【SBI証券】評判・口コミ|口座開設方法と手数料を解説

国内で最多の口座数を誇るSBI証券はネット証券における王者的存在だ。総合口座開設数は600万を超え、「2021年 みんなの株式 ネット証券比較ランキング総合1位」に輝くなど、ユーザーからの評判も高い状況が続いている。
本記事では、SBI証券の取引手数料や評判、強みなどのほか、SBI証券で取引を開始しようと考えている人向けに口座開設の方法などを解説する。
手数料プラン「1取引ごと」か「1日の取引額」
ネット証券で株式投資を始めようとする際、まず気になるのが取引手数料だ。SBI証券では2種類の手数料プランが提供されている。1注文あたりに手数料が掛かる「スタンダードプラン」と、1日の取引合計額に対して手数料が掛かる「アクティブプラン」だ。主に100万円以下の投資額を想定して比較してみよう。
スタンダードプラン手数料(税込)
取引金額 | 手数料 |
〜5万円 | 55円 |
〜10万円 | 99円 |
〜20万円 | 115円 |
〜50万円 | 275円 |
〜100万円 | 535円 |

アクティブプラン手数料(税込)
取引合計額 | 手数料 |
〜100万円 | 0円 |
〜200万円 | 1,238円 |
〜300万円 | 1,691円 |
300万円〜 | 1,986円 (+100万ごとに+295円) |
1日に何回も株式の売買をする人にはアクティブプランが推奨されている。なお100万円以上の場合は次の図のようになる。

7つの手数料を無料にする取り組み
SBI証券は2019年から次の7つの手数料を無料にする取り組みをしている。
- 投資信託 対象商品の買付手数料 無料
- 信用取引 対象商品の取引手数料 無料
- 夜間PTS 取引手数料 無料
- 国内株式アクティブプラン約定代金100万円以下の取引手数料 無料
- 国内ETF(113銘柄)取引手数料 無料
- 米国ETF(9銘柄)買付手数料 無料
- 【日計り信用】取引手数料0円/約定代金100万円以上の金利・貸株料は0円
SBI証券の取り扱い銘柄数は?IPO株は扱っている?
クチコミでも触れられていたように、SBI証券は取り扱っている銘柄が豊富であることで知られ、特に外国株式の取り扱いについては主要なネット証券の中ではトップクラスとなっている。
また、上場後に大きな値上がりが見込める「IPO株」(新規公開株)の取り扱い数が突出して多いことが特徴だ。SBI証券の公式サイトによれば、2019年4月から2020年3月に上場した企業のうち、約93.5%の銘柄を取り扱っている。
SBI証券の口座開設方法は?取引開始までの流れは?

SBI証券では「ウェブでの申込」「スマホでの申込」「店舗での申込」「電話での申込」に対応している。取引開始までの基本的な流れは以下の通りだ。
- 口座開設の申し込み
- 本人確認書類の提出
- 初期設定
- 完了通知の受け取り
本人確認書類の提出は「ネット」または「郵送」でできる。「郵送」の場合は、SBI証券から口座開設の手続きに必要な書類が普通郵便で送られる。受け取った上で書類を返送する。
書類の種類はマイナンバーカード+1つor通知カード+2つ
本人確認書類は「マイナンバーカード+1つ」または「マイナンバー通知カード+2つ」。具体的には次の画像のような組み合わせが想定されている。

マイナンバーカード・通知カード以外の本人確認書類の一覧
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード(写真付き)
- 日本国パスポート
- 住民票の写し
- 各種年金手帳
- 各種健康保険証
- 印鑑証明書
- 在留カード/特別永住者証明書
SBI証券への入金方法は?
SBI証券で取引を開始するためには、事前に開設した口座に必要額を入金する必要がある。入金方法は以下の通り全部で5種類ある。
- 即時入金
- リアルタイム入金
- 振替入金(ゆうちょ銀行)
- 銀行振込
例えば「即時入金」では、SBI証券と提携している金融機関に口座を持っており、かつネットバンキング契約をしている場合、インターネットでSBI証券の口座に即時入金が可能だ。振込手数料はSBI証券側が負担するため無料となり、24時間入金ができる。
SBI証券のログイン方法
SBI証券では、パソコンやスマートフォンのブラウザで閲覧できる「お客様サイト」のほか、ダウンロードやインストールが必要な「ツール」や「アプリ」でも取引が可能なようになっている。
お客様サイトを利用する場合、パソコンではトップページにアクセス後、右側サイドバーの「お客様サイトへのログイン」にてユーザーネームとパスワードを記入し、ログインする。
スマートフォンではスマホ向けトップページ( https://s.sbisec.co.jp )にアクセスし、ログインする。
SBI証券が提供しているアプリ・ツール
SBI証券が提供しているアプリ・ツールを整理する。
スマホ向けには5種のアプリを提供
SBI証券はスマートフォン向けに全部で5種類のアプリを提供している。
- 「SBI証券 株」アプリ
- かんたん積立 アプリ
- HYPER FXアプリ
- HYPER 先物・オプションアプリ
- HYPER CFDアプリ
国内株の取引では「『SBI証券 株』アプリ」投資信託の積み立てでは「かんたん積立 アプリ」というように、取引の内容によって使うアプリが異なる。
PC向けにはHYPER SBIを提供
板情報画面でドラッグ&ドロップのマウス操作をするだけで注文発注や注文訂正、取消が可能な「HYPER SBI」。「数秒を争うアクティブトレーダーのために開発された最上位の発注機能」を備えているとうたっている。ドラッグ&ドロップの注文方法は、ネット証券で初めて導入された機能という。

