日興FXの評判は?メリット・デメリット・口座開設からキャンペーンまで紹介

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日興FXはSMBC日興証券(オンライントレード)のFXサービス。16通貨・28通貨ペアで取引でき、最低100通貨単位で取引できる。

スプレッド(取引コスト)は業界最低水準。特に「米ドル/円」スプレッドは小さく、0.15銭で取引可能だ。

端的にいうと、日興FXはスプレッド重視トレーダーに推奨されるFX口座だ。

日興FXを簡潔にまとめると?:ドル円のスプレッド重視の方に向く

日興FXの「米ドル/円」スプレッドは0.15銭と業界最低水準となっており、1万米ドルあたり、わずか15円のコストで取引できる。

スプレッドは取引を繰り返すほど負担が大きくなる。そのため、短いスパンで取引を繰り返す短期トレーダーは、スプレッドが小さいFX会社を選ぶことをおすすめする。

日興FXは主に「米ドル/円」取引を行う、特に短期トレーダーにより推奨されるだろう。

日興FXのメリット

日興FXを取引するメリットを順に見ていこう。

ドル円の取引コスト(スプレッド)が安い

日興FXの「米ドル/円」スプレッドは0.15銭だ。これは主要FX会社と比較しても最低水準といえる。

「米ドル/円」スプレッド比較

日興FX 0.15銭
DMM FX 0.2銭
GMOクリック証券 0.2銭
外為どっとコム 0.2銭
原則固定※例外あり
FXプライムby GMO 0.3銭
※1取引あたり50万米ドル超は0.6銭
アイネットFX 0.7~1.8銭
外為オンライン 0.9銭

※2021年1月7日時点のスプレッド

「米ドル/円」は主要通貨ペアだ。世界的には「ユーロ/米ドル」に次いで2番目に取引が多く、為替取引の約13.2%を占める。

ジャー通貨ペア「米ドル/円」を小さいスプレッドで取引できる点が日興FXのメリットだ。ドル円で短期売買を繰り返すユーザーには日興FXは使いやすいFX会社の一つとなるだろう。

また、他の通貨ペアのスプレッドは他社と同等水準で競争力あるスプレッドを提供している。

通貨ペアが豊富

取扱通貨ペアが豊富な点も日興FXのメリットだ。日興FXは28種の通貨ペアを取り扱っている。

日興FX 28種
DMM FX 21種
GMOクリック証券 20種
外為どっとコム 30種
FXプライムby GMO 20種
アイネットFX 24種
外為オンライン 25種

株式などの商品が豊富

SMBC日興証券は三井住友フィナンシャルグループの総合証券会社だ。株式や債券、投資信託などの金融商品を豊富に取り扱う。日興FXは証券口座と同時開設となるため、同社の取扱商品へ投資が可能だ。

FX以外にさまざまな資産へ投資できる点も日興FXのメリットと言えるだろう。

また、今後FX以外にも投資対象の幅を広げていきたいというユーザーなら口座開設しておいて損はない証券会社だろう。

日興FXのデメリット

カバー先金融機関が少ない

FX会社にレート提示を行う金融機関をカバー先金融機関という。FX会社は、カバー先金融機関から提示されたレートを基に、顧客へレートを提示している。

カバー先金融機関が多いほどFX会社は顧客に有利なレートを提示できる。中には20社以上をカバーしているFX会社もあるが、日興FXのカバー先金融機関は5社のみ。決して多いとはいえない。

直接FX口座へ入出金できない

日興FXは直接入金ができない。いったん証券口座へ入金し、振替の手続きが必要だ。出金の際も証券口座へ振替手続きを行い、その後出金指示を行う必要がある。

直接入出金できない手間もまた、日興FXのデメリットといえるだろう。

しかし、FX以外の投資商品を提供している証券会社は通常直接FX口座への入金ができないというのは当たり前のことである。

デメリットとも感じるが、言い換えると他の投資対象に自由に資産をすぐ振り替えて投資することができるという点では利便性が高いとも言えるだろう。

日興FXのデメリットを補完できるFX会社

日興FXに口座を設けるなら、併せて「SBI FXトレード」の口座も作っておきたい。理由を述べる。

1,000通貨以下取引はSBI FXトレードがおすすめ

日興FXの「米ドル/円」スプレッド0.15銭は業界最低水準だが、1,000通貨以下の場合はSBI FXトレードの方が安く、0.09銭で取引できる。

そのほかの通貨ペアも、1,000通貨以下に限ればSBI FXトレードの方が安い。参考に主要通貨ペアのスプレッドを以下にまとめる。

日興FX&SBI FXトレード スプレッド比較

通貨ペア 日興FX SBI FXトレード
※1,000通貨以下の場合
米ドル/円 0.15銭 0.09銭
ユーロ/円 0.5銭 0.3銭
英ポンド/円 1.0銭 0.69銭
豪ドル/円 0.7銭 0.38銭
NZドル/円 1.2銭 0.9銭

SBI FXトレードは1,000通貨以下の取引のみスプレッドを原則固定としており、1,000通貨超のスプレッドは変動制だ。取引通貨量によっては日興FXよりコストが高くなる可能性がある。

