FX投資とは?外貨預金とFXの違いを徹底解説

FX投資とはなんだろうか? 1998年に外為法が改正され、個人投資家に解禁された資産運用の一つだが、初心者にとっては仕組みの理解が難しいかもしれない。

【FX口座開設と審査の対策、業者の選び方や注意点はこちら】

【FX31社をタイプ別ランキングで徹底比較したい方はこちら】

【FXのリスクと対策の詳細はこちら】

FXとは「Foreign Exchange」の略で、外国為替の取引を利用し、レートの変動を利用して利益を得る仕組みだ。例えば買ったレートより5円高く売れば1通貨あたり5円の利益が得られる。1万通貨なら5万円の利益だ。

同じく海外の通貨を利用した投資方法に「外貨預金」がある。FXと外貨預金との主な違いは下記の通りだ。これからFX投資を始める人のため、入門用となるよう基礎的な知識を以下で簡単に解説する。

 FX外貨預金
スプレッド
(実質的な手数料)
1銭未満の場合が多い1銭以上の場合が多い
売買の方向買い・売りどちらからでも
可能
買い付けのみ可能
レバレッジ
(資金に対して何倍の取引ができるか) 
最大25倍なし
取扱できる通貨数10~160通貨2~10通貨程度
インカムゲイン
(売買以外の定期的な利益)
スワップポイントを
毎日もらえる
金利を定期的にもらえる
リスク元本以上の損失が出る
可能性あり
元本割れする可能性あり
外貨での出金原則不可(一部例外あり)可能

FXと他の金融商品との違い

FXは他の金融商品とどう違うのだろうか?FXを「株式」と「投資信託」と比較し、主な違いをまとめる。そもそも投資対象が大きく異なるので、詳細な違いには触れず、基本的な取引条件の違いについてのみ触れる。

FXと株式との違い

株式は企業が発行する株式に投資する。FXとの違いは以下の通りだ。なお、ここでの株式投資は東京証券取引所(以下東証)での取引を前提とする。

 FX株式投資
取引時間月曜早朝~土曜早朝まで通して 24時間取引可能平日9:00~11:30
平日12:30~15:00
レバレッジ最大25倍最大約3.3倍
売買の方向買い・売りどちらからでも
可能
買い付けのみ可能
※一部銘柄は売りからも可能
インカムゲインスワップポイント配当

まず、株式とは取引時間が異なる。FXの場合、月曜早朝に東京市場が開いてからは、土曜の早朝にNY市場が閉まるまで、世界の市場が絶えず動いているため取引時間が途切れることがない。一方、株式は東証が開いている時間帯だけが取引可能だ。

祝日の対応も異なる。FX会社にもよるが、FXは日本が祝日であっても、海外市場が開いているなら取引可能だ。一方、東証は祝日に休場となるため取引できない。なお、東証以外の私設取引所や海外の証券取引所はこの限りでない。

株式も「信用取引」を利用すればレバレッジを掛けられるが、最大でも3.3倍までだ。銘柄にもよるが、FXよりも取引に必要な金額は大きい傾向があるだろう。基本的には買いからの取引だけだが、銘柄によっては売りからも可能だ。

株式のインカムゲインは配当だ。上場企業が利益の一部を株主に還元する仕組みで、決算日の株主に支払われる。スワップポイントのような毎日の支払いはない。企業の財務状況によっては配当が出ない場合もある。

FXと投資信託との違い

投資信託は、さまざまな金融商品を1つにまとめた商品だ。投資信託とFXの主な違いは以下の通り。なお、ここでの投資信託は「公募投資信託」を前提とし、その他の投資信託は除外する。

 FX投資信託
取引時間月曜早朝~土曜早朝まで通して 24時間取引可能平日15時まで
※価格は1日1本
レバレッジ最大25倍なし
売買の方向買い・売りどちらからでも
可能
買付のみ
インカムゲインスワップポイント分配金

