【auカブコム証券】評判・口コミ|手数料とキャンペーン情報を解説

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auカブコム証券

信用取引の手数料を無料化するなど、顧客獲得に向けて強気の戦略を展開しているのが「auカブコム証券」だ。投資信託の購入時手数料をゼロ円(ノーロード)にしたり、投資信託の保有残高に応じてポイントを付与する仕組みを導入したりと、ほかのネット証券との差別化に積極的に取り組んでいる。本記事ではauカブコム証券の評判・口コミのほか、手数料とキャンペーン情報などについて解説する。

投資信託の購入時手数料を撤廃!ゼロ円に

auカブコム証券Webサイトより

auカブコム証券の取扱ファンドは、すべて「ノーロード」。購入時手数料がかからない。ただし、購入した後には信託報酬や信託財産留保額などはかかる。

「プレミアム積立」なら100円から積み立てが可能

auカブコム証券Webサイトより

投信の「プレミアム積立」というサービスでは、毎月100円以上1円単位で設定できる。買付代金は、証券口座からの引き落としだけでなく、銀行預貯金口座からの自動引落(口座振替)でも可能という。

au経済圏・auフィナンシャルホールディングス傘下の一員

au PAYを中心とした経済圏

auカブコム証券は、auじぶん銀行、auアセットマネジメントなどと同様にauフィナンシャルホールディングスの傘下の企業だ。決済アプリのau PAY、Pontaポイントなどを活用し、生活のあらゆるシーンでかかわる「お金」の部分のサービスを提供している。

同じau経済圏のサービスを使うことで、ポイントがたまりやすくなったり、お得なキャンペーンに応募できたりするメリットがある。auのスマホを使っている人でなくても、キャリアを問わずに利用できる。

auカブコム証券の強みは?──「おトクな手数料」など6点

auカブコム証券が強みとして掲げているのは「おトクな手数料」「高機能アプリ&ツール」「リスク管理追求型」「豊富な商品ラインアップ」「豊富な投資情報」「充実したお客様サポート」の6点となっている。

auカブコム証券の取扱商品は?──IPO株、NISA、iDeCoにも対応

具体的な取扱商品としては、株式の現物取引と信用取引、投資信託、IPO株(新規公開株)、債券などで、税制優遇などの魅力がある「NISA(少額投資非課税制度)」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」にも対応している。1株から単元未満株を売買できる「プチ株」サービスも人気だ。

プチ株とは? 100株でなく1株単位で売買できる

株式は通常、100株単位(単元)で売買するものだが、プチ株は、単位に満たない(単元未満株)1株から売買することができるサービスだ。

例えば、1単元100株のA銘柄の株価が1万円の場合、最低でも購入資金として100万円が必要だが、プチ株なら1株1万円から売買できる。

プチ株では配当や分割割当もあるが議決権はない

配当や株式分割の割り当ても株数に応じて配分されるが、議決権はない。

プチ株の手数料 最低48円から

手数料は、約定代金の0.5%で、最低手数料は48円。

約定代金手数料説明
9,000円52円(税込)最低手数料適用
20,000円110円(税込)料率0.5%適用
20,001円110円(税込)
29,999円163円(税込)
30,000円165円(税込)

プチ株の注文方法 成行のみ

通常の株式の注文方法とは違い、。値段を指定して発注する「指値注文」などはできない。値段は指定せずに発注する「成行注文」のみOKだ。

注文受付は24時間可能だが、注文を出す時間によって約定時間が当日後場始値、翌営業日前場始値、翌営業日後場始値のいずれかとなる。

プレミアム積立(プチ株) 毎月500円から、積立買付手数料は無料

毎月、好きな銘柄を指定した日に指定した金額以内で買い付けて、プチ株を積み立てていくサービス。月々の指定金額は500円以上1円単位。ボーナスに合わせての最大年2回の増額設定も可能。

プチ株の買付可能銘柄(約3,200銘柄)すべてが積立可能で、積立買付手数料は無料。買付代金の支払方法は、振込手数料がかからない銀行からの自動引落も設定できる。

auカブコム証券の取引手数料は?──株の現物取引、10万円以下なら99円

auカブコム証券の株式の現物取引手数料は以下の通りだ。1回ごとの注文の約定代金に対して手数料がかかる仕組みとなっている。1日の取引の合計金額に応じて手数料が計算されるようなプランは展開していない。

1回の注文の約定代金手数料(税込)
〜10万円99円
〜20万円198円
〜50万円275円
50万円〜約定金額×0.09%+90円)
+税 ※上限は3,690円

auカブコム証券はこれまでに段階的に手数料の値下げを行っており、今後のさらなる値下げも期待できそうだ。また手数料の上限が3,690円と設定されているため、高額取引をする人からの人気も根強い。

ちなみに冒頭でも触れた通り、株式の信用取引の売買手数料は0円となっている。プチ株サービスでは約定代金の0.5%が手数料としてかかる。IPO株では購入時手数料などが無料となっている。

充実の割引サービス

シニア割引 50歳以上、全員が対象

現物株式の売買手数料を年齢に応じて2%~4%割引。

NISA割 NISA口座の開設者全員が対象

NISA口座(一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISA)を開設した顧客の現物株式の売買手数料を最大5%割引とする割引プラン。