したがって、1,000通貨以下の少額取引はSBI FXトレードを、1,000通貨超の取引は日興FXで行うのが合理的だ。両者の口座を開設し、取引に合わせて使い分けるといいだろう。

日興FXの概要

出典:日興FX

日興FXは、SMBC日興証券がダイレクトコース(オンライントレード)限定で2021年4月24日より提供しているFXサービスだ。

28通貨ペア&最低100通貨単位取引

日興FXは16通貨・28種の通貨ペアを取り扱う。うち対円通貨ペアは15種。

取引単位は通貨ペアごとに異なる。主要12通貨ペアでは100通貨単位、それ以外の通貨ペアでは1,000通貨単位で取引を行う。以下にまとめた。

100通貨単位の通貨ペア

米ドル/円 NZドル/円 豪ドル/米ドル
ユーロ/円 カナダドル/円 英ポンド/豪ドル
英ポンド/円 ユーロ/米ドル ユーロ/英ポンド
豪ドル/円 英ポンド/米ドル ユーロ/豪ドル

1,000通貨単位の通貨ペア

スイスフラン/円 メキシコペソ/円 ノルウェークローネ/円 米ドル/スイスフラン
香港ドル/円 人民元/円 NZドル/米ドル 英ポンド/スイスフラン
南アフリカランド/円 シンガポールドル/円 米ドル/カナダドル ユーロ/スイスフラン
トルコリラ/円 スウェーデンクローナ/円 ユーロ/カナダドル 豪ドル/スイスフラン

日興FXの注文方法

日興FXでは以下8種の方法で注文できる。

トレール注文は損切りラインを自動的に引き上げながら中長期的なトレンドに乗ることができる

注文方法のため、利用すると便利な注文方法の一つである。

トレール注文はFX会社でも提供しているところが少ないため、この点は日興FXのメリットと言えるだろう。

  • ストリーミング
  • 成行
  • 指値
  • 逆指値
  • トレール
  • IFD
  • OCO
  • IFDOCO

日興FXのスプレッド──主要FX会社との比較

日興FXの取扱通貨ペアのうち、対円通貨ペアのスプレッドを以下にまとめた。

米ドル/円 0.15銭 トルコリラ/円
ユーロ/円 0.5銭 メキシコペソ/円 0.3銭
英ポンド/円 1.0銭 人民元/円 2.4銭
豪ドル/円 0.7銭 シンガポールドル/円 4.3銭
NZドル/円 1.2銭 香港ドル/円 2.3銭
カナダドル/円 1.7銭 スウェーデンクローナ/円 3.3銭
スイスフラン/円 1.8銭 ノルウェークローネ/円 3.3銭
南アフリカランド/円 1.0銭  

日興FXのスプレッドは業界最低水準といえる。参考に、主要FX会社3社と主要通貨ペアのスプレッドを比較した。「米ドル/円」では日興FXが最も安く、その他の通貨ペアは同水準となった。

通貨ペア 日興FX DMM FX GMOクリック証券 外為どっとコム
米ドル/円 0.15銭 0.2銭 0.2銭 0.2銭
原則固定※例外あり
ユーロ/円 0.5銭 0.5銭 0.5銭 0.4銭※1
原則固定
※例外あり
英ポンド/円 1.0銭 1.0銭 1.0銭 0.7銭※1
原則固定
※例外あり
豪ドル/円 0.7銭 0.7銭 0.7銭 0.5銭※1
原則固定
※例外あり
NZドル/円 1.2銭 1.2銭 1.2銭 1.0銭※1
原則固定※例外あり

※2021年1月8日時点のスプレッド

※1:スプレッド縮小キャンペーン」スプレッド(対象期間:2022年1月4日(火)午前9時00分~2022年2月5日(土)午前3時00分、提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時)

日興FXの口座開設の流れ

「日興FX」で取引をするためには、証券総合口座(ダイレクトコース)の開設が必要だ。口座開設には、本人確認書類とマイナンバーが確認できる書類を用意する必要がある。

口座開設の流れ

日興FX口座を開設する流れは次の通りである。

  1. Web上でお客様情報の入力
  2. 本人確認書類の提出
  3. 口座番号とパスワードの確認
  4. オンライントレードで取引開始

本人確認書類の提出には「スマホ」、「web」、「郵送」の3つの方法があり、提出方法によって取引開始までの期間と、口座番号・パスワードの受け取り方法が異なる。

本人確認書類の提出方法

本人確認書類の提出方法は、次の3つからいずれかを自由に選ぶことができる。

  • スマホでかんたん顔認証(最短で即日取引可能)
  • Webアップロード(最短3日で取引可能)
  • 郵送(約1週間で取引可能)

スマホの場合、本人確認書類と顔写真を撮影し、マイナンバーが確認できる書類をアップロードする。その後、「口座開設専用マイページ」から口座番号を確認し、パスワードを設定すれば完了だ。

Webの場合は、本人確認書類とマイナンバーが確認できる書類をアップロードすると、口座番号や仮パスワードが郵送で送られてくる。

本人確認を郵送で行う場合も、Web同様、書類を郵送すると口座番号や仮パスワードが郵送で送られてくる。送られてきた情報でログインして進めば、取引が可能になる。

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(画像:Shutterstock)

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