外為ジャパン(FX)の評判・口コミ|メリット・デメリットを解説

(公開日:

外為ジャパンは「DMM.com証券」が手がけるFXサービスだ。取り扱い通貨ペアは多くないが、スプレッド(取引コスト)が狭く、FXを初めて取引する人でも取引しやすい。 平日24時間対応のコールセンターも初心者にとってメリットだろう。

初回入金10万円以上+口座開設から3ヶ月以内に500Lot以上の取引で1万円のキャッシュバックを受け取れるキャンペーンを行っている。

外為ジャパンは特にサポートを重視したいトレーダーに推奨される。平日24時間電話を受け付けているため、初心者や夜間取引が多い方に向くだろう。

外為ジャパンを簡潔にまとめると?:サポート重視&気軽に取引したい方に向く

上述の通り、外為ジャパンは電話を24時間受け付けている。 サポート重視トレーダーに推奨されるだろう。

またDMM FXより気軽に取引したい方にも向く。 外為ジャパンはDMM FXの別ブランドのサービスであるため、取引ツールやスマホアプリの仕様や、取引ルールにも共通点が多い。

外為ジャパンのメリット──クイック入金に対応している金融機関が多い

外為ジャパンのメリットには以下の2点があげられる。

  • 全国340の金融機関でクイック入金が可能
  • サポート体制が万全でLINEからお問い合わせもができる

全国340の金融機関でクイック入金が可能

外為ジャパンは全国約340箇所の金融機関でクイック入金をおこなえるため、どの金融機関を利用していてもクイック入金がしやすい点がメリットとしてあげられる。 都市銀行・ネット銀行で対応している代表的な金融機関は以下の12種類だ。

  • ゆうちょ銀行
  • みずほ銀行
  • 三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • りそな銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • ジャパンネット銀行
  • 楽天銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • auじぶん銀行
  • セブン銀行
  • イオン銀行

他にも地方銀行、労働金庫、信用組合、信用金庫、JAバンク、JFマリンバンクに幅広く対応しているため、どの金融機関を利用していても外為ジャパンでは入金手数料を気にせずに取引ができるだろう。

サポート体制が万全でLINEからもお問い合わせができる

外為ジャパンはサポート体制が手厚いのも特徴だ。コールセンターの受付時間と回答時間は以下の通りとなっている。

冬時間 月曜7:00~土曜6:50
夏時間 月曜7:00~土曜5:50

外為ジャパンのコールセンターは上記と同じ時間帯で対応している。深夜の取引でトラブルがあった場合にも連絡が可能だ。

また、LINEで「外為ジャパンFXカスタマーサポート」を友達追加すると、LINEのメッセージで気軽に質問ができる。電話やメールで質問するのが苦手な人にも気軽に相談できる環境を整えている。

ただし、メールやLINEでの問い合わせは365日受け付けているが、回答は上記と同じ時間帯になるので留意したい。

外貨ジャパンのデメリット──スキャルピング禁止の可能性

一方で外為ジャパンのデメリットは以下の2点があげられる。

  • スキャルピング禁止の可能性
  • DMM FXでは提供されているデモトレードがない

外為ジャパンはスキャルピング禁止と考えられるFX会社だ。スキャルピングとはわずかな利幅をとりながら短期間で何度も取引を繰り返して利益を得る方法である。

外為ジャパンの約款の第7条の(9)に「短時間での注文を繰り返し行う行為」が禁止事項としてあげられている。 スキャルピング禁止と書かれているわけではないがスキャルピングをおこなえば、短時間での注文を繰り返し行う行為に抵触するので何らかのペナルティが発生する可能性がある。

そもそもスキャルピングに関してはっきり言及しているFX会社は少ないが、短時間での注文を繰り返しおこなうことが禁止されている以上、スキャルピングはおこなうべきではないだろう。

スキャルピングをするならスキャルピングを公認しているFX会社でおこなうのが確実だ。外為ジャパンのようなスキャルピングを禁止を明記はしていないものの、「短時間での注文を繰り返し行う行為」という定義が公開されていない限りFX会社で行うのは避けるべきだ。

DMM FXでは提供されているデモトレードがない

FX初心者が実際の取引を体験したい場合や、そのFX会社での取引が初めての方が取引の練習をするのに便利なのがデモトレードだ。DMM FXでは提供されているが、外為ジャパンでは提供されていない。