FXと違い、投資信託はリアルタイム取引ができない。取引日が同じなら、発注時間が違ってもすべて同じ価格で取引が成立する。注文の最終受付時間は金融機関によって異なるが、遅くとも15時までだ。

また、FXのようにレバレッジ(詳しくは後述)をかけることはできない。ただし、投資信託自体にレバレッジがかかっている銘柄は存在する。たとえば「日経平均」の数倍の値動きになるよう設計されている銘柄などがあり、実質的にレバレッジを掛けた取引が可能だ。なお、最大レバレッジ倍率はFXの方が25倍と高く、投資信託の場合は高くても4~5倍程度だ。

売買の方向は買い付けのみで、FXのように売りからの取引はできない。ただし、投資信託自体が売りの取引をしている「インバース型」の投資信託は存在する。たとえば「日経平均」のインバース型投資信託は、日経平均が値下がりすると値上がりする。

投資信託はさまざまな金融商品で運用しているが、運用の成果は基本的に価格に反映される。しかし、投資信託の中には、その一部を「分配金」として投資家に分配する銘柄もある。分配のペースは銘柄によってさまざまだ。年に1回のほか、隔月、4半期に1回、また毎月といった銘柄もある。

FXは自己資金以上の取引が可能

FXは外貨預金と異なり、「レバレッジ」を掛けて自己資金以上の投資が可能だ。

FXのレバレッジとは?

FXのレバレッジとは、「自己資金の何倍の取引ができるか」を表す数値だ。自己資金の25倍の取引が可能なら「レバレッジ25倍」となる。直訳すると「てこ」という意味だ。てこの原理で、小さな力を加えただけで大きな作用が生まれるのと同様、FXでは手元の少ない資金だけでより大きな金額の取引を行うことができる仕組みとなっている。

ポイントは「必要証拠金」だ。FXの取引金額に対して最低限用意する必要がある金額を指し、レバレッジ25倍なら4%となる。100万円のFX取引をするなら、必要証拠金は4万円だ。最低でも4万円以上の自己資金を用意する必要がある。

なお、日本国内のFX会社が提供できるレバレッジは、金融庁の定めにより25倍が上限となっている。

勘違いする方も多いが、FXのレバレッジ倍率を直接変更することはできない。FXのレバレッジ倍率は取引コースや通貨ペアごとに固定されている。FX取引の度に、レバレッジを自由に指定できるわけではない。

低いレバレッジコースを用意しているFX会社もあるが、そのコースでのFX取引は常に低いレバレッジで固定される。また、低いレバレッジコースを用意していない場合、レバレッジ倍率は基本的に25倍だ。

レバレッジを下げてFX取引したい場合、取引金額を下げて調整する。例えば自己資金が10万円ある場合、最大250万円のFX取引が可能だが、100万円にとどめておけば実質的にレバレッジ10倍だ。

実質的なレバレッジ倍率を「実効レバレッジ」という。

FX取引で調整できるのは実効レバレッジであり、取引で適用されるレバレッジ倍率や必要証拠金の額を変更できるわけではない点に注意しよう。

低レバレッジコースを用意しているFX会社

低レバレッジコースを用意している主なFX会社を以下にまとめる。レバレッジ倍率を直接下げてFX取引したい場合、以下のFX会社で任意の取引コースを選択すればよい。

FX会社設定できるレバレッジコース
SBI FX α(SBI証券)「1倍」「3倍」「5倍」「10倍」「25倍」
楽天FX(楽天証券)「1倍」「2倍「5倍」「10倍」「25倍」
FXブロードネット「1倍」「20倍」「25倍」
ワイジェイFX「1倍」「10倍」「25倍」

上述したが、FXのレバレッジ倍率を直接変更しなくても、取引金額を調整し実質的に低いレバレッジによるFX取引は可能だ。レバレッジ倍率が25倍のコースであっても、実効レバレッジ1倍でFX取引できる。

逆に、レバレッジ倍率1倍コースでは、レバレッジ1倍超のFX取引はできない。つまり、低レバレッジコースは、レバレッジ25倍コースに完全に包含される存在であり、あえて低レバレッジコースを選択する合理的な理由は乏しい。

ただし、FX取引の初心者など、資金管理に不安がある方には選択肢になるだろう。

1万ドルのFX取引に必要な金額は?

