楽天FXの特徴や評判、取引コストは?「MT4が使える」など魅力と注意点も

楽天FXは楽天証券が提供するFXサービスだ。任意に取引する口座のほか、自動売買ツール「MT4」に対応する専用口座もある。

楽天FXでは「グッドデザイン賞」を受賞した取引ツールが無料で利用できる。楽天銀行と連携させることで即時入金が可能になり、取引に楽天ポイントが付与されるようにもなる。

楽天FXの概要――楽天証券が2008年から提供

楽天FXを利用するには楽天証券の総合口座が必要だったが、2020年から「楽天FX専用口座」の開設も可能になった。

通貨ペアは26 1,000通貨単位の取引

楽天FXの取引通貨ペアは26あり、うち対円の通貨ペアは14だ。最小取引は1,000通貨で、1,000通貨単位の取引を行うことになる。

レバレッジ1~25倍までの5コースを選択

FXは手元にある自己資金以上の金額を取引することが可能な仕組みとなっている。取引できる金額と自己資金の比率を「レバレッジ」で表すが、楽天FXではレバレッジを以下5コースから選択する。

・スタンダード25倍コース
・レバレッジ10倍コース
・レバレッジ5倍コース
・レバレッジ2倍コース
・レバレッジ1倍コース

標準では「スタンダード25倍コース」に設定されているが、自分の取引スタイルに応じて、レバレッジを選べるのだ。

自動売買ツール「MT4」に対応する「楽天MT4口座」

楽天証券は世界的な自動売買ツール「MT4」に対応している。MT4とは、FXの自動取引ツールのことで、大手FX取引所の中で対応しているのは楽天FXのみ。MT4はカスタマイズ性が高く、投資のプロが使用しているチャートも利用可能だ。自分の投資スタイルに最適なデザインで、自動取引が成立する。

利用したい場合、楽天FX総合口座の開設後、改めて「楽天MT4口座」を開設する。ただし、「楽天MT4口座」では、通常の「楽天FX口座」と通貨ペアや取引コストが異なるので、注意が必要だ。

楽天スーパーポイントが貯められる

楽天FXで取引することで、楽天ポイントが貯まる。楽天FXで運用したポイントは、楽天スーパーポイントに変換が可能だ。

楽天スーパーポイントは、楽天市場や楽天トラベル、楽天モバイルなどの各楽天サービスで利用できる。再び投資にまわすことも可能だ。楽天サービスをよく利用する人によっては、嬉しいメリットだろう。

投資に役立つ専門情報を配信

楽天FXでは、専門的な情報発信に力を入れている。毎日配信の「毎日!為替Walker」や毎週金曜日に配信される「FXマーケットライブ」など、投資に役立つ専門情報が充実。初心者向けの解説から上級者向けの詳しい分析まで、幅広い層をカバーしている。

24時間の問い合わせ対応

楽天FXでは、AIチャットによる24時間問い合わせ対応がある。簡単な質問であれば、AIが瞬時に返答してくれる。口座開設時はわからないこともあるだろう。基本的には、AIが回答可能だ。AIチャットで解決できなかった場合、平日日中に電話での問い合わせとなる。

楽天FXの評判――楽天ポイントにポジティブ 約定力にネガティブ

楽天FXは「オリコン顧客満足度調査」「ZAI FX!総合ランキング」において、通貨ペアや分析ツール、また取引コストで比較的高い評価を得ている。

口コミでは、取引や入会キャンペーンなどでもらえる「楽天ポイント」に対してポジティブな意見があった一方、レートが安定しないなど、約定力に対するネガティブな意見も見られた。

楽天FXの取引コスト――市場シェア大手と同水準

楽天FXの対円通貨ペア取引コストは以下の通りだ。

米ドル/円0.2銭ノルウェークローネ/円3.9銭
ユーロ/円0.5銭香港ドル/円2.9銭
豪ドル/円0.7銭シンガポールドル/円4.9銭
英ポンド/円1.0銭人民元/円1.8銭
NZドル/円3.9銭南アフリカランド/円1.0銭
カナダドル/円3.9銭トルコリラ/円6.8銭
スイスフラン/円5.9銭メキシコペソ/円0.5銭

楽天FXの「米ドル/円」「ユーロ/円」「豪ドル/円」の取引コストを、FX取引シェアの高い「SBI FXトレード」「DMM FX」「GMOクリック」「YJ FX」と比較する。結果は以下の通りだ。

取引コストは「SBI FXトレード」を除いて3社と同じ値だ。楽天FXの取引コストは、シェア大手と比較しても遜色がないと言える。

楽天FXのスワップポイント

スワップポイントとは、通貨間の金利差分のこと。一般的に、金利の低い通貨を売り、金利の高い通貨を買えば、2通貨間の金利差からその差額を受け取ることができる。通貨間の金利差が縮小すると、スワップポイントの額が小さくなる。価格が不安定な時に金利差が反映されないケースもあるので、注意が必要だ。

スワップポイントの付与されるタイミングは、各営業日の終了時となる。メンテナンス時間に入った段階でポジションを保有していた場合、メンテナンス終了後にスワップポイントが付与される。