「iDeCo」や「つみたてNISA」の取り扱いも
SBI証券では、個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」や積立方式の少額投資非課税制度「つみたてNISA」も取り扱っている。両方とも国の税制優遇によって節税効果があり、長期投資にも向いている制度としていま人気が高まっている。
SBI証券でiDeCoやつみたてNISAを始める際は、既にSBI証券で総合口座を開設している場合でも、別途申し込みが必要になる。
ロボアド投資も可能 WealthNavi(ウェルスナビ)for SBI証券の特徴・メリットは
今話題のロボアド投資も「WealthNavi(ウェルスナビ)for SBI証券」で可能だ。6つの質問に答えて自分にあった運用プランを診断してもらい、口座開設(最短当日)して入金する。10万円から投資可能で、手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率・税別)。3000万円を超える部分は0.5%となる。
取引や金融機関との入出金の手数料は無料だが、金融機関から振り込む際は金融機関側の手数料はかかる。

ロボアド投資のメリットについて、既に利用している顧客がこたえた「WealthNavi(ウェルスナビ)for SBI証券」を始めた理由のトップ3を見てみよう。
- 資産運用がおまかせできる
- 自動リバランス機能がある
- グローバル分散投資が可能
1.資産運用がおまかせできる
金融商品の選定から税金の最適化まで、従来の資産運用のプロセスをすべて自動でおまかせできる(税金の最適化は、一定の条件が満たされた場合にのみ適用される。税負担を必ず繰り延べることを保証するものではない)。
2.自動リバランス機能がある
資産のバランス調整(リバランス)など、ポートフォリオの定期的なメンテナンスもすべて自動でおまかせできる。
3.グローバル分散投資が可能
厳選されたETF(上場投資信託)を通じて、世界中に分散投資することで、リスクを抑えながら、世界経済の成長の恩恵を取り込める。
WealthNavi(ウェルスナビ)for SBI証券への入金方法は
WealthNavi(ウェルスナビ)for SBI証券への入金は、「クイック入金」・「SBI証券口座からの振替」、もしくは「銀行振込入金」のいずれかで行う。
住信SBIネット銀行と連携させると便利でお得
SBIグループの住信SBIネット銀行の口座を持っているなら、連携させるとより便利になる。SBIハイブリッド預金では、SBI証券の株式や投資信託の買付余力に自動的に充当される。
株式や投資信託の取引・信用取引に使える
証券口座へ入金することなく、SBIハイブリッド預金から株式の買付余力や投信の積立買付代金として利用できる(預り金自動スィープサービス)。
買付余力に利息が付く
取引に使わない資金(買付余力)をSBIハイブリッド預金へ自動的に振り替えるため、円普通預金と同様に利息が付く。
銀行普通預金金利がアップ
住信SBIネット銀行の口座とSBI証券を連動させるハイブリッド預金なら、普通預金金利が年0.001%から年0.01%にアップされる。
SBI証券ならTポイントが「貯まる&使える」