外為ジャパンの方がDMM FXより最低取引単位が小さく、初心者向けであるにも関わらずデモトレードの提供がないのはデメリットといえる。

外為ジャパンのデメリットを補完できるFX会社

外為ジャパンのデメリットを補完できるFX会社は以下の2社だ。

  • セントラル短資FX
  • DMM FX

セントラル短資FXは「スキャルピングに最適」と記載されているので、スキャルピングを公認しているFX会社だ。スプレッドは原則固定でUSD/JPYは0.1銭と最狭水準となっているため、コスト面においてもスキャルピングに向いている。

DMM FXは外為ジャパンと取引システムが似ているため、DMM FXのデモトレードを利用すれば外為ジャパンの取引のイメージも湧きやすい。初心者でデモトレードを体験してから実際に取引したい人はDMM FXにも口座を開設しよう。

注意点として「デモトレードと実際のトレードは全く違うもの」という点を意識しておきたい。 デモトレードは実際の資金ではないため、利益がデモトレードで得ることができると、実際でも利益が出ると誤解を生む可能性がある。

しかし、実際のトレードとデモトレードは心理的な負荷が異なるため、デモトレードはあくまで「操作方法を覚えるために利用するもの」という理解をしておくとよいだろう。

外為ジャパンの概要──DMM.com証券のFXサービス

外為ジャパンの会社およびサービス概要は以下のとおりだ。

設立年月 2006年12月
資本金 98億円
資本準備金 73億9千万円
自己資本規制比率 264.8%(令和3年6月末)
通貨ペア数 15種類
最低取引単位 1万通貨
取引手数料 無料
口座維持費 無料
入出金手数料 クイック入金は無料、出金無料
出金にかかる日数 1~2営業日
レバレッジ 25倍
両建 可能
即時決済 可能
一括決済 可能
ロスカット 証拠金維持率が60%以下
取引時間 米国冬時間:月曜7:00~土曜6:50 米国夏時間:月曜7:00~土曜5:50
メンテナンス 土曜日12時00分~18時00分

取り扱い通貨ペアは15種類

外為ジャパンの取り扱い通貨は15種。その内、対円通貨ペアは8種だ。外為ジャパンの取り扱い通貨ペアは以下の通りである。

対円通貨ペア それ以外の通貨ペア
米ドル/円 ユーロ/米ドル
ユーロ/円 英ポンド/米ドル
英ポンド/円 豪ドル/米ドル
豪ドル/円 NZドル/米ドル
NZドル/円 ユーロ/英ポンド
加ドル/円 米ドル/スイスフラン
スイスフラン/円 米ドル/加ドル
南アフリカランド/円

外為ジャパンの取り扱い通貨ペアは比較的少ない。通貨ペアの数について、市場シェアの高いFX各社と比較すると以下のようになる。シェアの高いFX会社はいずれも20種以上の通貨ペアを取り扱っている。

FX会社 取扱い通貨ペア 対円通貨ペア
外為ジャパン 15 8
DMM FX 20 8
GMOクリック証券 FXネオ 20 10
外貨ex byGMO 24 12
マネーパートナーズ 24 12
みんなのFX 28 17
外為どっとコム 30 16
SBI FX トレード 34 19

スワップポイントの発生実績とスワップポイントが付与される時間

スワップポイントは2通貨間の金利の差から発生する金利収入のことだ。2022年1月25日に外為ジャパンで取り扱っている15種類の通貨ペアのスワップポイントの発生実績は下記の通りとなった。

通貨ペア
(付与日数3日)
米ドル/円 -13 10
ユ-ロ/円 12 -15
ポンド/円 -17 14
豪ドル/円 -7 4
NZドル/円 -14 11
カナダドル/円 -7 4
スイスフラン/円 12 -15
南アフリカランド/円 -11 8
ユーロ/米ドル 20 -23
ポンド/米ドル -5 2
豪ドル/米ドル 1 -4
NZドル/米ドル -8 5
ユーロ/英ポンド 24 -27
米ドル/スイスフラン -21 18
米ドル/カナダドル 2 -5