たとえばレートが1ドル=100円の時に、外貨預金で米ドルを1万ドル預け入れるには、手元に資金として「100円×1万ドル=100万円」が必要となる。一方、FXなら最低4万円あれば取引できる。

FXは外貨預金と比較して少ない資金から始めることができる仕組みになっているが、レートの変動により得られる利益は外貨預金と同じだ。

例えば、1ドル=100円から1ドル=105円にレートが変動したとする。この場合、為替5円分の差益が生まれるため、1万ドル(=1万通貨)の取引を行っている場合は円換算で「5円×1万ドル=5万円」の為替差益が生じる。

FX投資は危険?レバレッジの注意点

FX取引では少ない資金で大きな金額を扱うことができる反面、相対的に大きな損失を被るリスクがある点に注意しよう。FXを甘く見ると思わぬ失敗が潜んでいるかもしれない。

たとえば上記の例とは逆に、レートが1ドル=100円から1ドル=95円に下落したとすると、1万ドルの取引を行っている場合、FXと外貨預金のどちらでも「-5円×1万ドル=-5万円」の損失が生じる。

注意したいのは投資金額の違いだ。上記条件の場合、外貨預金の投資金額は100万円だが、FXだと最小4万円だ。同じ5万円の損失でも、外貨預金だと5%のマイナス、FXの場合は最大125%ものマイナスになる。

【5万円の損失 損失率】
・外貨預金(投資額100万円):▲5%
・FX(投資額4万円):▲125%

少額の資金で大きな取引をできる点がFX投資のメリットだが、元本以上の損失が出るデメリットには注意したい。

FXの「ロスカット」ルールについて

FX投資では「ロスカット」について学ぶ必要がある。ポジションに一定以上の評価損失が発生した場合、それ以上損失が拡大しないよう強制的に決済してしまう処置だ。

ロスカットの判定方法は、一般的に「証拠金維持率」が用いられる。「必要証拠金に対して自己資金をどれくらい用意しているか」を示す数値で、以下のように計算される。

証拠金維持率=有効自己資金/必要証拠金×100(%)

有効自己資金とは、自己資金にポジションの評価損益を加味したものだ。仮に自己資金を10万円用意していても、ポジションに2万円の評価損失が出ている場合、有効自己資金は8万円に下がる。必要証拠金は新規注文時点で確定するため、評価損失が増えると分子だけが小さくなり、証拠金維持率は低下していく。

参考に、自己資金10万円を用意し、1ドル=100円で1万米ドルを買った場合の、レート別の証拠金維持率を以下にまとめる。レバレッジは25倍(必要証拠金4%)だ。

・1ドル=100円:証拠金維持率250%
・1ドル=94円:証拠金維持率100%
・1ドル=92円:証拠金維持率50%

ロスカット基準はFX会社によって異なる

ロスカットが執行される証拠金維持率の水準はFX会社ごとに違い、「100%」のほか「50%」や「15%」というFX会社もある。それぞれ水準が低いほどロスカットされにくいが、いざロスカットされた場合は損失が大きい。

ロスカットが判定される時間にも注意が必要だ。1日の特定の時間帯で判定されるルールが一般的だが、24時間判定されるFX会社もある。

ルールを確認しないままのFX取引は危険だ。失敗しないためにも、取引を始める前にルールを確認しよう。また、日々の資金管理が大事だ。

FXの追証(おいしょう)ルールについて

ロスカットと同じく、証拠金維持率が一定以上下落する場合に必要な処置が「追証」だ。証拠金維持率が100%を下回った場合、証拠金維持率が100%を回復するまで追加入金するか、あるいはポジションを解消する必要がある。ロスカットと違い、追証の基準はどのFX会社でも証拠金維持率100%だ。なお、判定時刻はFX会社ごとに異なる。