SBI証券の強みの1つが、国内最大規模の共通ポイント「Tポイント」が取引する度に貯まっていくことだ。一定条件があるが、国内株式の場合は取引金額の1.1%相当が貯まり、新規口座の開設の際には期間固定Tポイント100ポイントが付与される。
SBI証券ではそのTポイントで投資信託を最低100円分から購入することもできる。いわゆる「ポイント投資」という仕組みだ。
サービス概要 | 投資信託の買付代金にTポイントが利用可能 (「全部利用する」と「一部利用する」より使用するポイント数を指定可能) |
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対象サービス | 金額指定の買付 (積立買付、口数買付は対象外) |
ポイント利用単位 | 1ポイント1円分として利用可能 ・利用上限:なし ・利用下限:なし ※1 「一部利用する」を選択し、利用するポイント数を指定する場合、1注文あたり99,999,999ptが上限。 |
対象銘柄 | 当社取扱の投資信託 |
対象ポイント | ・Tポイント ・期間固定Tポイント |
注意事項 | ・インターネット取引サービスでの買付が対象。 ・ジュニアNISA口座での買付は対象外。 ・新規募集期間中の銘柄、外貨建MMFは本サービスの対象外。 ・ポイント利用による投資信託の買付の際も、各投資信託の最低買付金額に準じる。 ・他ポイントから交換したTポイントも投資信託の買付に利用可。 |
SBI証券のクチコミ(口コミ)・評判は?
SBI証券は、取扱商品や取引のしやすさ、システムの安定性などの面で評価が特に高くなっている。投資の初心者にとっても人気のネット証券となっており、取引アプリの使いやすさなどからスマホユーザーからの支持も強い。
具体的な評判としては、「手数料の低さは常に業界トップを目指し頑張っている」「担当者の電話対応が丁寧で良かった」「ネット証券の中でも特に銘柄が豊富」といった内容のものが多い。
半沢直樹でも取り上げられた時間外取引(PTS)がいい
SBI証券のいいところは何と言ってもPTSです。あの半沢直樹でも時間外取引がピックアップされていましたよね。時間外取引の良さは15;00の市場が終わった後も、株式の取引ができるところです。会社の情報開示などは引け後、15:00すぎに出ることが多いです。決算発表などはほとんどがそうですよね。PTSは夜間も取引できるので、次の日の相場が始まる前に株を購入することができます。SBI証券の場合は他の証券会社よりも先にPTSで株を購入することができるのです。クリックの差でも結果が変わってくる株の取引で、少し早くでも取引をできるのはものすごくプラスです。
国内株式の評価レポートや業績資料が豊富
・サービス全体について……国内株式の評価レポートや業績資料が豊富です。株式売買については他社が採用しているトレーリングストップのような発注方法があればいいと思いました。
・PCサイトについて……投資信託の銘柄検索がとても見やすく検索もしやすいです。自分が積み立てている銘柄の分析がもっと視覚的に見れたらいいと思いました。
・スマホアプリについて ……他社のアプリに比べてクセが強くなく、洗練された万人受けするUIだと思います。テクニカル指標にフィボナッチラインがあればなおいいと思いました。
最初は見づらかった。慣れると知らない情報も豊富にあって感心
ログインしたあとのトップページが初めはとても見づらかったのですが、見慣れてみればとても内容が豊富で知らないことを知るきっかけになる情報もあって、必要な情報がギュッと凝縮されたページだなと感心しています。株取引を初めたときにもまずは「株主優待」と聞いていたのでどこで探せばいいのかわからなかったのですが、株を探す条件をクリックするだけで指定できたのが簡単でとても助かりました。苦労することなく希望の条件の会社が探せます。私の場合はネット銀行も申し込んでいたのですが、こちらのトップ画面からログインできることで証券と銀行を同時に見ることができ、とても便利に使っています。
ソフトバンググループの個人向け無担保社債をほぼ独占的に扱っている
良い点は、ソフトバンググループが毎年のように発行する個人向け無担保社債を、ほぼ独占的に扱っていることです。この社債の利回りは、現在のような低金利時代においても年利1.5%前後となっています。
このため、この証券会社で口座を持っていることで、ソフトバンクグループの社債を購入できることから大きなメリットを感じています。
さらには、この社債を満期まで保有することなく、売却可能なことも評価できます。その日の15時時点の価格でのみ売却可能となっていますが、流動性が確保されているため、安心して社債を買うことができています。
米国株の個別銘柄やETFなどが充実しており満足
SBI証券でNISA口座を開設しています。SBI証券は国内株式は買い付け、売却ともに手数料が無料です。外国株式は海外ETF(米国・中国・韓国)の買い付け手数料が無料です。私は米国株の取引が中心であり、NISA口座でも米国株の取引を行うことができますが、SBI証券は米国株の個別銘柄やETFなどが充実しているので満足しています。また国内株式と投資信託の銘柄も充実しています。売買を行う際の操作性も良いと思います。
