【FX】南アフリカランド(ZAR)特徴:見通し・スワップポイントの為に

(公開日:

南アフリカランド(ZAR)の基本情報

特徴アフリカの資源国通貨。比較的金利が高い特徴があり、
南アフリカランド買いの取引ではスワップポイントの獲得が期待できる。
使用国南アフリカ共和国
通貨記号ZAR
開始日1961年
中央銀行南アフリカ準備銀行(SARB)
中央銀行総裁ギル・マーカス
供給量4兆854.23億南アフリカランド(季節調整済M3)
※2020年11月時点
政策金利3.5%
※2020年7月~
10年国債金利8.74%
※2020年12月31日
物価上昇率+3.9%
※2021年IMF予測
GDP成長率+3.0%
※2021年IMF予測
公式サイトURLhttps://www.resbank.co.za/
公式Twitter URLhttps://twitter.com/sareservebank

アフリカ第2位の経済規模

南アフリカはアフリカ大陸の国々の中で、ナイジェリアに次いで第2位の経済規模を持つ(名目GDP)。

19世紀後半に金やダイヤモンドが発見されて以降、鉱業が主導し経済成長を果たしたが、近年では金融、保険業の成長が著しい。2015年時点で金融、保険業はGDP比の21%を占め、多くの先進国と同じくGDPの大部分を第3次産業が構成するようになった。

世界有数の金産出国

南アフリカは世界でも有数の金産出国だ。2018年時点で年間120tの金を算出し、世界9位の産出量を持つ。

したがって、南アフリカランドは、マーケットで資源国通貨として扱われる。金などの資源価格が上昇すれば南アフリカランドの価格も上昇する傾向にあり、逆に下がれば同じく南アフリカランドの価格も下落傾向にある。

定期的なイベント


南アフリカランドの価格に影響を与える主な定期的なイベントは以下4種だ。

  • GDP
  • 政策金利
  • 消費者物価指数
  • SACCI景況感指数

GDP 3、6、9、12月初旬に公表

南アフリカ統計局が四半期ごとに公表。数値が大きいほど景気の拡大を表し、一般的に南アフリカランドの上昇要因となる。

政策金利 原則奇数月の下旬に公表

南アフリカ中央銀行が原則奇数月の下旬に公表する。南アフリカは物価目標を前年比3~6%に設定しており、中央値の4.5%に向け、比較的頻繁に変更している。

金利は高い方が一般的に南アフリカランドの上昇要因となる。

消費者物価指数 原則毎月下旬に公表

南アフリカ統計局が原則毎月下旬に公表する指数。前年比および前月比で物価の上昇(あるいは下落)を公表しており、南アフリカ中央銀行の政策金利の判断材料にもなっている。

通常の範囲内に収まる物価上昇率はマーケットに好感されやすい。景気拡大期において、物価の上昇は一般的だからだ。物価の上昇は、南アフリカの景気拡大と受け止められやすいだろう。

しかし、急激な物価上昇は通貨の下落要因になる。2001年には隣国「ジンバブエ」でハイパーインフレが起こり、南アフリカランドも値を下げた経緯がある。

近年、南アフリカの物価上昇率は落ち着いている。警戒は必要だが、物価の上昇は概ね南アフリカランドの価値上昇に作用するだろう。

SACCI景況感指数 原則毎月上旬に公表

南アフリカ商工会議所(South African Chamber of Commerce and Industry)が毎月上旬に公表する指数。企業に景況感をアンケート調査し、指数化している。数値が大きいほど南アフリカ景気が良好とされ、南アフリカランドの上昇要因となる。

代表的な通貨ペア


南アフリカランドの代表的な通貨ペアは以下の5種だ。

  • 南アフリカランド/日本円
  • 米ドル/南アフリカランド
  • ユーロ/南アフリカランド
  • 英ポンド/南アフリカランド
  • 豪ドル/南アフリカランド

南アフリカランド/日本円

「南アフリカランド/日本円」は、南アフリカランドと世界で3番目に取引が多い「日本円」を組み合わせた通貨ペアだ。この通貨ペアの買いは「日本円売り‐南アフリカランド買い」となり、売りでは「南アフリカランド売り‐日本円買い」の取引となる。

南アフリカランドは高金利通貨だ。「南アフリカランド/日本円」の買いは「スワップポイント」として金利相当を受け取れる場合が多いだろう。

注意点は、「南アフリカランド/日本円」レートは、2016年以降は概ね横ばいで推移しているが、長期的に見ると下落トレンドにある点だ。高いスワップポイント収入を受け取れるが、スワップポイントを上回る損失の可能性もある。

米ドル/南アフリカランド

「米ドル/南アフリカランド」は、南アフリカランドと世界で最も取引されている米ドルを組み合わせた通貨ペアだ。この通貨ペアの買いは「南アフリカランド売り‐米ドル買い」、売りでは「米ドル売り‐南アフリカランド買い」の取引となる。

米ドルは、日本円と比較すると金利が高い。南アフリカランドよりは金利が低いため、「米ドル/南アフリカランド」の売りでスワップポイント獲得は期待できるものの、「南アフリカランド/日本円」の買いより得られるスワップポイントは少なくなるだろう。

また、「米ドル/南アフリカランド」は、南アフリカランドの他の通貨ペアと比較すると値動きが大きい。スワップポイント狙った中長期トレードより、短期的なトレードに向く通貨ペアといえるだろう。