外為ジャパンでスワップポイントによる長期投資を考えているなら外為ジャパン公式サイトに掲載されている「スワップカレンダー」をチェックしよう。

また、スワップポイントが付与される時間は米国標準時間が7時00分、米国夏時間が6時00分だ。営業日を持ち越して保有したポジションが対象となる。

水曜日のスワップポイントは土日のスワップポイントの先渡しがおこなわれるので、3日分が加算される仕組みだ。 なお、外為ジャパンの最新のスワップポイントはスワップカレンダーで確認できる。

外為ジャパンの評判──概ね良好 初心者向けとして評判

「みんかぶFX 口座比較ランキング」「価格.com FX口座人気ランキング」「ZAI FX!ザイ読者が選んだFX会社総合ランキング」といった各種調査における、外為ジャパンに関する口コミは、概ね好意的な意見が多い。

画面の見やすさや24時間サポート体制が整っている点から、最初に開設するFX会社として評価を受けている。

外為ジャパンのクチコミ(口コミ)・評判は?

投資資金の少ないサラリーマン投資家にはありがたいFX会社

外為ジャパンは、自分みたいな投資資金の少ないサラリーマン投資家にはありがたいFX会社だと感じています。実質、取引手数料に関わってくる「スプレッド」の幅はとても狭いので、取引コストを抑えることができます。 注文するのもワンクリックで行えるので、「ここだ」と思った時に注文することができるのでとても便利です。他の会社だと「注文をしますか?」などと確認画面が出て、毎回うっとうしく感じていたので、外為ジャパンはその確認画面が出ないのも気に入っています。
★★★★★5点
(30代・男性)

初心者におすすめ

取引、入金、出金の手順が分かりやすく初心者におすすめだと思います。安心志向の人向けのサイトでFXで大きく掛けようとしてる人には向いてないと思います。画面も見やすくスプレッドの開きも問題なく滑りもストレスを感じることがないです。わずかな時間で含み益が出て触っていて長時間の取引にも全く支障がないツールだと思います。口座開設もスムーズにでき申し込みをしてから数時間後には開設できたとメールが来て使えたのでとても助かりました。初心者におすすめなサイトです。
★★★★★4点
(20代・男性)

相場の情報は見やすい 約定でトラブルになることがあるのが残念

取引での約定で、時折トラブルになることがあり、売りたいときに金額が指定できなかったときは、使い勝手の悪さを実感しました。相場の視認性やグラフの変動でわかりやすく提示してくれる内容においては、満足度が非常に高いので、システムの問題を早期に解決してほしいと思います。また取引の情報が他社より乏しいと感じたので、ユーザーへ役立つ情報をわかりやすく配信してほしいです。 ちなみにiPhoneでの画面はシンプルで見やすいので、スマホで行うほうがよいとも言えます。
★★★★★3点
(30代・男性)

外為ジャパンのスプレッド:業界最低水準の取引

外為ジャパンの対円通貨におけるスプレッド(取引コスト)は以下の通りだ。なお、対円通貨ペアのスプレッドはDMM FXと同様である。

米ドル/円 0.2銭 NZドル/円 0.8銭
ユーロ/円 0.5銭 カナダドル/円 0.7銭
豪ドル/円 0.7銭 スイスフラン/円 1.8銭
英ポンド/円 1.0銭 南アフリカランド/円 1.0銭

外為ジャパンのスプレッドは業界最低水準だ。主要3通貨ペア「米ドル/円」「ユーロ/円」「豪ドル/円」のスプレッドを市場シェアの高いFX各社と比較すると、1位ではないものの、以下のFX会社と遜色ない水準にあることが分かる。

各社スプレッド比較 ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円
外為ジャパン 0.2銭 0.5銭 0.7銭
DMM FX 0.2銭 0.5銭 0.7銭
GMOクリック証券 FXネオ 0.2銭 0.5銭 0.7銭
外貨ex byGMO 0.2銭 0.5銭 0.7銭
マネーパートナーズ 0.3銭 0.4銭 0.5銭
みんなのFX 0.2銭 0.4銭 0.6銭
外為どっとコム 0.2銭
原則固定※例外あり
0.5銭→0.4銭※1
原則固定※例外あり
0.7銭→0.4銭※1
原則固定※例外あり
SBI FX トレード※2 0.19銭 0.4銭 0.58銭
※1:スプレッド縮小キャンペーン(対象期間:2021年12月6日(月)午前9時00分~2021年12月24日(金)午前3時00分、提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時)
※2:取引単位1,001~100万通貨の最頻値

