カナダドルの特徴・今後の見通し|カナダドルを取り扱うおすすめのFX会社

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カナダドルの特徴

為替相場で有利に立ち回るためには、各国の政策、経済状況、特性を掴むことが何よりも重要であり、自身のトレードスタイルにマッチした通貨を選ぶことで運用効率は高まるだろう。

一方、価格変動要因や他国との相関関係がわからないことから、トレードに慣れるまでは適切な分析ができないことも多くなっている。

この記事では米国経済や金、原油と相関した代表的な資源国通貨であるカナダドルの解説をしていく。現在通貨の選定に悩んでいる方はぜひ参考にしてほしい。

カナダドルの取引規模

カナダドルは米ドルや円といったメジャー通貨に比べると取引規模は大きくないものの、IMF(国際通貨基金)が運営するSDRに組み込まれている。

そのため、世界的な信頼性と需要を確立した国際通貨の一つと言えるだろう。

為替市場においても上位の取引量を維持しており、とくに米ドル/カナダドルの通貨ペアは全体で1日に4%のシェアを誇った実績もある。

また国際決済銀行(BIS)が3年ごとに調査を行い報告している世界為替取引量調査によると、2019年の調査ではカナダドルの取引量が全体の5%を占めており、取引量では6位に位置している。

このことから国際的にもメジャーな通貨の一つということがわかる。

SDRとは
  • Special Drawing Rightsの略称
  • IMF加盟国が出資比率に応じて得られる「特別引き出し権」
  • 国家的な外資不足などが起こった際、SDRと引き換えにカナダドルや米ドルといった通貨を受け取ることのできる資金補完手段

米国との関連性が深い通貨

カナダドルの発行国であるカナダは世界でもトップクラスのGDPを誇る主要先進国の一つであり、G7加盟国として世界経済や国際通貨制度、為替相場の安定を目指した取り組みにも積極的に関わっている。

また、カナダは地理的観点から米国との関連性が深く、とくに輸出貿易量については全体の7割以上と大きなシェアである。

そのため、米国経済や株価が下落する場合はカナダ経済にも悪影響を与え、カナダドルの下落圧力に繋がるということになる。

ちなみに国家としては立憲君主制を採用しつつ、イギリス連邦加盟国でもあるため、国王の立場にあるのはエリザベス2世となっているが、過去の歴史の話であるため英ポンドとの相関関係が強いということはない。

世界トップクラスの資源国通貨

カナダは工業や機械産業、そして近年はIT産業に関しても活発であるが、為替の動向を掴む上でとくに重視するべきはエネルギー資源に加えて、鉱物と森林資源だろう。

同国の天然ガス産出量は長年に渡りトップクラスであり、ウラン鉱においては世界シェアの約3割を占めたこともある。

また、「オイルサンド」と呼ばれる砂から原油が採掘できる方法で採掘しており、産油国ともなっており、原油価格に連動する場合もあることはポイントの一つと言える。

もちろん金や銀においても潤沢な埋蔵量を誇っており、それらの市場価値がカナダドルの価格に強く影響する特徴があることから、為替市場においては代表的な資源国通貨にあげられている。

一方、先ほど解説した米国への輸出品目で最も多いのは自動車とその関連部品であるため、今後の分析においては混同しないように正しく把握してほしい。

米国の経済情勢や原油価格と密接に関りがある

カナダと米国は地続きの隣国であり、実需的な貿易取引においても密接に関係していることから、経済指標による米ドルの通貨強弱がそのまま反映する傾向がある。

たとえば、毎月第一金曜日に発表される雇用統計や失業率などはとくに注目するべきイベントであり、市場予想よりマイナス数値であった場合のネガティブサプライズにおいては米ドルに連動してカナダドルも大きく下落するケースが多い。