証拠金維持率100%でロスカットされるFX会社の場合、理論上追証は発生しない。ロスカット基準が証拠金維持率100%未満に設定されているFX会社の場合、追証にも注意が必要だ。

(追証あり)ロスカット基準が100%未満のFX会社

以下にロスカット基準が証拠金維持率100%未満のFX会社をまとめる。証拠金維持率が100%を下回ってもすぐにロスカットされるわけではないが、追証の制度がある点に注意が必要だ。

FX会社ロスカット基準
(ロスカットされる証拠金維持率)
外為ジャパン60%
SBI FXトレード50%
GMOクリック証券50%
マネーパートナーズ (コース:パートナーズFX)40%
アイネット証券 (コース:アイネット25S)15%

追証が発生した場合、指定の期日までに証拠金維持率100%を回復すればポジションを維持できる。しかし、証拠金維持率100%を回復できない場合は強制的に決済されてしまう。

(追証なし)ロスカット基準が100%のFX会社

証拠金維持率100%でロスカットされる主なFX会社は以下の通りだ。証拠金維持率100%未満でロスカットされるため、理論上追証は発生しない。

・みんなのFX
・ヒロセ通商
・JFX
・セントラル短資FX

FXは取扱える外貨の種類が多い

FXは外貨預金と比較すると取り扱える「通貨ペア」数が多い。

例えば、「SBI FXトレード」では取扱通貨ペア数は34通貨ある。一方、「住信SBIネット銀行」での外貨預金の取扱通貨ペア数は9カ国だ。

通貨ペアとは、2つの国の通貨の組み合わせのことだ。例えば米ドルと円を取引する場合は「米ドル円」、ユーロと円では「ユーロ円」と呼ぶ。FXの場合、通貨ペアが1つの取引銘柄となる。

FXでは「ユーロドル」のような、日本円が含まれない通貨ペア「クロスカレンシー」も取引できる。円のみを基軸とする外貨預金と比較すると、FXの方が取引できる通貨ペア数が多くなるのだ。

値動きの大きい通貨ペアがある

FX相場は、通貨によって値動きが異なるので、取引する通貨ペアを選択する前にその特徴を把握しておきたい。

例えば通貨ペアの値動きの大きさは、ボラティリティー(Volatility)という言葉で表される。「ボラティリティが大きい」という場合は価格変動が大きく、「ボラティリティが小さい」という場合は、価格変動が小さいことを意味する。

日本円との通貨ペアの中では、トルコリラ円や南アフリカランド円などの新興国通貨でボラティリティが大きくなりやすく、ドル円など主要な先進国通貨で小さくなりやすい。理由の1つは取引量だ。取引が乏しい通貨ペアだと値動きが大きくなりやすい。

ボラティリティが大きい通貨ペアには危険も伴う。取引に慣れるまでは、取引量が多くボラティリティの小さい通貨ペアを選んだ方が安心だろう。

取引量の多い通貨ペア一覧

初めて取引する場合、ボラティリティの小さい通貨ペアの方がおすすめと言われている。世界的に取引量の多い人気の通貨ペアを紹介する。IG証券によると、2019年の取引量の多い通貨ペアランキングは以下のようになった。

第1位:「ユーロ米ドル」 シェア24%
第2位:「米ドル円」 シェア13.2%
第3位:「英ポンドドル」 シェア9.6%
第4位:「豪ドル米ドル」 シェア5.4%
第5位:「米ドルカナダドル」 シェア4.4%

上位3通貨ペアで世界の取引の約半分を占める。比較的値動きが小さくなりやすいので初心者に向いている。もちろん、自分の取引スタイルに合わせてあえて値動きの大きい通貨ペアを選ぶのも手だ。

通貨ペアが多いことでおすすめされているFX会社

通貨ペアの取り扱いが多いFX会社を以下にまとめる。「ヒロセ通商」以外はすべて外資系FX会社だ。いずれも金融庁に登録があるため、国内の法令に従い、また金融庁の監視下にある。