外為ジャパンの取引ツール──29種のテクニカル表示が可能「プレミアチャート」

外為ジャパンはPCツールとして「外為ジャパンFX PLUS」「外為ジャパンFX PRO」を提供している。画面のカスタマイズ機能を重視する場合は「PLUS」を、情報を1画面に集約させたいなら「PRO」が適している。

いずれのツールからでも「プレミアチャート」を呼び出せる。以下29種のテクニカル指標を表示させることができ、高度なチャート分析が可能だ。チャート分割も可能なので、通貨ペアやタイムスパンの異なるチャートも同時に表示できる。

トレンド系指標については以下の通りだ。

移動平均線 ボリンジャーバンド
エンベロープ 回帰トレンド
HLバンド 加重移動平均線
一目均衡表 指数平滑移動平均線
線形回帰分析 ピボット
スパンモデル スーパーボリンジャー
パラボリック GMMA
フィボナッチピボット  

また、オシレータ系指標は以下のラインナップになっている。

モメンタム ストキャスティックス
Aroon-Indicator RSI
CCI Aroon-Oscillator
移動平均乖離率 ウイリアムズ%R
ROC MACD
DMI ATR
RCI RVI

スマホアプリもiPhone版、Android版を提供しており、取引環境に合わせてデバイスを選択できる。

外為ジャパンのモバイル取引アプリ──モバイルでの取引も優秀

外為ジャパンのモバイル取引ツールはiPhone・Android版のそれぞれの専用アプリがあるだけでなく、スマートフォンやiPadからも「外為ジャパンFX PRO」が利用できるようになっている。

アプリの仕様はDMM FXのスマホアプリの「スマートフォンアプリDMMFX」とほとんど同じであるため、DMM FXのスマホアプリを使って扱いやすいと感じたなら外為ジャパンのスマホアプリも扱いやすいはずだ。

アプリはメニューのマーケットから為替レート・ニュース・経済指標が確認可能で、その他情報からスワップカレンダーもチェックできるようになっている。

外為ジャパンの口座開設方法──マイナンバーが確認できる書類が必要

  • 契約書面の確認
  • 口座開設申込フォームの入力
  • 本人確認書類の提出
  • 審査
  • 口座開設完了

まず契約書面を確認して、口座開設申込フォームに必要事項を記入する。出金先の金融機関を登録する必要があるので、クイック入金に対応している銀行口座を登録しよう。

次に本人確認書類の提出だがマイナンバーが確認できる書類が必要だ。提出書類の送信方法は、Webへのアップロード、メール、FAX、郵送の4つの中から選ぶことが可能だ。

その後、申込フォームと本人確認書類をもとに審査がおこなわれ、口座開設が完了するとメールでメッセージが届く。申込フォームで指定した金融機関から入金して取引を始めよう。

外為ジャパンでログインできない場合の対処方法

外為ジャパンへのログインはログインIDとパスワードでおこない、PC版、スマホアプリ版も共通したログイン情報でログインできる。

外為ジャパンにログインできない場合のほとんどの原因はログインIDとパスワードを間違えている場合だ。

ログインID・パスワードを忘れた場合は公式サイトの「外為ジャパンFXに関するお問い合わせ」の項目からログイン情報を忘れたことを伝えると、後日、簡易書留便でログイン情報が届く。

ログイン情報が合っているにも関わらずログインできない場合は、他に問題がある可能性があるので、コールセンターなどに問い合わせをしてログインできないことを相談しよう。

外為ジャパンの解約方法

一方で、外為ジャパンの口座の解約方法は簡単だ。「お問い合わせフォーム」口座解約依頼を出すだけで完了する。 しかし、外為ジャパンの口座の資金を0にしている必要がある。追証といったマイナスの資産も含めて精算しておかなければ解約できない。

外為ジャパンで取引をしなくなったからといって、口座を持ち続けることにデメリットはない。アプリやツールを利用して情報収集に利用できるので、口座内の資金が0であっても口座を残しておく価値は十分にあるだろう。

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(画像:Shutterstock)

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