FXのやり方 申込からテクニカル分析、確定申告まで解説
注目のFX会社 3選(外国為替証拠金取引)
FX取引は、口座開設から取引を終えるまで、大きく5つのステップに分けられる。FX取引のやり方をイメージしやすいよう、それぞれのステップごとに解説し、一連の流れをまとめる。
【目次】この記事の内容
- 初心者に必要なFXの基本的な考え方
- FXのやり方①:会社を選んで口座開設
- FXのやり方②:入金する 二つの入金方法
- FXのやり方③:通貨ペアの選択と分析
- FXのやり方④:注文する 多様な注文方法
- FXのやり方⑤:決済する 利益の確定申告
- FXをやるうえで注意したいこと
- 人気のFX会社ピックアップ
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初心者に必要なFXの基本的な考え方
FXとはForeign Exchangeの略称で、直訳すると外国為替証拠金取引となる。日本円を米ドル(アメリカ合衆国ドル)に換えて、米ドルを日本円に戻したときに発生する金額の差がFXの利益だ。また、FXの特徴は自分の資本だけではなく、他人資本を利用して利益を高めることにある。
例えば、米ドルと日本円の為替レートが105円のときに米ドルを購入して106円のときに米ドルを日本円に換える場合、10万円の利益を出すためには1,060万円が必要だ。
しかし、お金を借りて25倍の金額を動かすなら必要な金額は42万4,000円で済む。42万4,000円を用意して10万円の利益を得たのなら利益率は約23%になる。手元の金額が52万4,000円に増えたので、動かせる資金も1,310万円になり、さらに利益を高めることが可能だ。
一方で、為替レートが105円から104円に下がって損をした場合は、10万円の損失となり手元の金額が32万4,000円まで大きく減ってしまうリスクがある。
FXは自分の出した金額に対して最大で25倍のお金を動かすことができるので、少額からでも大きな利益を狙うことができる。これをレバレッジ取引というがレバレッジに関しては後ほど解説する。FXの基本的な考え方が理解できたところで、実際にFXのやり方を確認していこう。
FX取引のやり方 5ステップ
FX取引を一から始める場合、大きく以下5つのステップに分けられる。
ステップ①:FX会社で口座を開設する
ステップ②:入金する
ステップ③:取引候補の通貨ペアをウォッチ(監視)
ステップ④:ポジションを建てる
ステップ⑤:ポジションを決済する
口座選びから取引を終えるまで一連のFX取引のやり方を、それぞれのステップごとに解説する。
FXのやり方①:会社を選んで口座開設
まずはFXの取引口座を開設する必要がある。どの会社で口座を開設すればいいのだろうか。選び方のポイントは次の5つがある。
・最低取引単位で選ぶ
・スプレッドの安さで選ぶ
・通貨ペアの数が多さで選ぶ
・自動売買できるかどうかで選ぶ
・スキャルピングできるかどうかで選ぶ
最低取引単位で選ぶ

FXの取引単位はFX会社ごとに違う。以前は1万通貨単位(米ドルなら1万米ドル)が主流だったが、近年では1,000通貨単位で取引できるFX会社も多い。さらに1通貨単位で取引できるSBI FXトレードのようなFX会社も存在する。
最低取引単位が小さいFX会社であるほど、取引に必要な金額=必要証拠金が少なくて済む。少額取引であれば、負うリスクも抑えられるので、これからFXを始める方にとって負担の少ない取引環境を構築することに繋がる。
例えば、1ドル100円のドル円を1万通貨取引したい場合、必要証拠金は約4万円となるが、1通貨取引の必要証拠金は約4円だ。少額取引では得られる利益も小さくなるが、FX取引に慣れるまではリスクを抑えることを考えたい。
取引単位は小さい方が取引金額に融通が効く。特にFX取引に慣れない内は、小さい金額でFX取引できる方が都合が良いだろう。最初は取引単位が小さいFX会社での口座開設をおすすめする。
スプレッドが安いFX会社を選ぶ

FXのスプレッドとは買いレート(買値)と売りレート(売値)の差で、FX取引におけるコストを指す。FXのスプレッドが1銭(0.01円)で買いレートが100円の場合、売りレートは99.99円となる。1万通貨の売買で100円のコストが掛かる計算だ。
多くのFX会社はスプレッドを原則固定しており、その多寡はFX会社によって異なる。一度のFX取引を考えればそれほど大きくない金額にも思えるが、何度もFX取引を重ねるとスプレッドによる取引コストが利益を圧迫してしまうため、できるだけスプレッドが低いFX会社を選択した方がよい。
またFXの相場状況によって配信されるスプレッドが変化する変動性スプレッドを採用しているFX会社もあるが、コストの計算がしづらくなるので、FX取引に慣れないうちは原則固定スプレッドのFX会社がおすすめされることが多い。
通貨ペアの数が多いFX会社を選ぶ

取引できる通貨ペアの取り扱い種類はFX会社によって異なり、あまりに通貨ペアが少ないとFXの取引機会が少なくなってしまう。FXを最大限楽しみたい場合は、できるだけ取り扱い通貨ペアの多いFX会社を選ぶとよいだろう。
自動売買可能なFX会社を選ぶ

