中国株を買うならこの6証券会社をチェック──SBI、マネックス、楽天、SMBC日興……

中国株は2020年現在、米国株と並んで注目されているが、証券会社選びがきわめて重要だ。なぜなら、中国株を取り扱っている証券会社自体が少なく、証券会社ごとに取り扱う銘柄も異なるからだ。事前に自分が買いたい中国株を取り扱っている証券会社を調べなければ、思うように中国株の取引ができない。中国株を買うなら証券会社の取り扱いが多い米国株以上に証券会社選びが重要なのだ。

中国株取引の基礎知識、取引所と指数について知る

日本で株が買える中国の取引所は3つ

中国株を扱う取引所は、香港証券取引所、上海取引所、深セン取引所の3つがある。基本的に日本で取引しやすいのは香港証券取引所に上場している株で、上海取引所、深セン取引所はA株が国内の投資家向け、B株が外国人投資家にも開放されている株として分けられている。

日本人にも人気の香港証券取引所では、メインボードとGEM市場の2つの市場があり、メインボードが東京証券取引における東証一部上場の実績の伴った企業、GEM市場がマザーズやJASDAQのような成長企業向けの新興市場である。

また、香港市場のメインボードに上場する銘柄はH株とレッドチップとそのどちらにも属さない株の3種類に分けることができる。

H株は中国本土で登記された純粋な中国企業の株式で、道路、電力、鉄鋼などの企業が多いのも特徴だ。H株の取引は中国本土の法律が適用される。

レッドチップは登記が中国外でも中国政府資本が30%以上で香港をはじめとする地域に登記されている株式だ。通信、テクノロジー関係の株が多い。レッドチップは優良株を表すブルーチップを参考に中国共産党のカラーであるレッドが由来であるといわれている。

H株、レッドチップに属さない企業は純粋な香港の企業や、香港証券取引所に上場する海外の企業である。

中国の代表的な4つの指数を理解しよう

また、中国ETFへの投資を検討する人は中国株の代表的な4つの指数への理解が必要だ。

香港ハンセン指数は香港市場の代表的な指数で、中国企業指数は香港証券取引所のH株、レッドチップ、民営企業銘柄の中で厳選された銘柄で構成されている。香港レッドチップ指数はレッドチップのみで構成された銘柄で、香港GEM指数はGEM市場に上場する企業を中心に構成されている。

中国ETFのベンチマークとなる指数を確認して、どのような投資対象に分散投資をするのか把握してから投資したほうがいいだろう。

中国株を買える6証券会社

中国株を買える証券会社は少ないが、それぞれの証券会社に特徴があるので、取り扱う銘柄の数、手数料、サービスなどを総合的に判断して自分に合った証券会社を選ぶことが欠かせない。

それぞれの証券会社の特徴にも触れながら中国株が取引できる証券会社を6社紹介する。

  • SBI証券
  • マネックス証券
  • 楽天証券
  • 岡三オンライン証券
  • SMBC日興証券
  • GMOクリック証券

※紹介する証券会社の情報は2020年9月時点での情報である。

SBI証券──中国株を含む取り扱う外国株の種類が多い

SBI証券は中国株以外の外国株を8種類も取り扱っており、ADRを利用すればさらに3種類の外国株を取引できるようになるため、取引できる外国株の種類が非常に多い証券会社だ。

全体の口座開設数は530万、全証券会社の国内株式の売買代金シェアの約40.3%を占める最大手の証券会社である。

SBI証券で取引できる中国株は香港証券取引所のメインボードとGEM市場に上場する銘柄だ。加えて中国ETF、中国REITも取引できる。

取引手数料は現地取引手数料・現地諸費用も含めて約定代金の0.26%(税込0.286%)。最低手数料は香港ドルで47香港ドル(税込51.7香港ドル)、上限手数料は470香港ドル(税込517香港ドル)だ。2020年より直近1年の1香港ドルの価格は13.0円から14.5円の間を推移している。

また、SBI証券はIPO銘柄にも力を入れている証券会社だ。IPO情報サービス「IPOスピードキャッチ!」は中国株と米国株のIPOを予定している企業の業種、公募・売り出し価格、上場日を発信してくれる。

特別に中国株取引に特化しているわけではないが、他の証券会社と比較して優秀なところが多く中国株取引以外の対応できる幅の広さを考えるならSBI証券は有力な選択肢だ。

マネックス証券──中国株を含めて外国株の取り扱い銘柄数1位

マネックス証券は米国株と中国株合わせて5,000銘柄以上の銘柄を取り扱っている外国株の取り扱い銘柄数1位の証券会社だ。中国株は2,000以上の銘柄から取引可能である。

手数料は約定代金の0.25%(税込0.275%)、手数料の下限は45香港ドル(税込49.5香港ドル)、上限は450香港ドル(税込495香港ドル)だ。SBI証券と比較しても手数料はすべてにおいてマネックス証券のほうが安い。また、中国株をNISAで取引可能で買付時の国内手数料がキャッシュバックされる。

また、事前に香港ドルへの為替をおこなわず日本円で中国株を購入できる。証券会社によっては日本の祝日の都合上、中国の市場は開いていても日本の市場が休業している場合は中国株の取引ができないこともあるが、マネックス証券では日本の祝日でも取引可能だ。