楽天FXの取引ツール

楽天FXでは、取引ツールとしてWeb版・インストール版・モバイル版の3種類を用意している。それぞれの特徴を確認しておこう。

グッドデザイン賞受賞の「マーケットスピードFX」

楽天FXが提供する「マーケットスピードFX」は操作性、デザイン性に優れた無料取引ツールだ。「すべてのユーザーに向けて使いやすさを実現している」「UIのグラフィックレベルが非常に高い」などが評価され、2012年にはグッドデザイン賞を受賞した(グッドデザインアワードHPより)。

「レート一覧」画面では、すべての通貨ペアレートをさまざまな情報と一緒に表示させ、一覧で確認できる。「テクニカルチャート」では40のテクニカル分析と9の描画ツールなどで分析が可能だ。

投資情報はそれぞれカスタマイズでき、レイアウトを「マイページ」に最大10画面まで保存できる。「ティッカー」機能を使えばニュースや経済情報を画面下部に流し続けることもできる。

Web版「楽天FX-WEB」

「楽天FX-WEB」は、インストール不要でブラウザから取引できるWeb版取引ツールだ。マーケットスピードFXとは違い、チャート上からの発注ができないことに加え、対応しているテクニカル指標が少ない。

しかし、他の面ではマーケットスピードFX同様の機能を備えている。ダウンロード版は、Windows用しかないため、MacではWeb版を使うことになる。Web版ではデモ取引ができないため、Macでのデモ取引は不可。

スマホアプリ版の「iSPEED FX」

「iSPEED FX」は、楽天FXが提供しているスマホアプリ版の取引ツールだ。スマートフォン(iOS・Android)に加え、タブレットにも対応している。テクニカル指標は12種類と限られているものの、見やすい表示とチャート画面から注文で、利便性の高い取引ツールとなる。

2019年11月から新たな機能「サークルメーター」を追加し、より直感的に取引できるようになった。同機能は、画面の中心に円状の日足チャート(サークルメーター)を表示する、楽天FX独自のものだ。他の機能と組み合わせ、難しい分析が不要で、多角的な情報から判断できる。

楽天銀行と連携し即時入出金できる「マネーブリッジ」――楽天ポイントも付与

「楽天銀行」の口座を連携させる「マネーブリッジ」を利用すると、楽天銀行口座から楽天FXへ即時入金が可能だ。振り込み手数料は無料で、楽天FX画面から入金操作ができる。

マネーブリッジの設定後、「ハッピープログラム」にエントリーすると、楽天FXの取引に楽天ポイントが付与されるようになる。ポイントの付与率は10万通貨に付き1ポイントだ。なお、楽天MT4口座の取引は対象外となっている。

楽天FXと楽天銀行FXの違い

楽天では、楽天FXの他に「楽天銀行FX」を提供している。両者の違いはどこにあるのだろうか。

楽天FXと楽天銀行FXの違いは2つ

楽天銀行FXと楽天銀行FXの違いは、以下の2点である。

• 法人口座の有無
• 楽天銀行FXはMT4が使えない

楽天銀行FXには、法人口座がない。法人口座としてFX口座をもちたい方は、楽天FXの一択となる。楽天FXの法人口座は、必要証拠金率が50%と固定されている。また、楽天銀行FXではMT4が使えない。MT4を使いたい方は、楽天FXを選ぶことになる。

楽天FXと楽天銀行FXの取引ルールは同じ

楽天銀行FXは、楽天証券のシステムを利用しており、取引ルールは基本的に楽天FXと同じだ。そのため、対応している通貨ペアやレバレッジの設定、ロスカットルールなどは同じとなる。

楽天FXの3つの注意点

注意点1 スプレッドが広がりやすい

楽天FXの1つ目の注意点は、スプレッドが広がり安いことだ。楽天FXは通常時のスプレッドが狭いのが特徴である。

一方で、為替が大きく変動した場合、スプレッド幅が広がることもある。特に経済指標の発表時など、スプレッド幅が広がるリスクがあり、注意しなければならない。

注意点2 システム障害が発生したことがある

楽天FXは、システム障害が発生し、取引ができなくなる可能性がある。2005年から2009年にかけて3度のシステム障害を起こし、行政処分を受けている。システム障害時は取引ができなくなる。ポジションをもっている場合は決済できなくなる可能性があり、注意が必要だ。

注意点3 審査が厳しい

楽天FXは、口座開設の審査が厳しい。楽天FXで口座開設をする際、以下の条件を満たす必要がある。

• メールアドレスをもっていること
• 20歳以上であること
• 口座開設時に100万円以上の金融資産を有していること

楽天FXでは、口座開設時に100万円以上の金融資産を有している照明ができなければ、口座開設ができない。100万円以上の金融資産がなくとも、口座開設だけしておきたいなどの要望も通らないので、注意が必要だ。

楽天FXの口座開設の流れ

楽天FXの口座開設の流れを確認しておこう。口座開設の方法は、FX専用口座を開設する方法と総合口座からFX口座に申し込む方法がある。今回はFX専用口座の開設手順を紹介する。