FXにおける自動売買とは、設定したプログラムに沿って自動で売買を繰り返すシステムを利用したFX取引のことだ。
値動きの詳しい分析が難しかったり、経済の詳しい知識がなかったりするFX初心者でも、システムがプログラムに沿ってFX取引を繰り返すため、比較的容易にFX取引を始められる。
また、日々の値動きを見ながらFX取引できない忙しいサラリーマンや主婦の方も、取り組みやすいといえるだろう。
FXの自動売買取引をする際は、自動売買を提供しているFX会社での口座開設が必要だ。
スキャルピング可能なFX会社を選ぶ

スキャルピングとは、短期的なFX取引を何度も繰り返し、小さな利益を積み重ねる取引手法のことだ。短期的な売買なので、一度のFX取引による損益は小さくなる傾向にあり、多くの回数のFX取引を経験できる。また取引方法の幅が広がり、様々な相場状況に合わせてFX取引できるという利点もある。
一方、FXでスキャルピングによって利益を積み重ねるためには、的確なタイミングで新規・決済取引を繰り返す必要があり、知識と経験が必要だ。
またスキャルピングは何度もFX取引を繰り返すことから、システムに過度な負荷をかける恐れがあり、公平なサービスの提供に支障をきたすなどの理由で禁止しているFX会社がある。
例えば、GMOクリック証券は利用規約内で、短期的なFX取引により同社のサービス提供に影響を及ぼすと判断した場合、FX取引の制限や利益の没収など厳しいペナルティを受ける可能性があるとしており、DMM FXは短時間での注文を繰り返し行う行為を禁止事項として明文化している。
未成年の学生も始められるFX会社を選ぶ
FXは口座開設の共通となる条件は、20歳以上75歳未満であることだ。よって、20歳以上の学生であればFXを始められる。ただし、18歳以上の未成年の学生が口座を開設できるFX会社はSBI FXトレードと外為どっとコムのみとなっている。
さらに、法定代理人となる親権者の同意と通常の提出書類に加えて法定代理人に関する書類が必要になる。既婚者の場合は婚姻証明ができる戸籍謄本が必要だ。
また、75歳以上の人がFXを始めるなら、80歳未満まで口座を開設できるYJFXがある。
注目の有力FXサービス
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人気のFX会社
FXの取引単位、スプレッド、通貨ペアの数、自動売買、スキャルピングに注目し、人気のFX会社を5社紹介する。
SBIネオモバイル証券 1通貨単位OKで、1,000米ドル以下のスプレッド0銭

「SBIネオモバイル証券」は1通貨単位でFX取引でき、取引金額に融通が効く。FX初心者でも少額から始められるだろう。1,000通貨以下の「米ドル/円」取引ならスプレッドが掛からない点も特徴的だ。
注意点はSBIネオモバイル証券の月額利用料だ。口座を持っていると月額の「サービス利用料」が必ず掛かる仕組みで、最低額は220円だ。株式の売買が増えるとサービス利用料は増えるが、FX取引のみでは220円のままだ。
・最低取引単位:1通貨
・米ドル/円のスプレッド:0銭(1,000米ドル以下)、0.2銭(1万通貨以下)
・通貨ペアの数:26種
LION FX(ヒロセ通商) 50種もの取り扱い通貨ペア

「LION FX」はヒロセ通商が運営するFXサービスで、取引単位は1,000通貨だ。原則固定で0.2銭のスプレッドで取引できる。
LION FXの強みは通貨ペアの多さだ。50種もの取り扱い通貨ペアが用意されており、豊富な選択肢からFX取引が可能だ。
・最低取引単位:1,000通貨
・米ドル/円のスプレッド:0.2銭(2020年12月31日まで)
・通貨ペアの数:50種
サクソバンク証券 取り扱い通貨ペアは158種 変動性スプレッドに注意

通貨ペアの数を考えると、デンマーク系FX会社の「サクソバンク証券」が頭1つ抜けており、158種もの取り扱い通貨ペアを持つ。
外資系企業という点、また変動性スプレッドが採用されている点を考えると、FX初心者に対して手放しでおすすめするのは慎重になるが、圧倒的な通貨ペアの数は強みだ。
・最低取引単位:1,000通貨
・米ドル/円のスプレッド:変動性
・通貨ペアの数:158種
インヴァスト証券 自動売買プログラム数世界一 6,000以上から選択可能

インヴァスト証券のFXサービス「シストレ24」で提供されているプログラム数は2019年10月1日時点で6,000以上あり、世界一を謳っている。
豊富なプログラム群から簡単な検索機能で希望に沿ったプログラムを検索できるため、FX初心者でも比較的容易にFXの自動売買を始められる。また「トライオートFX」の「ビルダー機能」では、自分でプログラムを組み立てることもでき、中上級者のニーズに応えたFXサービスも提供している。
・最低取引単位:「トライオートFX」1,000通貨、「シストレ24」5,000通貨
・米ドル/円のスプレッド:「トライオートFX」0.3銭、「シストレ24」変動性
・通貨ペアの数:「トライオートFX」17種、「シストレ24」27種
YJFX! スキャルピングに適した取引ツールと低スプレッド