ネガティブサプライズとは

それまで想定していなかった悪材料に対する驚きを指す

たとえば良好な内容を見込んでいた経済指標発表が予想外に悪かった場合などがそれにあたり、通貨の下落を引き起こすことが多い。

また、資源国通貨の側面もあることからエネルギー関連や鉱物相場との相関関係にも注意が必要だろう。

指標発表はもちろん、リスクオフの姿勢が強まり原油や金へ資金逃避の流れが発生している場合などもカナダドルの価格に影響する。

リスクオフとは

投資家がリスクを回避してより安全と想定される資産へ資金が移ったりする動きのこと

たとえば、米国の経済状況が悪化してリスクオフとなり、ドルを売却して資金を原油や金へ移す。という形になる。

加えて、カナダの中央銀行であるBOC総裁の発言や貿易収支はさらにダイレクトな価格変動要因にあげられるため、こちらも欠かさずにチェックしてほしい。

カナダドルのスプレッド・スワップポイント

2021年11月19日時点のFX会社のスプレッド・スワップポイントは次の通りだ。

カナダドル/円 外為どっとコム DMM FX GMOクリック証券 みんなのFX LIGHT FX SBI FXトレード 楽天FX LINE FX LION FX 外貨ex byGMO
スプレッド 1.7銭
原則固定※例外あり
0.7銭
キャンペーン中
1.7銭 1.6銭 1.6銭 1.58銭※1 1.7 銭 1.5銭 1.5銭 1.7銭
※2
スワップポイント
(買い)
1円 6円 1円 4円 4円 5円 1円 1円 1円

※1:注文数量1,001~100万までのスプレッド最頻値
※2:午前9時~翌午前3時

カナダドルを取引する場合の注意点

ここからはカナダドルを取引する場合の注意点を見ていこう。

米国経済だけでなく資源価格との相関関係もチェックが必要

法定通貨はその国の特徴によって変動する場合の理由が異なる。米ドルであればアメリカの経済動向や中央銀行の政策の行方によって米ドルの強弱が変更するメインの材料となる。

一方でカナダドルの場合は、カナダが資源の輸出によって国益を得ている国であることや、対外貿易によって成り立っている国であることから金融政策以外の部分もチェックしておかなければいけない。

原油価格の動きでカナダドルが動いたり、貿易量が最大の相手国であるアメリカの経済動向に影響を受ける場合もあるためチェックすべき点が多い。

また、その時々のタイミングでチェックすべきポイントが異なる通貨ということを覚えおいてほしい。

したがって、カナダドルを取引する際は一点に集中するよりも幅広い相関関係とトレンドを把握するようにしてほしい。

対円・対米ドル以外が取引できるFX会社が少ない

カナダドルはIMFが運営するSDRにも組み込まれているほどの国際通貨であるため、多くのFX会社で取引することが可能である。

ただし、それは対米ドル、対円に限った話であり、豪ドルやトルコリラなどの高金利新興国通貨とのペアを取り扱っているところは比較的少ない傾向となっている。

カナダドルでより多彩なトレードスタイルにチャレンジしたい場合は、カナダドルの取り扱いがあるかどうか、通貨ペアは対円と対ドルどちらがあるのか、もしくは両方あるのかなどを確認してから口座開設してほしい。

今後のカナダドルの見通し

コロナショックによって航空機を始めとする世界的な運送業の需要停滞にともない、燃料として利用される原油の相場に関しても不透明感が強くなっていた。

しかし、現在は堅調な回復傾向を見せていることから、相関関係にあるカナダドルにもプラスに作用する可能性はあるだろう。

またここ数年、カナダは金融緩和の姿勢を維持していたため低水準の政策金利に留まっているが、カナダ中銀総裁の発言から、さらなる利下げの可能性に関しては後退した観測がされている。

したがって、今後の大きな下落要因というよりも金融を引き締める過程で金利の上昇タイミングを見定める方向で分析した方が適切である。

以上のことから、カナダ経済は依然として経済状況の先行き不透明感は拭いきれないものの、目立った懸念材料も抱えていないことから緩やかに回復していくものと判断できるだろう。

一方、カナダドルに関しては方向感のない保ち合い相場が多くなる可能性があるため、相関関係にある相場の動向を注視しつつ中長期目線で強い好材料を待つスタンスが肝心である。

また、米国経済が上向いてくる場合はカナダドルも連動して上昇すると考えられ、世界経済が持ち直す場合は原油価格が需要増から上昇しやすいことから、カナダドルに上昇圧力が加わることが想定されるだろう。

カナダドルの取引に向いている人・おすすめできない人

カナダドルには以下のポイントがあることから、複数の相場をチェックしなければならない反面、多角的な分析を持って資産を運用することが可能である。

  • 米ドル経済が相場に大きく影響する
  • 原油相場と相関する資源国通貨
  • 金相場もチェックが必要

以上の内容から、ドルストレートをメインにしているトレーダーは、相関関係を持って有効な分析が可能であり、金や原油のCFD取引を行っている場合も大変効率的に運用していけるだろう。