サクソバンク証券 約160通貨ペア
IG証券 約100通貨ペア
FOREX.com 約80通貨ペア
OANDA JAPAN(NYサーバー) 約70通貨ペア
ヒロセ通商 50通貨ペア

日次でスワップポイントが付く

FXにはキャピタルゲインとなる為替差益の他に、インカムゲインとなるスワップポイントがある。スワップポイントとは、取引する通貨ペアの二国間の金利差により、日次で付与される金利差調整額だ。

米ドル円の場合、米ドルの方が日本円よりも金利が高いため、米ドル円を買い、一日保有することでスワップポイントが付与される。逆に米ドル円を売ると、マイナススワップとなり、支払いが発生するので注意しよう。

スワップポイントは通貨ペアごとに設定されていて、高金利通貨と低金利通貨のペアを買うことで、付与されるスワップポイントは大きくなる。FX会社によって付与されるスワップポイントは異なり、中長期のトレードで考えると大きな差になるため確認しておこう。またポジションを決済する前にスワップポイントを受け取れるか、付与されたスワップポイントをそのままトレードに使えるかといった違いにも気を付けたい。

FX取引高8年連続世界一位のGMOクリック証券で取扱っている高金利通貨は、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドだ。仮に2020年10月23日に南アフリカランド円を10万通貨買うと、一日で60円のスワップポイントが付与される。なおスワップポイントは、一定ではなく毎日更新されるので取引前に確認しよう。

スワップポイントの付与もしくは支払いのタイミングはFX会社によって異なるが、GMOクリック証券では保有ポジションを決済せず、翌朝のニューヨーク市場の閉場まで持ち越すことでポイントが確定する。

2020年10月の南アフリカランド円の価格は約6円だ。南アフリカランド円10万通貨の取引に必要な証拠金は、6円×10万通貨÷レバレッジ25倍=約2万4,000円だ。米ドル円1万通貨の取引に必要な証拠金より低く、スワップポイントは大きい。

仮に南アフリカランド円10万通貨を365日保有し続けると、2万1,900円のスワップポイントを受け取れる計算になる。必要証拠金に対して約90%の利益だ。

ただし価格変動による損失がスワップポイントによる利益を上回れば、トータルではマイナスとなってしまう。長期保有するときは価格の変動幅も大きくなるので、値動きによる損益や証拠金額、取引量にも気を付けたい。

ポジション決済前にスワップポイントを受け取れる/受け取れないFX会社

スワップポイントを受け取れるタイミングはFX会社によって異なる。株の配当のように、ポジションの決済前でもスワップポイントのみ受け取れるFX会社もあれば、ポジションを決済しないとスワップポイントも受け取れないFX会社もある。

スワップポイントを重視する方の場合、ポジションの決済に関わらずスワップポイントを受け取れた方が都合がよいだろう。ポジション決済前でもスワップポイントのみを受け取れる主なFX会社を以下にまとめる。

ポジション決済前にスワップポイントを受け取れる主なFX会社
・みんなのFX
・DMM FX
・ヒロセ通商
・FXブロードネット

また、以下のようなFX会社だと、ポジション決済前ではスワップポイントを受け取れない。

ポジション決済前だとスワップポイントを受け取れない主なFX会社
・auカブコム証券
・FXプライム by GMO
・マネックスFX

SBI FXトレード「積立FX」はスワップポイントの再投資機能で複利運用可能

SBI FXトレードは、外貨預金のように少しずつ海外通貨を積み立てる「積立FX」というサービスを行っている。同サービスではスワップポイントを毎営業日再投資し、複利運用できる「再投資機能」を備えている。

複利とは、受け取ったインカムゲインを元本へ再投資し、次回以降のインカムゲインを増やし続ける運用方法だ。スワップポイントを単純に受け取るよりも効率的に増やせる。

「売り」から取引を開始できる

外貨預金の場合、外貨を預け入れた時点よりも円安にならなければ利益を得ることはできない。
一方で、FXの場合は最初に「売り」から取引を始めて後から「買い」の決済ができるようにもなっているため、円高になる局面でも利益を狙うことができる。