YJFX!の利用規約には、FXのスキャルピングや短期取引を禁じる文言はなく、公式サイトの取引ツール紹介ページに「スキャルピングを行う事も可能」と度々記載されていることから、スキャルピングは禁止されていないと考えられる。
YJFX!のFX取引ツールは注文機能に優れ、スムーズな発注が可能だ。またFXの取引コストとなるスプレッドも低水準であり、スキャルピングをする環境が整っているといえる。
・最低取引単位:1,000通貨
・米ドル/円のスプレッド:0.2銭
・通貨ペアの数:24種
FX口座開設には「本人確認書類」と「マイナンバー確認書類」が必要

FXの口座開設には、運転免許証などの「本人確認書類」と、マイナンバーカードなどの「マイナンバー確認書類」の提出が求められる。FX会社によってはマイナンバーカード1点で両方を兼ねる場合もある。
通常のFX口座開設では申し込みから完了まで数日掛かるが、オンラインで口座開設を完結させる「eKYC」で開設を申し込むと、最短当日に完了する。提出できる書類が限られる傾向にあるが、書類を郵送でやり取りする必要がなく利便性が高い。なお、FX会社によってはeKYCに対応していないので注意が必要だ。
FX口座を開設したら取引ツールを用意する

必須ではないものの、FX取引では専用の取引ツールがおすすめされることが多い。ツールを使わずともウェブ上で取引できるのだが、チャート分析といった更に高機能なサービスを利用できる。
インストールが必要な取引ツールはダウンロードしておこう。ブラウザで稼動するツールはダウンロード不要だ。そのため、ネット環境さえあればデバイスを選ばずどこでも自分の取引画面でFX取引できる。ログインし、初期設定を済ませておこう。
なおFX取引には、自分で売買タイミングを決めて手動で取引する裁量取引と、あらかじめプログラムを設定して自動で取引する自動売買がある。
取引ツール内で使用したいプログラムを選択し稼働させれば、FXの相場を見ていなくても、新規取引から決済取引まで自動で繰り返される。
FXの取引ツールについて使用感が気になる方は、FX口座開設前にデモトレードで確かめると良い。デモ口座は多くのFX会社で無料開設でき、実際のFX取引画面を利用してFX取引の経験が積める。レートの動き方や注文方法も確認できるので、本番取引の失敗を事前に防止することもできる。
FXの取引ツールはスマホからも利用可能
FX会社によってはスマホに対応した取引ツールを提供しているところもある。パソコンとスマホの取引ツールではスマホの方が取引ツールの使用感がシンプルで扱いやすいことが多い。また、パソコンよりも気軽にFXができるので、スマホの取引ツールに対応しているFX会社を選ぶのもいいだろう。
取引ツールの使いやすさで選ぶならLINE FX のLINE FX アプリは直感的に操作しやすく、FX初心者に向いている。画面はすっきりしていて見やすく情報過多になりにくい。また、メッセージアプリのLINEとも連携して、FXに関する通知を受け取ることも可能だ。
また、LINE FX アプリはまだLINE FXで口座を開設していない人でも利用できるので、口座を開設する前に取引ツールの利便性を見てから検討するのもいいだろう。
FXのやり方②:入金する 二つの入金方法

FX口座開設完了後は取引前に入金しておく必要がある。入金方法は主に「振込入金」と「クイック入金(即時入金)」の2通りだ。
振込入金
銀行から指定の口座へ振り込む方法。営業時間などで振込が反映されるまでに時間が掛かる場合がある。
クイック入金
FX会社のHPや取引ツールから直接入金手続きを取る方法。入金がすぐに反映されるメリットがある。各FX会社がクイック入金に対応しているインターネットバンキングを利用する必要がある。
どちらの方がいいのか
基本的にはクイック入金を利用したほうがいいだろう。クイック入金は即時入金が反映されるだけでなく、特定の金融機関から入金すると入金手数料がかからないメリットがある。
FX会社によってクイック入金に対応している金融機関が異なるので、対応している金融機関の口座を持っていない場合は、入金手数料のために口座の開設を検討してもよいだろう。
いくら入金すればよいか
どの程度入金すればよいかを一概に示すのは困難だが、基本的には余裕資金から運用に回す予定の資金をFXに投入すればよい。通貨ペアや取引単位によるが、FXは「レバレッジ」を利用できる取引のため、取引金額は比較的融通が効く。入金額に応じてFXの取引金額を調整すればよい。
レバレッジについての詳細は後述する。
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FXのやり方③:通貨ペアの選択と分析