銘柄情報分析ツール「銘柄スカウター」では中国株と米国株の投資情報を得られる。他のツールには「マネックストレーダー」があり、Trading Oneチャートやニュースを確認することが可能で、「株式スピード注文 & 2WAY」などデイトレード向きのシステムも充実している。

中国株はもちろん米国株を含む外国株に特化した証券会社を選ぶならマネックス証券は優秀な証券会社だ。

楽天証券──上海A株市場の株が購入可能でポイントサービスが優秀

楽天証券は931銘柄の中国株を取り扱っており、香港証券取引所だけではなく上海A株市場に上場している株式も購入できるのがメリットだ。

手数料は約定代金の0.55%(税込)とSBI証券、マネックス証券と比較して高いが、10万円までの取引手数料が550円、取引手数料の上限が5,500円と手数料の下限と上限だけを考えれば他の証券会社の手数料と比較しても安いのが特徴である。

中国株は香港ドルではなく日本円での購入が可能で、日本の祝日でも取引できる。

また、中国株の取引にかかった手数料の1%(大口優遇なら2%)が楽天ポイントとして還元される「超割ポイントプログラム」があり、取引すれば取引するほど楽天ポイントが貯まる仕組みになっている。貯まった楽天ポイントで株式や投資信託を購入することもできる。

楽天証券は投資情報も充実しており、中国の証券会社から提供される「BOCIレポート」や業界マップ、業界天気予報などの情報を閲覧できる。

500ポイント以上の楽天ポイントを利用すると普段利用している楽天市場のポイント倍率が上昇するので、中国株を購入したい人で普段から楽天のサービスを利用する人にはいいだろう。

岡三オンライン証券──取引ツールの利便性で顧客満足度が高い

岡三オンライン証券は2020年オリコン顧客満足度ランキングで1位に選ばれた証券会社だ。満足度1位の理由は取引ツールが非常に優秀であることだ。

具体的には発注から分析まで可能な「岡三ネットトレーダープレミアム」やスマートフォンやタブレットでも操作できる「岡三ネットトレーダーWEB2」が存在する。

一方で中国株の取扱数はけっして多くはないが200以上の銘柄が取引可能である。取引委託手数料は1回の取引ごとにかかり、約定金額の1.1%(税込)、最低手数料は5,500円(税込)だ。

中国株は有名な銘柄しか取引せず、取引ツールが優秀なのでメインは日本株をアクティブに取引したいと考えている人には向いている証券会社だ。

SMBC日興証券──独自のトレードシステムによって取引がしやすい

SMBC日興証券は「キンカブサービス」という国内株式に限るが、10万円や100万円など区切りの良い価格を指定して取引ができる独自のトレードシステムが特徴だ。

IPO銘柄にも力を入れており、「ステージ別抽選」という条件によって当選確率が最大で25倍になるサービスを実施しているため当選確率の観点からもIPO銘柄に投資しやすい証券会社として知られている。

中国株はオンライントレード(日興イージートレード)の申込みをしている人のみ取引できる。香港市場へのリアルタイムでの取引が可能で、売買はすべて香港ドル決済だ。

手数料は最低手数料が55香港ドル(税込)、200万香港ドル以上の上限の手数料が約定金額の0.275%に加えて7,700香港ドル(税込)である。

配信会社DZHフィナンシャルリサーチ社から中国株の個別銘柄の情報をはじめ、企業情報、ニュースなどを受け取れる。

SMBC日興証券は単元未満株の取引やIPO関係が優秀なので、今後中国株への投資価値が高まれば中国株にもキンカブサービスが適応されることや、中国株のIPOへの投資がしやすくなる可能性はあるかもしれないが、2020年9月現在の時点で中国株取引において際立って優秀な点はない。

GMOクリック証券──CFDにより世界中のマーケットに投資が可能

GMOクリック証券はCFDという商品によって中国株を含む世界中のマーケットへの投資が可能となっている。

CFDの仕組みはFXと同じ差金決済取引で、証拠金を担保に投資をする。現物取引と異なり元手以上の損失を被るリスクはあるが、少ない資金から始められる。GMO証券のCFDのレバレッジは最大で20倍だ。

CFDの対象は香港証券取引所に上場する株式と上海A株市場などの中国本土の企業である。また、CFDでも通常の株取引と同様に配当金が貰える。中国株と米国株のCFDのレバレッジは5倍となっている。

これまでの証券会社と比較すると特殊な方法による中国株への投資となるが、CFDが投資できるのは外国株だけでなく、指数やコモディティなど多岐にわたるのでCFDへの投資に興味のある人が検討したい証券会社だ。

中国株が買える証券会社はまだまだ少ない

中国株が買えるインターネットの証券会社はまだまだ少ない。基本的には外国株の取り扱いは米国株が中心であり、手数料の優遇制度も米国株と比較すると中国株のほうが少ないといえるだろう。

中国株を取引するなら選択肢はせまいが、今回紹介した6つの証券会社にはそれぞれ特徴があるので、取扱銘柄数、手数料、その他のサービスなどを総合的に判断して、自分の投資スタイルや投資したい中国株の銘柄を考えながら選ぶとよいだろう。


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