「売り」から入る取引がどのような場合に有効か説明しよう。例えば、1ドル=105円の局面で「今後ドル円は100円まで円高になる」と考えたとする。このような「通貨の価値が下がるだろう」と予想した場合に「売り」から取引を開始することが有効だ。1ドル=105円の局面で「売り」を行い、予想通り1ドル=100円になったタイミングで「買い」を行うことができれば、結果的に「100円で買い、105円で売り」となるため、為替差益5円の利益を得ることになる。

この理屈で、1ドル=100円の時点で1万ドル分の売りを仕掛け、価格が1円下落して1ドル=99円になれば、1万円の利益となる。逆に1円上昇して1ドル=101円になれば1万円の損失となる。

これが外貨預金だと、「売り」から取引を始めることができないため、「1ドル=105円から今後は1ドル=100円になる」と予想した場合には利益を得るチャンス自体がないのだ。

FXの取引ツール

FX会社の多くは取引ツールを無料で提供している。チャートをさまざまな指標で分析できる「テクニカル分析」が魅力だ。取引や銀行から入金といった基本的な機能を備えている場合もあり、取引の度にwebページからログインする手間を省ける。

主要な取引ツールの多くはPC向けだ。PCにインストールして利用する「インストール型」と、ChromeやSafariといったブラウザで稼動する「ブラウザ型」がある。

インストール型の方が高機能な傾向があるが、インストールやアップデートの管理を行う必要がある。またインストールが必要なため、外出先などで取引しにくいデメリットはある。ブラウザ型はweb上からすぐにログインできるため、外出先でもタブレットやスマホなどから取引可能だ。

取引ツールはPC向けのほか、スマホアプリ版が提供されていることも多い。サラリーマンが平日取引するならスマホアプリ版の方がよいだろう。

自動売買(シストレ)も可能

FX会社の中には「システムトレード(シストレ)」ツールを提供している場合もある。設定された売買条件に従い、運用期間中に継続して自動的に売買を行う手法だ。新規の発注と決済を自動的に行う機能を備えているので、ほったらかしでも収益を狙える。

自動売買のコツは、あまりに放置しすぎないことだ。マーケット動向や売買条件の勝ち負けをチェックし、状況に合わせて運用方針を変化させるのが基本の使い方だ。

デモ取引で体験

FX会社は取引ツールのデモ版を提供している場合がある。ツールの機能が具体的に分かる上、取引のイメージをつかみやすいので、口座開設前にデモ取引の利用がおすすめされている。

デモ取引を利用する場合、メールアドレスなどの簡易的な登録を行う。利用したいFX会社のHPの案内に従って登録する。また、利用できる期間が限定されているケースが多いので注意する。

コストを抑えた取引ができる

FXは外貨預金と比べると、コストを抑えた取引ができる。

スプレッド

「スプレッド」とは為替の「売りレート」と「買いレート」の差のことを意味する。

例えば、ドル円の「売りレート」が110円で、「買いレート」が109.08円の場合、「スプレッド」は2銭(0.02円)となる。

FXは外貨預金と比較するとスプレッドが低く、よりコストを抑えて取引を始めることができる。

例を挙げると、「SBI FXトレード」ではドル円のスプレッドは0.2銭だが、住信SBIネット銀行での外貨預金のドル円のスプレッドは8銭(片道4銭。新規注文と決済で計8銭)だ。

なおFX会社が設定するスプレッドは原則固定となっているが、流動性が低下する早朝や重要な経済指標の発表で価格が大きく変動するタイミングでは、スプレッドが大きく拡大することがある。