FXでは通貨ペアごとにスプレッドや値動きに違いがある。ポジションを建てる前に取引する通貨ペアをある程度絞込み、FX取引戦略を計画するのが望ましい。
通貨ペアを絞り込む方法、そしてテクニカル分析について見ていこう。
値動きの大きさで選ぶ
FXでは通貨ペアごとに値動きの大きさは異なる。FXで大きなリターンを狙う場合は値動きの大きい通貨ペアを、そうでない場合は値動きの小さい通貨ペアで選択すしよう。
通貨ペアごとの値動きの幅は一概にいえないが、「ドルストレート」通貨ペアは値動きが小さい傾向がある。ドルストレートとは米ドルを含んだ通貨ペアの総称だ。世界の基軸通貨たる米ドルを含むため、比較的値動きが小さくなる。ドルストレート以外の通貨ペアを「クロスレート」という。
先進国通貨のドルストレート(例えば「ユーロ/米ドル」「米ドル/円」)はより値動きが小さい傾向がある。反対に、新興国同士のクロスレートは値動きが荒い傾向だ。
値動きの大きさを示す指標に「ボラティリティ」がある。「ボラティリティ」が大きければ値動きが大きく、小さければ値動きが小さいと考えられる。
ボラティリティを調べる方法
FXの通貨ペアごとの「ボラティリティ」を調べたいときには、ヒロセ通商のボラティリティ表が役に立つ。
ヒロセ通商のボラティリティ表は、同社で取り扱っている全通貨ペアのボラティリティを営業日毎、期間合計でランキング形式で表示されるため、どの通貨ペアが最も値動きが大きいのかが一目で分かる。
また期間合計で表示する場合は、期間を任意に指定できるため、自分のFXトレードスタイルに応じて、長期・中期・短期のボラティリティを調べても良いだろう。
ちなみに、値動きが大きい通貨ペアとして常にボラティリティランキング上位に入るのは、イギリスのポンドとの通貨ペアだ。大きな値動きで利益になるチャンスがある反面、的確にFX取引できないと大きな損失に繋がる局面もある。値動きを注意深く観察したうえでFX取引したい。
スプレッドが低い通貨ペアを選ぶ
通貨ペアによってはスプレッドが大きいものがある。基本的にはスプレッドは小さい方がよい。
特にスキャルピングと言われるような短期的な取引を繰り返す取引スタイルでは、スプレッドによる取引コストがかさみやすい。逆にスイングトレードと言われる長期的な取引を行うスタイルでは、取引回数が少ないため、スプレッドによる取引コストはさほど気にならないだろう。
取引に慣れてきたら、期待できる利益や取引回数を考慮したうえで、通貨ペアを選択したい。
スワップポイントで選ぶ
FX取引では、通貨の金利相当を「スワップポイント」として受け取れる。収益機会なので、基本的にはスワップポイントが高い通貨ペアを選択する。ただし、通貨ペアや買いと売りの違いにより、スワップポイントは損失にもなり得る。それぞれ以下の法則がある。
【スワップポイントを受け取れる2パターン】
①「高金利通貨/低金利通貨」ペアの買い
②「低金利通貨/高金利通貨」ペアの売り
【スワップポイントが損失になる2パターン】
①「低金利通貨/高金利通貨」ペアの買い
②「高金利通貨/低金利通貨」ペアの売り
FXによるスワップポイントはペアになっている通貨の相対的な金利差により発生するため、上記のように高金利通貨と低金利通貨のペアで特にスワップポイントが大きくなる。
FXで取引される高金利通貨としては、南アフリカランド、トルコリラ、メキシコペソなどがあり、低金利通貨としては、スイスフラン、日本円などが挙げられる。これらのペアでスワップポイントが大きくなるため、トルコリラ/円といった通貨ペアの買いポジションを保有することで、スワップポイントによる利益が大きくなる。
スワップポイントの具体例
例えば、サクソバンク証券のスイスフラン/トルコリラの売りを1万通貨保有する場合、11月20日付のスワップポイントは約315円だ。
仮にスワップポイントが維持された状態で365日保有したとすると、365×315=11万4,975円の利益となる。
スイスフラン/トルコリラを1万通貨保有するために必要な証拠金は、約4万5,000円なので、必要な証拠金に対してスワップポイントによる利益が大きく、資金効率の良い取引といえる。
ただスワップポイントはFX会社や日によっても異なるので、あくまで上記のような傾向があるという程度に留めてほしい。
取引の前にはFX会社のHPで必ず最新のスワップポイントを確認しておきたい。サクソバンク証券のHPでは、各通貨ペアのスワップポイントが公開されている。
また高金利通貨の発行体は、新興国である場合が多く、経済的に不安定であるため通貨自体の価格変動が大きかったり、政策金利も短期間で大きく変動したりする傾向にある。国内だけでなくペアとなる通貨を発行している国について経済的な知識が重要だ。
テクニカル分析で選ぶ
取引通貨ペアは「テクニカル分析」によっても選別可能だ。チャート上にさまざまな指標を表示させ、取引を判断する。
主なテクニカル指標の解説
テクニカル指標は大きく「トレンド系」と「オシレータ系」に分けられる。トレンド系はレートの方向を大きく捉える指標で、オシレータ系はレートの過熱感や閑散の度合いを測る指標だ。
基本的なテクニカル指標を以下に紹介する。
【トレンド系のテクニカル指標】
移動平均線 | 過去一定期間の平均レートをチャート上に表示させ、レートの上昇や下落の傾向を捉える指標 移動平均線には指数平滑移動平均線(EMA=Exponential Moving Average)と 単純移動平均線(SMA=Simple Moving Average)があり、それぞれの指標を算出する 計算式が異なるため、値動きに対する反応の仕方が異なる。 |
パラボリック | チャートの上下に「SAR(ストップ&リバースポイント)」という放物線を表示させ、 レートとSARの交差をトレンドの転換とみなす指標。 値動きに方向性がある「トレンド相場」で効果的で、値動きが横ばいになる 「レンジ相場」ではうまく機能しないとされる。 |
一目均衡表 | チャート上に5つの時間軸のずれた線を表示させ、レートの上昇や下落の傾向を捉える指標 5本の線の中には、上記の移動平均線のような役割の線も含まれ、これらを複合的に観察する。 基準となる線を上に抜けると「買いサイン」下に抜けると「売りサイン」とされる。 |
【オシレータ系のテクニカル指標】
サイコロジカル ライン | 値上がりを勝ち、値下がりを負けとし、過去一定期間の勝率を表示させるテクニカル指標 「勝ち続ける (負け続ける)ことはあまりない」という心理的な圧力を前提に、レートの反転を判断する。 なおサイコロジカルとは「心理的な」という意味の通り、市場で心理的に意識されているラインを単純 にサイコロジカルラインと呼ぶこともある。例えば、ドル円の100円ラインなどキリの良いレートなどである。 |
RSI | 過去一定期間の上げ幅の合計を、同じ期間の上げ幅と下げ幅の合計で割り、100を掛けたテクニカル指標。 100で「値動きの全てが値上がり」を意味し、レートの過熱感を示すRSIとは The Relative Strength Indexの略であり、相対力指数と訳される。 一般的には、RSIが80以上になると買われ過ぎた状態、つまり売られる前兆と考え、 売りを仕掛けるサインとされる。 逆にRSIが20以下になると、売られ過ぎと考えられ、買いを仕掛けるサインとされる。 |
スロー ストキャスティクス | 現在のレートが過去の高値と安値に対してどの水準にあるかを示すテクニカル指標。 数値が大きいほど、現在のレートが過去の高値に近いという意味になり、過熱感があると判断する通常の ストキャスティクスよりも感度を抑えた指標で、的確な売買タイミングを示すとされる。 なお値動きに方向性のある「トレンド相場」では機能しづらく、一定の値幅を推移する「レンジ相場」で 機能しやすいとされる。 |
ファンダメンタル分析で選ぶ
ファンダメンタル分析とは、FX市場に影響を与える政治や経済動向から値動きを分析する方法だ。
FX市場に影響を与える要素は多い。主な要素としては、各国のGDPなどの経済指標や大統領選、内紛などが挙げられる。
世界の国々の中でも特に大きな影響力を持つのは、アメリカだ。例えば、毎月第一金曜日に発表される米国雇用統計は世界的に注目度が高く、発表のタイミングに各通貨ペアは大きな値動きを見せる。
同じように、各通貨発行国の動向は当該通貨の値動きに影響を与えるため、ファンダメンタル分析を行う際は、事前に経済や政治について勉強しておきたい。
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FXのやり方④:注文する 多様な注文方法

