FX投資とは?外貨預金との違いを徹底解説

FX投資とは何かについて、外貨預金との違いを交えて概観する。

まず外貨預金とは、日本円でなく外国の通貨で預金することだ。

外貨預金のメリットは2つある。1つは、外国の通貨は日本円より一般的に金利が高いため、得られる利息が大きい。もう1つは、変動する為替レート(円と外貨の両替レート)が円安に振れて外貨の価値が上がることで「為替差益」を得ることができる。

一方、FXとは「Foreign Exchange」の略で「外国為替証拠金取引」を指す。詳しくは後述するがFX取引は、より専門的には「証拠金にレバレッジを掛けて、為替取引を行う」と言える。

FXで利益を得るには、外貨預金と同様に「為替差益」を得る方法と、定期的にもらえる「スワップポイント」を得る方法とがある。

FXと外貨預金との主な違いは下記の通りだ。各用語についても以下で言及していく。

 FX外貨預金
スプレッド
(実質的な手数料)
1銭未満の場合が多い
(例:SBI FXでは0.2銭(ドル円・1万通貨のケース))
1銭以上の場合が多い
(例:住信SBIネット銀行では4銭)
売買の方法買い・売りどちらからでも可能買い付けのみ可能
レバレッジ (資金に対して何倍の取引ができるか) 25倍なし
取扱できる通貨数20~100通貨
(例:SBI FXでは34通貨)
2~10通貨程度
(例:住信SBIネット銀行では9通貨)
インカムゲイン
(売買損益以外の利益)
スワップポイントを毎日もらえる金利を定期的にもらえる
リスク元本以上の損失が出る可能性あり元本割れする可能性あり
外貨での出金原則不可(一部例外あり)可能

FXはレバレッジをかけて大きな金額の取引ができる

FXは外貨預金と異なり、自身の投資資金である「証拠金」にレバレッジを掛けて取引を行うことができる。

レバレッジとは?

「レバレッジ」とは、直訳すると「てこ」という意味だ。てこの原理で、小さな力を加えただけで大きな作用が生まれるのと同様、FXでは手元の少ない「証拠金」だけでより大きな金額の取引を行うことができる仕組みとなっている。

なお、国内FX会社が提供できるレバレッジは、金融庁の定めにより25倍が上限となっている。

FXと外貨預金、1万ドルの取引をするのにいくら必要?

たとえばレートが1ドル=100円の時に、外貨預金で米ドルを1万ドル預け入れるには、手元に資金として「100円×1万ドル=100万円」が必要となる。
しかし、FXで1万ドル分の取引をする際、レバレッジという仕組みを利用することで手元資金が少額でも1万ドル分の取引を始めることができる。

具体的には、手元に資金が10万円しかない場合でも、レバレッジを10倍かけることで「10万円×10倍=100万円」の取引を行うことができる。

外貨預金と比較して少ない資金から始めることができるが、為替の変動により得られる利益は外貨預金と同じだ。

例えば、1ドル=100円から1ドル=105円に為替が変動したとする。この場合、為替5円分の差益が生まれるため、1万ドル(=1万通貨)の取引を行っている場合は円換算で「5円×1万通貨=5万円」の為替差益が生じる。

なお、「レバレッジ」を活用して少ない資金で大きな金額の取引ができる反面、少ない資金で大きな損失を被るリスクがある点に注意しよう。

たとえば上記の例とは逆に、レートが1ドル=100円から1ドル=95円に下落すると、1万ドルの取引を行っている場合は「-5円×1万通貨=-5万円」の損失が生じる。

FXは取扱える外貨の種類が多い

FXは外貨預金と比較すると取り扱える通貨ペア数が多い。

例えば、SBI FXでは取扱われている通貨ペア数は34通貨ある。一方、住信SBIネット銀行での外貨預金の取扱通貨数は9カ国だ。

「通貨ペア」とは、FXで売買の対象とする2つの国の通貨のことだ。例えば米ドルと円を取引する場合は「米ドル円」、ユーロと円では「ユーロ円」と呼ぶ。
また、FXでは日本円を売って米ドルを買うことを「米ドル円を買う」と呼ぶ。
さらに、FXでは「ユーロドル」のような、日本円が含まれない通貨ペア「クロスカレンシー」がある。
そのため、円のみを基軸とする外貨預金と比較すると、取扱うことができる通貨ペア数が多くなるのだ。

「売り」から取引を開始できる

外貨預金の場合、外貨を預け入れた時点よりも円安にならなければ利益を得ることはできない。
一方で、FXの場合は最初に「売り」から取引を始めて後から「売り」注文ができるようにもなっているため、円高になる局面でも利益を狙うことができる。

「売り」から入る取引がどのような場合に有効か説明しよう。例えば、1ドル=105円の局面で「今後ドル円は100円まで円高になる」と考えたとする。このような「通貨の価値が下がるだろう」と予想した場合に「売り」から取引を開始することが有効だ。1ドル=105円の局面で「売り」を行い、予想通り1ドル=100円になったタイミングで「買い」を行うことができれば、結果的に「100円で買い、105円で売り」となるため、為替差益5円の利益を得ることになる。

この理屈で、1ドル=100円の時点で1万ドル分の売りを仕掛け、価格が1円下落して1ドル=99円になれば、1万円の利益となる。逆に1円上昇して1ドル=101円になれば1万円の損失となる。

これが外貨預金だと、「売り」から取引を始めることができないため、「1ドル=105円から今後は1ドル=100円になる」と予想した場合には利益を得るチャンス自体がないのだ。また仮に外貨預金したタイミングから長期にわたって円高のトレンドが続いた場合、運用としては機会損失となることもある。

スプレッドが低いのでコストを抑えられる

「スプレッド」とは、外貨預金やFX、外貨MMFなどの外貨が絡む商品では必ず存在するもので、為替レートの「売りレート」と「買いレート」の差のことを意味する。

例えば、ドル円の「売りレート」が110円で、「買いレート」が109.08円の場合、「スプレッド」は0.02円となる。

FXは外貨預金と比較するとスプレッドが低く、より安いコストで取引を始めることができる。

例を挙げると、「SBI FX」ではドル円のスプレッドは0.2銭だが、住信SBIネット銀行での外貨預金のドル円のスプレッドは4銭だ。

FXは外貨での出金は原則不可

外貨預金の場合、外貨の出金先を指定することで、預け入れた外貨を現金で受取ることができる。たとえば、口座に1,000米ドルが入っている場合、1,000米ドルを現金で出金することが可能だ。

一方、FXの場合は買い付けている外貨を「外貨のまま現金で」受け取ることが原則できない。これはFXが「デリバティブ取引」という、資金と商品のやりとりを行わない金融派生商品であることに起因する。
しかし、「YJFX!」など一部のFX会社では、FXの建玉を外貨で出金することができる。


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