ユーロ/南アフリカランド

「ユーロ/南アフリカランド」は、南アフリカランドと世界で2番目に取引が多い「ユーロ」を組み合わせた通貨ペアだ。この通貨ペアの買いでは「南アフリカランド売り‐ユーロ買い」、売りでは「ユーロ売り‐南アフリカランド買い」の取引となる。

「ユーロ/南アフリカランド」は、南アフリカランドの他の通貨ペアと比較し値動きが小さい。ユーロも日本円と同じく低金利通貨なので、スワップポイントを狙った中長期トレードに向く通貨ペアといえるだろう。値動きが小さいため、初心者にもおすすめだ。

英ポンド/南アフリカランド

「英ポンド/南アフリカランド」は、南アフリカランドと世界で4番目に取引されている「英ポンド」を組み合わせた通貨ペアだ。この通貨ペアの買いでは「南アフリカランド売り‐英ポンド買い」、売りでは「英ポンド売り‐南アフリカランド買い」の取引となる。

「英ポンド/南アフリカランド」は、南アフリカランドの他の通貨ペアと比較して値動きが大きい。大まかなトレンドは他の通貨ペアと似ているが、より短期トレードに向く通貨ペアといえるだろう。

豪ドル/南アフリカランド

「豪ドル/南アフリカランド」は、南アフリカランドと世界で5番目に取引されている「豪ドル」を組み合わせた通貨ペアだ。この通貨ペアの買いは「南アフリカランド売り‐豪ドル買い」の取引となり、売りでは「豪ドル売り‐南アフリカランド買い」の取引となる。

豪ドルは南アフリカランドよりも低金利だが、比較的金利が高い通貨だ。「豪ドル/南アフリカランド」の売りで得られるスワップポイントは大きくなりにくい。スワップポイント狙いのトレードには向かないといえるだろう。比較的短期的なトレードで値上がり(値下がり)益を狙うトレードが主体となるだろう。

なお、値動きは「米ドル/南アフリカランド」や「英ポンド/南アフリカランド」より小さい傾向にある。両通貨ペアより小さな値動きでトレードしたい場合、「豪ドル/南アフリカランド」が選択肢になるだろう。

価格を予想する上で押さえるべき論点

資源価格 輸出の大半を貴金属が占める

南アフリカは輸出の大半を金などの資源が占める。資源価格が下落すると輸出額が伸び悩み、南アフリカランドの価格を押し下げてしまう。

近年では金価格は上昇傾向にあった。引き続き金価格が上昇すれば南アフリカの輸出額も上昇しようが、新型コロナウイルス感染拡大の影響は金需要にも影響を与える可能性がある。需要低迷から金価格が下落すれば南アフリカランドの価格下落要因となるだろう。

中国経済 輸出国の第1位

南アフリカの輸出相手国の1位は中国だ。中国経済が好調なら輸出の伸びや資源価格の上昇が期待でき、南アフリカランドの価格を押し上げるだろう。

中国は新型コロナウイルス感染拡大から比較的早期の回復が見込まれている。南アフリカランドの取引を行う場合、中国経済の動向にも注意を払いたい。

経常赤字と財政赤字

南アフリカの貿易収支は赤字と黒字を繰り返しており、2020年9月までの10年間の平均貿易収支は3.6億米ドルの黒字だった。しかし、貿易収支に「サービス収支」や「所得収支」等を加味した「経常収支」では86億米ドルの赤字になる。南アフリカからの資金流出を意味しており、南アフリカランドの価格を押し下げる要因の1つだ。

南アフリカの対外債務は過去20年間で大幅に増大し、2020年9月時点で約1,556億米ドルある。その利払いが大きく、恒常的な経常赤字国の要因となっている。

また南アフリカは恒常的に対GDP比で財政赤字が続いている。1990年12月~2020年6月で平均▲4.0%の赤字で、2020年6月時点では▲8.4%と過去最大の赤字を記録した。

財政収支の悪化は南アフリカの信用力に影を落とす。米格付け会社「S&P」は2020年4月、南アフリカの債務格付けを「BB」から「BB-」に1段階引き下げた。

財政収支や信用力の悪化は、一般的に通貨安の要因だ。財政赤字の拡大が続く場合は南アフリカランドの値下がり要因だが、改善される場合、南アフリカランドの価格上昇の要因となろう。

日米欧の金融政策 引き締めはランド安の要因

南アフリカランドの優位性の1つに、比較的高い金利がある。特に新型コロナウイルス感染拡大以降、日米欧の中央銀行は一斉に金利を引き下げ、南アフリカランドの金利における優位性は相対的に高まった。

日米欧の中央銀行が今後金利を引き上げる場合、南アフリカランドの高金利は相対的に魅力度が下がるだろう。現状では日米欧が金利引き上げに切り替える可能性は低いが、新型コロナウイルスの収束が見込まれると日米欧の金利正常化(金利引き上げ)がマーケットで織り込まれる可能性がある。

ただし、南アフリカもまた、新型コロナウイルス感染拡大で金利を引き下げている。2020年3月から政策金利を6.25%から3.5%まで連続的に引き下げた。南アフリカが日米欧に先行して金利を引き上げる可能性もあり、その場合は南アフリカランドの優位性は維持されるだろう。

周辺国の地政学リスク

南アフリカは比較的政情が安定的だが、周辺国には政情が不安定な国も存在する。紛争や政変など、周辺国で地政学リスクが高まれば南アフリカランドの価格を押し下げる場合があるだろう。

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更新日:2021/01/25

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(画像:Shutterstock)

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