取引する通貨ペアを選んだら、実際に注文を出す。FXで通貨を買っている状態、あるいは売っている状態を「ポジション」と呼び、ポジションを新しく持つことを「建てる」という。反対に、ポジションを解消することを「決済」という。
新規の注文を出す場合、注文方法の違いやレバレッジについて理解しておく必要がある。
主な注文方法の解説
FX取引の注文方法はさまざまなものがある。基本的なものを以下にまとめる。
成行(なりゆき)注文
成行注文は、取引を成立させるレートを指定しない注文方法だ。レートを指定しないので、取引がすぐに成立する。
なお成行注文は希望価格から離れて成立することがある点に注意したい。特に値動きが大きくなる経済指標の発表時や流動性が低い時間帯に起こりやすい現象で、無駄な取引コストを払うことになる可能性がある。成行注文による取引はタイミングが重要だ。
指値(さしね)注文
指値注文は取引を成立させるレートを指定する注文方法だ。指定するレートを指値と呼び、レートが指値に届かなければ取引が成立しない。
新規取引で指値注文による取引を行う場合、現状レートよりも低いレートで買うか高いレートで売る注文となり、より有利なレートで取引したいときに用いる。
また決済取引で指値注文による取引を行う場合は、新規取引したレートよりも高いレートで売るか低いレートで買う注文となるため、利益を確定する際に用いることになる。
例えば、100円買い建てたポジションを105円で決済=売りたい場合や、100円で売り建てたポジションを、95円で決済=買いたい場合などだ。
ストリーミング注文
ストリーミング注文は、成行と指値注文を組み合わせた注文方法だ。FX会社は現在のレートをリアルタイムで連続的に表示し続け、ユーザーは取引したいレートが表示されたタイミングで注文を出す。注文を出したレートが指値として発注される。
取引がすぐに成立するレートを表示し続けているので、成行注文のようにすぐに取引が成立する可能性が高いが、あくまで指値注文なのでレートが急変すれば取引が成立しない、または一部だけ成立する可能性がある。
逆指値注文(ストップ注文)
指値注文では、指値ちょうどのレートだけで成立するのではなく、以下のようなパターンで成立する。
指値の買い注文:指値以下のレートで成立
指値の売り注文:指値以上のレートで成立
一方、逆指値注文は以下のような条件で取引が成立する。
逆指値の買い注文:指値以上のレートで成立
逆指値の売り注文:指値以下のレートで成立
逆指値注文は、一見「高く買い、安く売る」不合理な注文に見えるが、損切りのように、損益を確定させる注文に活用できる。例えば100円で買い建てたポジションを持っている場合に「95円より下がったら損切りしたい」と考えたとする。通常の指値注文では95円以上で決済してしまうが、逆指値の売りならレートが95円以下になったタイミングで決済できる。
またトレンドフォロー戦略にも利用できる。例えば「レートが105円を超えたら110円まで上昇するだろう」と考えた場合、105円で逆指値の買いを入れれば実現できる。
OCO注文
OCO注文は、One Cancels the Otherの略で、2つの異なる注文を同時に出し、一方が成立すれば残りの注文をキャンセルする注文方法だ。例えば100円で買い建てたポジションを持っている場合に「105円で売りたいが、95円より下がったら損切りしたい」という考えたとする。その場合「①105円で指値の売り、②95円で逆指値の売り」をOCO注文で出せば考えを実現できる。
IFD(イフダン)注文
IFD注文は、新たにポジションを建てる注文と同時に、決済条件をセットで出す注文方法だ。例えば「100円で買えたら105円で売りたい」という考えを持つ場合、「①100円で指値の買い、②105円で指値の売り」をIFD注文で出せば実現できる。
IFO注文
IFO注文は、IFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法で、新規注文でのみ利用可能だ。
IFD注文なら、決済の指値、逆指値まで同時に発注できるため、「100円で買えたら105円で売りたい。もし価格が下がったら、95円で損切りしたい。」という考えを持つ場合、「①100円で指値の買い、②105円で指値の売り、③95円で逆指値の売り」を実現できる。
レバレッジとは