また、同じく資源国通貨である豪ドルとのペアは価格変動要因が共通していることから、レンジ相場を形成しやすいため、一定の値幅で取引を繰り返す自動売買ツールなどもおすすめである。

カナダドルの取引に向いている人

先ほど触れたドルストレートとは為替相場において世界の基軸通貨である米ドルが絡んでいる通貨ペアを指しており、代表的なところでは米ドル/円やユーロ/米ドル、米ドル/ノルウェークローネなどのマイナーなものも含まれる。

そして、これらを取引する際は当然米国の経済情勢、政策といった情報を収集し、テクニカル分析においても恒常的に行う必要があるため、密接な相関関係にあるカナダドルの動向に関しても同時に把握することが可能である。

また、カナダの国家的な主軸が原油や金の産業であることから、CFD取引や先物に取り組んでいるトレーダーも、相関する相場の値動きを掴みやすく効率的な運用ができるため、カナダドルの取引に向いていると言えるだろう。

カナダドルの取引をおすすめできない人

相関の特性上、ドルストレートや原油、金相場のうち一つでも取引していないトレーダーは、カナダドルを選ぶと逆に分析しなくてはならない項目が増えてしまうことになるため、あまりおすすめはできないだろう。

また、複数の相場を並行して観察できるスキルが身についていない場合は、まず米ドル/円などの通貨ペア一本に絞り、分析作業に余裕ができてからチャレンジすることをおすすめする。

カナダドルを取り扱っているFX会社

ここからはカナダドルを取り扱っているおすすめのFX会社を解説していく。カナダドルの取引を考えている方はとくに参考にしてほしい。

FX会社 カナダドル/円 米ドル/カナダドル 豪ドル/カナダドル ユーロ/カナダドル ポンド/カナダドル ニュージーランドドル/カナダドル カナダドル/スイスフラン カナダドル/ノルウェークローネ カナダドル/人民元
外為どっとコム 1.7銭
原則固定※例外あり
1.6pips
原則固定※例外あり
3.0pips
原則固定※例外あり
IG証券 非開示 非開示 非開示 非開示 非開示 非開示 非開示 非開示 非開示
LION FX 1.5銭 1.8pips 3.0~4.4pips 2.0~7.2pips 3.6~5.9pips 3.0~3.7pips 3.7~5.2pips

外為どっとコム

出典:外為どっとコム

外為どっとコムは「みんかぶFXのFX会社比較ランキング」2021年総合第一位に選ばれたFX会社だ。(調査機関:2020年1月1日~2020年12月10日 調査機関:株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド)

業界最狭水準のスプレッド、取引手数料・出金手数料・口座開設手数料などの手数料が0円となっている。

さらに最低取引通貨単位が1,000通貨となっているため、レバレッジを考慮しても1万円ほどの証拠金からスタートすることができる。

取り扱い通貨ペアは28種類で、「カナダドル/円」「米ドル/カナダドル」「豪ドル/カナダドル」の取引が可能だ。

IG証券

出典:IG証券

イギリスの大手金融業者であるIGグループが運営するIG証券は、テクニカルチャートなどの分析力に優れた取引ツールや業界最高水準のスプレッドなど、全体的にスペックの高いサービスを展開しているFX会社である。

また、取扱い通貨ペア数に関しても約100種類となっており、もちろんカナダドルもさまざまな組み合わせのラインナップを提供している。

そして同社のCFD商品は17,000種類とトップクラスであることから、カナダドルと相関している原油や金相場も同時並行で運用することが可能であるため、トレーダーは最大限有利な環境で運用していけるだろう。

LION FX(ヒロセ通商)

出典:LION FX

グルメや野球観戦チケットといった個性的なキャンペーンで人気のLION FX(ヒロセ通商)は、水準の高いスプレッドに加えて、スワップポイントに関してもみんかぶFXのランキングで2年連続1位を獲得している。

また、合計10種類以上の取引ツールは搭載機能や仕様をモデルチェンジすることでさまざまなトレーダーのレベルに対応しており、相場レポートや学習コンテンツの充実度も相まって大変利便性の高いサービスに仕上がっている。

そしてLION FX(ヒロセ通商)は8種類のカナダドル通貨ペアを取り扱っているため有利な環境で運用することが可能である。

相場知識に自信のない人や、資産運用以外の部分でもお得な環境を求めているトレーダーにはとくにおすすめのFX会社と言えるだろう。

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(画像:Shutterstock)

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