毎日積み立てコースがあるのがいい
つみたてNISAで選べる投資信託の数が沢山あります。投信マイレージサービスがあり、買付け額に応じてSBIポイントも貯まります。ただライバルである楽天証券の楽天ポイントのように、ネットショッピングに使えるような汎用性のあるポイントでないのがイマイチですね。ほとんどの証券会社が毎月積み立てである所、SBIは休日を除く毎日積み立てコースが選べるのが良いです。株価が急落した時には毎日積立に変更し、その月分をコツコツ集中して買い付けています。
米国株を定期積み立てしたい方はぜひ
使いやすい!というのが私の印象です。楽天証券と比べるとどうしても画面が見にくいかなという印象はありますが、慣れてしまえば非常に使いやすいと実感しています。
私は米国株高配当投資で一つの銘柄を定期積み立てしておりますが、最初の設定さえしてしまえば、あとはほとんどなにもしていません。米国株を定期積み立てしたい方はぜひおすすめします(楽天証券には定期積み立ての機能がありませんからね)。またいろんな銘柄に投資していこうと思います。
住信ネット銀行との移行(ドル転)をスムーズにして欲しい
外国の銘柄取扱数が圧倒的に多いと思います。日本株でなく外国株の取引きには便利です。
しかし、ドル転するために住信SBIネット銀行から証券に移行するのが毎回手間取ります。その分、セキュリティーがしっかりしているというメリットなのでしょうが。
慣れたらスムーズにできるかと思いますが、今のところ慣れる気配がありません。ですがドル転からの米国株購入の手数料はほかの証券会社より安いため、良いと思います。
もう少し住信と証券の移行がスムーズにできるような工夫がされると嬉しいです。
パソコンもスマホも使いやすく不便を感じたことはない
私は2008年のリーマンショックを期に口座を開設し、早12年になります。メインで使用しています。当時の世界的な株価暴落を期に口座の開設申請をしましたが、取引できるまでに約1か月くらいかかった様な気がします。その時に購入した株の一部は現在そのまま持っており、今では恩株となっています。取引はパソコン画面やスマホで取引していますが、使いやすく特に不便だと感じた事はありません。口座からの出入金も関連企業の住信SBIネット銀行経由だと即時に入出金となるので便利だと思います。
銘柄選びのスクリーン機能も使いやすい
初心者も初心者なのですが解説から操作方法まで分かりやすく、難しい用語や設定方法も調べればすぐに出てきますので初期設定が簡単です。アプリもパソコン版もサクサク進むので使用している上でストレスはありません。
また、お小遣いでやっているので少額投資しかしませんので、その場合は手数料が無料なのが嬉しいです。もともとSBIのネットバンク(住信SBIネット銀行)を利用しているので、入出金や、外国株を購入する際に円を外貨に換えて入金するのもスームズでとても良いです。銘柄を選ぶ際のスクリーナー機能も、おすすめクリーナーで割安株や20万円以下で買える大型銘柄など、初心者でもチャレンジできそうな銘柄が簡単に検索でき、選ぶポイントが分かりやすいのも大変ありがたいです。
少額から投信の積み立てができるので初心者には使いやすい
現在、投資信託をしております。少額から積み立てができるので初心者には使いやすい会社さんだと思います。ホームページで見るレポートは理解しやすいのですが、文字数情報が多いのでスマホで見る方が見やすく感じます。マーケット情報の誤差も少なく便利に使えます。LINEで情報が届くサービスがあるのでお得な情報が簡単にできるようです、がキャンペーンは大口でないとメリットがないものもあるのでイマイチ利用できていません。
以前は電話で商品案内の連絡が来ていたのでラインで知るようになりスムーズになりました。特に問題はないのでこのまま口座利用したいと今のところ考えています。
夫婦それぞれでつみたてNISA口座を開設。ゆくゆく高配当株投資もしたい
以前からつみたてNISAの利用を考えていたので、ネット証券で有名なSBI証券を使う事にしました。銀行や証券の窓口と違って、手数料が非常に安く抑えられる上こちらに都合の良い商品を自分で選んで買う事ができる為、満足して使っています。
現在は、夫婦で2つの口座を作りつみたてNISAの使用のみですが、ゆくゆくは高配当株専用口座の開設も視野にいれています。
ただ、一点指摘すると現在口座開設数が増えている楽天証券などに比べるとややサイトが地味で見づらい傾向にあります。なので、初心者は扱いにくいと感じるかも知れません。
ネット証券の王者的存在であるSBI証券
この記事では、SBI証券の基礎的な情報のほか、実際に申し込みから口座開設までの流れなどを紹介してきた。
ネット証券の王者的存在であるSBI証券。取引ツールやアプリのUI/UXも洗練されており、初めて株式投資を始める人も難なく使いこなすことができるはずだ。
(画像:Shutterstock)