レバレッジとは、自己資金の何倍の取引ができるかを示した数値で、「レバレッジ〇倍」と示される。特に断りがない場合、レバレッジ25倍が一般的だ。つまり取引金額の4%を用意すれば取引でき、この金額を「必要証拠金」という。ポジションを建てる場合、自己資金が必要証拠金を下回らないよう注意する必要がある。
なお法人口座での取引の場合、必要証拠金は原則1週間毎に一般社団法人金融先物取引業協会(金先協会)が発表する「為替リスク想定比率」を取引金額に乗じて算出される。
「為替リスク想定比率」については、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される、定量的計算モデルにより算出された比率であり、通貨ペアごとに数値は異なる。
詳細は、同協会HPを参考にされたい。
「追証(おいしょう)」と「ロスカット」について

自己資金は保有ポジションの評価損益が反映される。損失が大きくなればその分自己資金から差し引かれるため、自己資金が必要証拠金を下回る可能性が考えられる。
例えば自己資金10万円で100万円のポジションを建てたと仮定する。100万円の必要証拠金は4万円なので、自己資金には6万円の余裕がある。つまり、ポジションに6万円超の評価損失が発生すると、自己資金が必要証拠金を下回ってしまう。ポジションは100万円なので、レートが6%マイナスに動くと発生する。
自己資金が必要証拠金を下回ると、FX会社に「追加証拠金(追証)」を入金するか、ポジションを決済する必要がある。FX会社によってはポジションを強制的に決済する「ロスカット」が実行される場合もある。
自己資金を厚くする、または建てるポジションを減らすと追証やロスカットを防ぎやすくなる。上の例(自己資金:10万円、ポジション:100万円)では、レートが6%マイナスに動くと追証が発生するが、自己資金を20万円にすれば16万円の余裕が生まれ、16%のマイナスまで耐えられる。またはポジションを50万円にすれば、12%のマイナスまで耐えられる。
自己資金に対してポジションを建てすぎないよう、注意したい。
そもそもロスカット制度の整備は、顧客資産の保護を目的として法律によりFX会社に課せられた義務だが、リスク管理の徹底は自分自身で行うことが重要だ。
時間帯に注意 早朝は取引が不安定に

FX取引は世界の為替市場で取引されるため、土日や年末年始などの特別な休暇を除き、24時間取引が可能だ。ただし、午前6時前後は取引が閑散になり、不安定な取引になりやすいので注意が必要だ。
午前2時(冬時間は午前3時)までは欧州市場と米国市場が同時に開いているので、比較的取引が活況だ。先に欧州市場が閉まり、次に米国市場が6時(冬時間は7時)に閉まる。東京で取引が活況になる9時前後までは主要市場がオープンしていないため、取引量が少なくなりやすい。
取引量が少ないとスプレッドの拡大やスリッページが起こりやすくなる。
スプレッドの拡大に注意
FX各社はスプレッドを“原則”固定しているが、取引が閑散で、レートが安定しない場合や重要な経済指標の発表時には拡大する可能性がある。取引コストが増えるため利益を圧迫しやすく、注意が必要だ。
なお原則固定スプレッド制を採用しているFX会社であってもタイミングによってスプレッドは拡大する。またFX会社によっては原則固定スプレッドを提示する時間帯を限定している。
スリッページに注意
スリッページは、注文したレートと取引が成立するレートが異なってしまう現象だ。主にシステム上のタイムラグが原因で起こる。取引が閑散だとスリッページも起こりやすい。FX会社によってはスリッページの許容幅を設定できる場合がある。
なお、スリッページは有利にも不利にもなり得るため、一概にマイナスとはいえない。
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FXのやり方⑤:決済する 利益の確定申告