また通貨ペアやFX会社によってスプレッドの設定は異なる。コストを抑えて取引するなら、スプレッドの狭い通貨ペアや会社を選択しよう。

スプレッドが狭いことでおすすめされているFX会社

具体的に「米ドル円」のスプレッドが狭いFX会社を2社紹介する。

SBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券」は1,000米ドルまでのスプレッドを無料にしている。1回の注文数量が1,000米ドル以下ならコスト0で取引可能だ。初心者や少ない金額でコツコツ利益を狙う方に向いている。なお、1,000米ドル超では0.2銭、1万~300万米ドルまでは0.3銭となっている。

注意点は、FX取引をしない月でも220円の利用料が掛かるという点だ。株式取引をする場合はさらに上昇するが、FX取引のみなら220円のままだ。

FXフィナンシャルトレード(ゴールデンウェイ・ジャパン)

FXフィナンシャルトレード」は米ドル円のスプレッドを0.1銭で原則固定している。SBIネオモバイル証券のように無料の設定はないが、取引数量が1,000米ドル超ならFXフィナンシャルトレードの方が低いスプレッドだ。

1回の注文である程度の量を取引する場合、FXフィナンシャルトレードの方が有利だろう。

FXは外貨での出金は原則不可

外貨預金の場合、外貨の出金先を指定することで、預け入れた外貨を現金で受取ることができる。たとえば、口座に1,000米ドルが入っている場合、1,000米ドルを現金で出金することが可能だ。

一方、FXの場合は買い付けている外貨を「外貨のまま現金で」受け取ることが原則できない。「デリバティブ取引」という、資金と商品のやりとりを行わない金融派生商品であることに起因する。
しかし、「YJFX!」など一部のFX会社では外貨で出金することができる。

外貨出金できることでおすすめされているFX会社

外貨出金に対応しているFX会社の一例を以下にまとめる。

マネックス証券
YJFX!
セントラル短資FX
外為どっとコム
マネーパートナーズ
上田ハーロー

FX初心者が見るべき情報一覧

FXとは?初心者向けFX入門の基礎

FX口座開設と審査の対策、業者の選び方や注意点

FX会社口座比較ランキング──スプレッド、スワップポイント、通貨ペア、タイプ別

FXの始め方――人気のFX会社5社ごとに解説

FX取引のやり方 口座開設からテクニカル分析、確定申告まで解説

FXのリスクと対策――レバレッジ、ロスカット、証拠金、スプレッド、損切注文

FX投資とは?外貨預金との違いを徹底解説

FXと株との違いとは?――レバレッジやスワップポイント、取引時間も解説

FX各社のキャンペーンを一挙紹介

【FX】ボーナスの受け取り方と注意点、各社の紹介

FXの取引ツールを選ぶポイント5つ――入門者向け・タイプ別に紹介

(画像:Shutterstock)


※ 本サイトは情報提供を目的としており、証券/FXに関する契約締結の代理、媒介、斡旋、売買推奨、投資勧誘等を行うものではありません。本サイトに記載の各証券会社や各サービスの評価は、投資家向けアンケート調査結果や独自評価軸に基づいて作成していますが、各サービスの内容の正確性、信頼性等を保証するものではなく、必ず利用者ご自身で各取引所やサービスの内容をご確認ください。
※ 投資を行う際は、 証券/FX投資におけるリスクを了承の上、利用者ご自身の判断で行ってください。万が一、これらの情報に基づいて利用者が損害を被ったとしても、当社は一切の責任を負いません。
※ 本サイトに記載されている価格、手数料等の情報は、当該証券/FX 取引業者の説明に基づき、各サービスの公式サイト等に記載されている特定時点の情報を記載したものです。最新情報は各サービスの公式サイトにてご確認ください。また、キャンペーン・特典等は、広告主により実施されるものであり、利用の際は各広告主による募集要綱等を十分にご確認ください。
※ 本記事内のリンクから口座開設を行うと、CoinDesk Japanは対価として収入を得ることがあります。
※ 本サイトを利用されると、CoinDesk Japanの利用規約に同意したものとみなされます。以上の注意事項とともに利用規約についてもご了承ください。