドルの主な輸出は酪農品であるため相関関係は豪ドルの方が高いだろう。

NZドルの価格を予想するために重要なイベントにはGDT(Global Dairy Trade)価格指数がある。ニュージーランドの乳製品の基準となる指数で、上昇すると買い材料になりやすく、下落すると売り材料になりやすい。

豪ドルとNZドルどちらにもいえるが、資源価格だけでなく地理的にも経済的にも米国と結びつきが強いので、カナダドルを資源国通貨として見る場合でも米ドルとの連動を考慮する必要があるだろう。

カナダドル/スイスフラン(CAD/CHF)

スイスフランは2015年の「スイスショック」による暴落事例はあるが、日本円のように有事の際に購入されやすい安全といわれる通貨だ。
政策金利が11月時点で-1.25%であるため、高金利通貨とのスワップポイント投資では金利の差が発生しやすい

一方でカナダドルは資源国通貨であるため、有事の際に買われやすいスイスフランとの通貨ペアはリスク回避の手段として使われることもある通貨ペアだ。ただし、カナダは米ドルとの相関関係が高く、スイスフランはユーロとの相関関係が高い。

値動きには様々な情勢が関わってくるので、取引するには為替市場全体を見通しながら取引する必要があるだろう。

ユーロ/カナダドル(EUR/CAD)

ユーロはカナダドルと相関関係にある米ドルと反対の方向に動きやすい通貨だ。ユーロの買い材料は米ドルの売り材料であり、米ドルの買い材料はユーロの売り材料となりやすい。
よって、米ドルと値動きに相関関係のあるカナダドルも同様の関係になることが多い。

基本的にユーロの価格の基準はEUの代表となる国であるフランス・ドイツの経済指標によって判断される。ユーロ/カナダドルの取引をするならフランス・ドイツ・米国・カナダの経済指標は確認しておこう。

しかし、ユーロを使用しているEUは財政基盤の弱い国を内包している。「ギリシャ債務危機」は財政基盤の弱い国の問題が明らかになったことでユーロは暴落した。
財政基盤の弱い国の財政状況が露呈すると暴落の要因になるので注意が必要だ。

英ポンド/カナダドル(GBP/CAD)

英ポンドはかつての基軸通貨であり、取引量でいえば4番目に多い通貨となる。値動きが非常に大きいためデイトレード向けの通貨ペアだ。

ユーロに売りが先行すると英ポンドが買われやすくなることが多い。現在では英国はEUから完全離脱が確定している状況であるため、今後のユーロと英ポンドの相関関係がどのように変化していくかは不透明である。

英国は北海油田を持っているので、原油価格にも影響を受けやすい。そのため、同様に原油価格の影響を受けやすいカナダドルとも同じ方向に動きやすくなる通貨であるといえる。

カナダドル(加ドル/CAD):価格予想の論点

米ドルとの値動きの連動

カナダドルを取引するならカナダの経済指標だけでなく、米国の経済指標をチェックする必要があるだろう。米国の雇用統計や、GDPなどを確認して米ドルの値動きを予想しながら、カナダドルが追従する形を取るのか考える必要がある。

米国の政策金利はFF(フェデラルファンド)金利と呼ばれる。FFとは米国の銀行がFRBに預けている無利息の準備預金のことだ。新型コロナウイルスの影響で0.25%まで引き下げられたが、カナダも米国の金利引き下げにならい0.25%まで金利を引き下げた。

米ドルの価格に影響するイベントは、2020年にも開催された大統領選があげられる。経済的にも地理的にも密接な関係のある米ドルはカナダドルの値動きにも影響を与えやすい。

原油価格(WTI原油先物)との相関関係

カナダドルは原油価格や金価格などの資源価格との相関関係が高い通貨だ。原油価格はWTI(West Texas Intermediate)原油先物の価格をチェックする必要がある。

原油価格の上昇はカナダの輸出に良い影響を及ぼすので買い材料になりやすく、原油価格の下落はカナダの輸出に悪影響を及ぼすので売り材料になりやすい。

原油価格は1970年代の第一次・第二次オイルショックにより大きく高騰したことが有名である。また、中東戦争やイラン革命時にも原油の供給が滞り、価格が高騰した歴史があった。

また、近年では新型コロナウイルスの影響で2020年4月29日に原油価格がマイナス価格まで下落したこともあった。

カナダドルを取引するならWTI原油先物と金価格を中心とするコモディティのチャートも確認しておこう。

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更新日:2021/01/25

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(画像:Shutterstock)

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