建てたポジションを決済すればFX取引の一連の流れは終了だ。注文方法はポジションを建てる場合と概ね同じだ。
決済では、大きな損失を被らないよう一定の水準で損切りを行うことが重要だ。また利益が出ている場合は、欲張らずに相場の状況に合わせて的確に決済を行いたい。
FXの利益にかかる税金
1年を通してFX取引で利益を得た場合、確定申告が必要な場合がある。FXの利益は「先物取引に係る雑所得等」として課税される。給与等の所得とは別に計算される「分離課税」で、税率は一律20.315%だ。
税率の内訳は、所得税が15%、住民税が5%、復興特別所得税が0.315%となっている。なお復興特別所得税は、平成25年1月1日から令和19年12月31日までの間に生じる期間限定の税金だ。
FX取引の利益の申告は全員が必要というわけではない。一般的な給与所得者の場合、FX取引の利益が年間20万円を超えると確定申告が必要だ。FX取引が20万円未満なら申告の必要はない。
主婦、学生、フリーターの場合は、FXの所得が年間48万円を超えたら確定申告の必要がある。基礎控除額が48万円であるためで、この金額は2020年に改正されている。
またパートをしている主婦の場合、上記の基礎控除に加え55万円の基礎控除があるため、パート所得とFX所得が合計103万円を超えなければ確定申告の必要はない。
FXの確定申告で知っておきたいこと
FX取引により一年を通して損失を被った場合も、基本的に確定申告の必要はない。ただ、FXの損失は最大3年間繰り越し可能で、翌年以降の利益と損益通算できるため、継続してFXに取り組むのであれば、損失も確定申告することをおすすめする。
例えば1年目に100万円の損失を被り、2年目で50万円の利益が出た場合、2年目の利益は1年目の損失と通算できるので、0となる。さらに残り50万円の損失も翌年に繰り越せるため、同様に3年目の利益から50万円を差し引いて確定申告できる。
確定申告をする際は収入から経費を差し引けるため、経費計上できる項目も覚えておきたい。
経費の性質上、収入を得るための費用といえるため、以下のよう項目は経費として計上できると考えられる。
● FXセミナー代
● セミナーに向かうための交通費
● FX勉強用の書籍代
● FX用デスク代
● FX用PC代
● FX用インターネット代 など
なお詳細については、管轄の税務署や国税庁、税理士等に確認されたい。
またFXの収入を会社に知られたくないという方もいらっしゃるかもしれない。会社にFX収入を知られるケースとしては、住民税の納税額が給与所得に見合わないときが考えられる。
これは住民税の徴収方法を給与天引きとする「特別徴収」としているためで、FX収入よる住民税を「普通徴収」とすることで対応できる。
「普通徴収」とは、給与天引きではなく自分で支払う方法なので会社はFX収入による増税に気づかない。住民税の徴収方法は確定申告の際に選択できる。
なお給与所得以外の収入について「普通徴収」を選択すれば、仕組み上は「普通徴収」にしたことにも気づかれないと考えられる。
FXをやるうえで注意したいこと
最後にFXを始めるうえで注意したいことを確認しておこう。
- 最初から本格的に取引を開始しない
- 売買の基準を定めずに取引しない
- 最初はレバレッジを低くして取引する
最初から本格的に取引を開始しない
ここまでのやり方の手順を参考にすればFXを始めることは簡単だ。口座を開設して、入金をおこない、ポジションを建てて決済をすれば取引をすること自体は難しくないからだ。しかし、FX初心者が最初からまったく失敗せずに取引をするのは難しい。
最初から本格的に証拠金を用意して取引を開始すると失敗したときのリスクが大きい。FX初心者の方は1通貨などの少額から取引を開始するか、デモトレードのあるFX会社で口座を開設してから取引を始めた方がいいだろう。
また、デモトレードを始めることで、ここまでに解説した注文方法などを試す機会にもなる。実践を通して勉強をする方が理解も深まりやすく、注文方法の細やかな仕様は取引ツールによっても異なるので、必ず仕様を確認してから本格的に取引を開始したいところだ。
売買の基準を定めずに取引しない
いよいよ、本格的に取引を開始するなら必ず売買の基準を定めておこう。例えば、今回の取引で期待したい利益と、損失の許容額を決めておけば売買のタイミングが分かりやすくなる。
指値注文と逆指値注文を事前に出しておけば、売買のタイミングを逃すこともないだろう。売買の基準を決めておかなければ、さらに儲かると考えて利益確定ができない場合や、損失が拡大し続けて取り返しのつかない大損をしてしまうリスクが高まる。
最初はレバレッジを低くして取引する