手順1 Webページから口座開設の申請

楽天FXのWebページから口座開設の申請を行う。画面の案内に従い、基本情報や本人確認書類を提出すると、申請完了となる。申し込み時に暗証番号とパスワードを設定するため、忘れずにメモしておく。

最短2営業日で口座開設が可能。すぐに取引を開始したい方はFX専用口座での開設がおすすめだ。

手順2 口座にログイン

数日後、取引時に必要なIDとパスワード情報が送られてくる。口座にログインし、取引ができるようになる。先述した通り、口座開設には「100万円以上の金融資産を有している」などの条件があるので、注意が必要だ。

手順3 デモトレードをしてみる

楽天FXでは、デモトレードを提供しており、本番同様の機能を無料で試すことが可能だ。デモ口座は90日以上ログインしなかった場合、デモ口座が利用できなくなるが、再びデモ口座を開設することは可能だ。

初期残高(500万円)からどれだけ増やせるか競い、ランキング上位に入ると商品がもらえる。楽天FXの取引ツールに慣れるため、まずはデモトレードから始めるのも良いだろう。

楽天FXの審査に落ちる3つの理由と対策

楽天FXに申請したものの、審査で落ちてしまう場合もある。楽天FXの審査で落ちる理由としては、以下の3つが挙げられる。

  1. 資産の不足
  2. 必要事項に虚偽の記載
  3. 以前、審査に落ちている

ここでは、審査に落ちないための対処法を説明する。口座開設を申し込む前に確認することをおすすめする。

対策1 資金(資産)を用意する

FX取引するための資産を用意する。すでに説明したように、楽天FXの口座開設の条件に「100万円以上の金融資産を有していること」とあり、条件を満たす資産を用意する必要がある。資産が100万円に満たない場合は、資産に落ちると考えたほうが良い。

住宅ローンなどの債務がある場合でも、100万円以上の資産あるいは安定収入があれば、審査が通る確率が高い。楽天FXで取引を始めたい方は、まず100万円以上を用意しておこう。

対策2 必要事項を正しく記入する

口座開設するには、必要事項に記入した内容と提出書類の内容が一致する必要がある。必要事項を正確に記入せず、虚偽の記載をしてしまうと、審査は落ちてしまう。

年齢や性別、収入・職業など正確に記入する必要がある。また、口座開設後に虚偽の記載が発覚した場合、強制解約となる可能性もあるため、注意が必要だ。

過去に審査落ちした人は注意

条件を満たしていたとしても、過去に審査落ちしている場合、審査に落ちることがある。FX口座以外にも、過去に楽天銀行や楽天カードで審査落ちしている場合、審査落ちする可能性があるので、注意が必要だ。

一方で、他のFX会社で審査落ちした人も、楽天FXで審査が通るケースもある。まずは楽天FXの口座開設に申し込もう。

楽天FXをお得に利用する方法

楽天FXをお得に利用する方法を紹介する。楽天FXをお得に利用する方法は以下の2通り。

  1. キャンペーンを利用
  2. 楽天カード・楽天銀行を利用

それでは、それぞれ詳しく説明していく。申し込む前に確認しよう。

楽天FXのキャンペーン――初めての取引でポイント、マネーブリッジ設定で1,500円

新規で楽天FX口座を開設した人向けに、楽天ポイントが付与されるキャンペーン「はじめての楽天FXキャンペーン」を実施している。口座開設後に楽天アカウントでエントリーし、取引額などの一定の条件を満たすと、ポイントが付与される流れ。

期限は2020年12月1日までで、10万通貨の取引ごとに50ポイントが付与される。すでに楽天FX口座を持っていても、まだ取引したことがないならば対象となる。なお、楽天MT4口座は対象外だ。

また「マネーブリッジ預金残高2兆円突破キャンペーン」として、初めてマネーブリッジの自動入出金設定を行うと、1,500円キャッシュバックされるキャンペーンも行っている。2020年11月16日までにマネーブリッジを申し込むことが必要だが、楽天銀行口座を持っていない場合、2020年10月31日までに口座開設を申し込む必要がある。

両キャンペーンともエントリーが必要な点には留意されたい。

楽天カード・楽天銀行を活用

楽天証券は、楽天カード・楽天銀行と連携し、利用に応じて優遇される仕組となる。取引量に応じた楽天ポイントの付与や楽天銀行の普通預金で最大5倍の優遇金利が適用されるなど、お得に利用できる。楽天FXに申し込む際は、楽天カードと楽天銀行への申し込みも合わせて行うと、よりお得だ。

最後に──楽天FXは大手FX会社の中で唯一MT4に対応

当記事では、楽天FXの特徴から口座開設の手順まで、具体的に解説してきた。楽天FXは、幅広いレバレッジ設定や約定力に定評のあるFX取引サービスだ。大手FX会社の中で、自動取引ツール「MT4」に対応しているのはFXのみ。

ただし、スプレッドの広さやシステム障害が起こるリスク、厳しい審査には注意が必要だ。キャンペーンや楽天カード・楽天銀行と連携すると、お得に利用できる。楽天FXが気になった方は、口座開設を申し込んでみてはいかがだろうか。


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