株主推進割 MUFG株などで割引

三菱UFJフィナンシャル・グループ株式などの買付手数料を割引。

auで株式割

auユーザーは、会員サイトにてau IDを登録すると、現物株式(プチ株、積立は対象外)の売買で、手数料が1%割引き。

au割+ KDDI株式保有割

KDDI <9433> 株式を保有していることが条件で、保有株数・保有期間に応じて現物株式取引手数料が最大15%まで割引に。

auカブコム証券の口座開設方法は?──「電子版」と「郵送版」の2種類

auカブコム証券では申し込み方法として「電子版」と「郵送版」の2種類がある。いずれも公式ウェブサイトから手続きを開始するまでは同じだが、その後の流れが異なる。

電子版の場合はネット上で申込まで完了でき、「運転免許証」や「住民票の写し」などの本人確認書類を「ファイルアップロード」「Eメール」「FAX」「郵送」のいずれかの方法で提出すると、後日郵送で口座番号やパスワードなどが書かれた通知が届く流れとなる。

郵送版の場合は申込がネット上では完結しない。自宅に届いた申込書類に必要事項を記入して返送する必要があり、本人確認書類はその際に同封する。

auカブコム証券の入金方法は?──「ネット振込」「口座振込」など5種類

auカブコム証券で口座を開設できたとしても、取引のための資金を口座に入金しなければ、取引は開始できない。

auカブコム証券の口座への入金方法としては、「ネット振込」「口座振込」「口座振替(自動引落)」「口座振替(リアルタイム口座振替)」「口座振替(その他金融期間からの自動引落)」の5種類がある。

このうち「ネット振込」は振込手数料が一部無料となるほか、入金が即時に口座に反映されることが特徴で、指定の金融機関のネットバンキングサービスに申し込んでいる人が利用できる。

auカブコム証券の取引ツールは?──PC向けとスマホ向けに「kabuステーション」を提供

auカブコム証券の取引ツールとしては、PC(パソコン)向けとスマートフォン向けにそれぞれ「kabuステーション」が展開されている。いずれも株式の売買やチャートの確認などが可能で、PC版の方が高機能だが手軽さではスマホ版に軍配が上がる。

そのほか、最大180銘柄の株価などを一覧表示することが可能な「カブボード」(PC向け/スマホ向け)、高機能チャートツールの「ウルトラチャート」(PC向け)なども提供されている。

auカブコム証券の注意点は?

auカブコム証券での投資を考えている投資家が注意して置かなければいけないのは、同社は外国株の取り扱いがないということだ。米国株が依然好調なこともあり、米国の個別銘柄に投資したいという人も少なくないだろう。そうした人は選択肢が狭まってしまうため、注意する必要がある。

auカブコム証券のクチコミ(口コミ)・評判は?──顧客満足度ランキングで8位

ネット証券の「2020年オリコン顧客満足度ランキング」において、auカブコム証券は調査対象47社のうち8位となっている。取引手数料や取引商品、取引ツールなどで平均的に良い評価を得ており、先ほど紹介した「プチ株」サービスも好評だ。

手数料については「大手会社よりも割安」「高齢者割引がありがたい」といったクチコミがあるほか、取引ツールについては「使いやすい」「初心者に最適」といった声が多くなっている。

手数料が安く1株から購入でき、小遣いでの投資もしやすい

auカブコム証券を利用していて良いなと感じている点は、「手数料が安く、1株単位から購入できる」ところです。自分は、少ないお小遣いの中から投資資金へ回しているので、大きな額を購入することができません。しかし、auカブコム証券の「プチ株」なら、1株単位で売買することができ、少額で上場企業の株を購入することができます。 しかも、auカブコム証券は、現物取引で1約定ごとの取引手数料が安く、10万円以下の取引なら「99円(税込)」しかかかりません。自分みたいな少額で投資しているトレーダーには、コスト削減になってとてもありがたいです。

★★★★★5点
(30代・男性)

口座開設は非常にスムーズ。年配でも臆せずできる

以前他社のネット証券口座を開設した時は、入力や本人確認書類の申請に相当手こずり、口座開設まで長時間かかりました。やっとの思いで開設した口座は、初心者の私には全く理解不能な項目ばかりで、iDeCoやNISAを始めようと意気込んでいた気持ちがすっかり無くなってしまいました。しかしネットでのクチコミが大変良く知人友人らの利用率も高い事から、auカブコム証券の口座開設に至りました。まず口座開設は非常にスムーズで年配の方でも臆する事なく手続きできるようになっていました。初めてログインした際、他社と違って項目が分かりやすく表示されている事に感動しました。アプリの完成度が非常に高いと思います。まだiDeCoやNISA利用のみですが、投資情報やレポートも沢山あって勉強できるので今後は色々チャレンジしたいと思っています。

★★★★★5点
(50代・女性)

取引に関するサポートをより一層充実させて欲しい

銘柄を一通りチェックできるカブナビは使い勝手がよいとされているが、売買時の約定に関係するメールの配信が遅くて、時折トラブルに見舞われたのではないかとヒヤヒヤすることがありました。ウルトラチャートを含めたデータ更新だけはとにかく早く、最新の情報がチェックできますが、肝心の取引に関するサポートをより一層充実させて欲しいです。 一方口座開設時に問い合わせたいと感じても、オペレーターへなかなかつながらないという経験があるため、初心者向けとは程遠い印象です。

★★★★★2点
(30代・男性)

auカブコム証券のキャンペーンは?──auじぶん銀行と連携したキャンペーンも

本記事ではauカブコム証券についての基礎知識を解説してきた。中堅ネット証券として軽いフットワークでサービス拡充にどんどん取り組んでいる印象で、今後さらに人気が高まっていきそうだ。auじぶん銀行と連携したキャンペーンや、投資信託のつみたてデビューキャンペーンなども実施しているので、口座開設をするときやそれ以後も最新情報を定期的に確認するようにしよう。

(画像:Shutterstock)

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