FXは最大でレバレッジを25倍に設定できるが、最初はレバレッジを抑えて取引することを心掛けよう。レバレッジを高めれば期待できる利益も大きいが同時にリスクも高まる。また、大きく相場が変動する出来事があった場合に高いレバレッジをかけていると価格の変動に対応できずロスカットに達してしまうリスクもある。
最初は利益を高めるよりもレバレッジを抑えてリスクを管理した取引をおこない、取引に慣れてきたらレバレッジの倍率を高めることも考えよう。
人気のFX会社ピックアップ
SBI FXトレード
「SBI FXトレード」は2011年設立、取り扱い通貨ペアは34種あり、うち33種の通貨ペアで1通貨単位の取引が可能だ。最大1,000万通貨の取引ができ、少額から大口まで幅広い取引に対応している。取引コストは業界内で最低水準だ。「米ドル/円」の取引コストは0.09銭(1,000通貨以下の取引)で、比較的低いコストで取引ができる。
「取引高」「口座数」「預かり残高」の市場シェアはトップクラス。
通貨ペア数 | 34(対円は19) |
スプレッド(1000通貨まで) | 米ドル/円(0.28~0.30銭)/ユーロ/円(0.5銭)/豪ドル/円(0.4銭) |
ツール・アプリ | ・【PC版】Rich Client NEXT ・【スマホアプリ】SBI FX TRADE(新・旧あり) |
みんなのFX(トレイダーズ証券)
みんなのFXは「トレイダーズ証券」が提供するFXサービスだ。27通貨ペアを小口の1,000通貨から取引でき、取引コストは高シェアを獲得しているFX会社と同水準に低い。また、自動売買ツール「みんなのシストレ」を提供している。
通貨ペア数 | 27(対円は16) |
スプレッド | 米ドル/円(0.2銭)/ユーロ/円(0.4銭)/豪ドル/円(0.6銭) |
ツール・アプリ | ・【PC版】FXトレーダー ・【スマホアプリ】FX トレーダー アプリ版 |
LIGHT FX(トレイダーズ証券)
「LIGHT FX」は、「みんなのFX」を手掛ける「トレイダーズ証券」が2018年から提供するFXサービスだ。スワップポイントに定評があり、業界最低水準の取引コストも評価が高い。2020年中に口座を開設すると最大5万円のキャッシュバックを受け取れるキャンペーンを行っている。
通貨ペア数 | 27(対円は16) |
スプレッド | 米ドル/円(0.2銭)/ユーロ/円(0.4銭)/豪ドル/円(0.6銭) |
ツール・アプリ | ・【PC版】アドバンスドトレーダー、シンプルトレーダー ・【スマホアプリ】LIGHT FXアプリ |
マネックスFX
マネックスFXはネット証券「マネックス証券」が手がけるFX専用口座だ。レバレッジの上限を5つのコースから選択でき、リスク管理しやすい仕様になっている。取引通貨は少ないが、対円通貨ペアは比較的多い。1万通貨以下の取引コストは他社と比較しても低水準で、初心者が取引しやすい環境を提供している。
通貨ペア数 | 16(対円は13) |
スプレッド(1万通貨以下) | 米ドル/円(0.2銭)/ユーロ/円(0.4銭)/豪ドル/円(0.5銭) |
ツール・アプリ | ・【PC版】MonexFX ブラウザツール、MonexFX SPEED Lite、MonexFX SPEED ・【スマホアプリ】Menex SPEED スマートフォン |
GMOクリック証券(FXネオ)
GMOクリック証券は2005年に創業した、GMOインターネット株式会社のグループ企業だ。インターネット専業証券会社として、FX取引サービス「FXネオ」を提供している。「取引高」「口座数」「預かり残高」の市場シェアはトップクラス。
通貨ペア数 | 20(対円は10) |
スプレッド | 米ドル/円(0.2銭)/ユーロ/円(0.5銭)/豪ドル/円(0.7銭) |
ツール・アプリ | ・【PC版】はっちゅう君FXプラス ・【スマホアプリ】GMOクリックFX ・【ブラウザ版】ブラウザ取引画面、FXツールバー(要インストール) |
セントラル短資FX
セントラル短資FXは創業100年超の「セントラル短資グループ」が展開するFX会社だ。25通貨ペアの裁量トレードができる「FXダイレクトプラス」のほか、22通貨ペアで自動売買ができる「セントラルミラートレード」口座が用意されている。
取引コストは市場シェアの高いFX各社と同水準であり、比較的低コストで取引できる。また新規口座開設で最大50万円キャッシュバックのキャンペーンを行っている。
通貨ペア数 | 25(対円は11) |
スプレッド | 米ドル/円(0.2銭)/ユーロ/円(0.4銭)/豪ドル/円(0.5銭) |
ツール・アプリ | ・【PC版】PC web取引システム、プログレッシブチャート、クイックチャート・トレードプラス ・【スマホアプリ】スマホアプリ(FXダイレクトプラス)、クイックトレードプラスfor iPad(タブレット) |
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